上昇傾向にあった仮想通貨市場ですが、昨日1月21日の午後から価格が下落、現在1月22日の午前中には落ち着きを取り戻しつつあるという状況です。この下落の原因と推測されているのが韓国の大手取引所であるKorbitが「1月末までに外国人(韓国在住外国人も含む)が韓国ウォンを取引所の口座へ入金することを禁止する」と発表したこととされています。国で仮想通貨の取引が禁止されている中国人などがこの発表を受けて韓国国内のBTC等を引き上げたことが引き金となり世界中のBTC価格がつられて下落したと推測されています。これらの要因から見ると、この下落は一時的なものと捉えることが出来ますので、焦らず様子をみることをお勧め致します。
集中投資?分散投資?
さて、本題ですが取引所に入金もした、さぁ仮想通貨を買ってみるかという時にどの通貨を購入すべきなのか迷ったり、ひとつの仮想通貨に集中して投資すべきなのか、それとも複数の仮想通貨に分散投資すべきなのかと迷ってしまうことがありますよね。答えから言ってしまうと「これは個人の判断による」としか言いようがないというのが正直なところです。でも、これで話が終わってしまうと批判を浴びてしまいそうなので、イズムなりの意見を述べて行きたいと思います。
集中投資と分散投資では根本的な狙いが違う
集中投資と分散投資では返ってくるリターンとリスクが大きく違ってきます。一攫千金を狙いたい大きく儲けを出したいという方は集中投資向きと言えるでしょう。そして分散投資はというとなるべく損をしたくないという方向きと言えますね。その理由を以下で説明して行きます。
集中投資の収益性
例えば、ETH(イーサリアム)に100万円を集中投資したとします。ETHが10万円の時に10ETHを100万円で購入。その後、ETHの価格が80万円まで値上がりすると700万円の儲けを出すことが出来ます。逆に10万円が2万円まで値下がりしてしまうと80万円の損を出すことになってしまいます。これは極端な例になっていますが、もしETHに大きな問題が発生し仮想通貨としての価値が著しく落ちた場合はこういった下落もあり得るのです。ついこの間もアメリカの取引所Bitconnectが閉鎖されることになりそこが発行している仮想通貨のBCCが95%以上の値下がりを記録しました。怖いですね^^;集中投資をすると値上りした時の爆発的な利益を得ることが出来る代わりに何か問題が起きて大きく値下がりした時の損失も大きいということです。その購入したひとつの通貨に依存することになるということですね。
分散投資の収益性
集中投資の場合は、ひとつの仮想通貨に依存する形となってしまい、その通貨が値上りすればハイリターン、値下がりすればハイリスクということが分かったかと思います。逆に分散投資はというと、例えばETH、XRP、REP、ZCASH、BTC、BCH、ETC、LISK、XEM、DASHの10種類の仮想通貨に分散してひとつ10万円づつ購入したとしましょう。その後、ETHは8倍、XRPは3倍、REPは50%下落、ZCASHは2倍、BTCは変わらず、BCHは2倍、ETCは80%下落、LISKは5倍、XEMは2倍となったとします。合算すると147万円の利益となります。「何だ集中投資の方が全然利益が出てるじゃないか」と思われるかも知れませんが、もしETCに100万円を全額投資していた場合は-80万円という結果になったというリスクも存在するので一概には集中投資が良いとは言い切れませんね。現在の仮想通貨市場は全体が上昇傾向にあるので分散投資の方が損をする可能性はかなり低くなるということも言えます。
集中投資と分散投資のメリットデメリット
集中投資は値上りすれば大きな利益を上げることが出来るが、値下がりすれば大きな損をだすことになる。分散投資は損をする確率は低くなるが大きな利益を出す可能性も低くなるということが理解出来たかと思います。ただし、前述したように現在の仮想通貨市場は発展途上であり上昇傾向です。(逆に発展途上であるが故に突然大暴落するリスクもありますが・・・)それを考えると突然数百倍にもなるコインがたまに出て来ますので、分散投資をしていても集中投資よりも大きな利益を出せる可能性はあります。2017年には数千倍というコインも出て来ていますので・・・1万円が1000万円に、10万円が1億円になるってことですよ^^;
投資はお金が増える減るという特徴がありますが、それに伴って精神的な負担もあります。本当になくなっても良いくらいの額で投資していれば良いのですが、少額だとしても中々そこまで割り切れる方は少ないですよね。ですから、投資をしている間ずっと値動きが気になるんですよ。集中投資の場合はETHが上がればウキウキし下がればどよ~ん。そんな方が多いかと思います。しかし、分散投資の場合はひとつのコインが下がっても他のコインが上がったりするので全体で見れば大きな値動きはしていないという状態になります。(もちろん、基軸通貨のBTCが大きく下がれば全体が下がることになるので話は別ですが。)ですので、日々の値動きが集中投資の時よりも気にならなくなり精神的にも安定するという特徴があります。
仮想通貨の市場は24時間365日稼働していますので、休みがありません。起きて仕事をしている間も値動きがありますし、お風呂に入っている時も子供と遊んでいる時も休日でまったりしている時も、ずっと値動きがあるのです。実はこれってキツイんですよね^^;1つや2つのコインだけに集中して投資していると、その2つのコインのことが気になりスマホを持った瞬間にポートフォリオ画面を開いてしまいます。この精神的負担を無くすには仮想通貨の投資を止めるか、本当になくなっても良い額で投資するか、分散投資をして短期的な値動きの幅を小さくするくらいしかないんです。ですから、分散投資にはこういった精神的な負担を軽減するメリットもあるということですね。
イズムは分散投資
イズムは2017年は集中投資をしていました。まぁ集中投資と言っても数種類の仮想通貨を買っていましたが。その結果、値動きが気になり毎日毎日取引所のアプリを開いては今いくらになっていると確認していました。その時その時に一喜一憂していたということですね。結果的にはプラスで終われたので良いのですが、この状態が2018年も続くのかと思うときつくて・・・
だから2018年からは大きく分散投資をすることにしたんです。BCHだけは魅力を感じたので多く買っていますが、それ以外は国内海外の取引所でそれぞれの仮想通貨に2万円~50万円まで別けて投資しています。おかげでどれか下がってもどれかが上がっているので、日々そこまで大きな値動きはありません。市場全体に大きな値動きがある時は別ですが・・・^^;
分散投資には、仮想通貨の種類をバラバラに分けるという方法もありますし、購入する時期やタイミングを分けるという方法もありますよ。これがドルコスト平均法と言われるものですね。自分で定期的に購入するのも良いですが大変なので、Zaifのコイン積み立てという機能がありますので、そういったものを利用するのもありですね。
集中投資にするか、分散投資にするかは、その人の考え方次第にはなりますので、よく考えてから投資するようにしましょう。
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