息子が保育園でもうすぐ年長になるという3月に、お母さんたちの間でランドセルに付いて話題になり始めたようです。
イズムもその話を聞いた時は早過ぎないか?小学校に上がるのは、まだ、1年も先の話だよ?と思ったのですが、ネットでランドセルに付いて調べてみると、早いんですね^^;ランドセルの販売って、小学校入学の約1年前からスタートして購入のピークは7月で、人気のある工房系のランドセルに関しては夏~秋にかけて売り切れになるとか・・・。マジですか。
2019年7月29日追記:7月下旬になりイオンに行く機会があったので、ランドセル売り場を覗いてみたところ、現品限りとなっているランドセルがかなり沢山ありました。
また、同時期に池田屋からメールがあり7月下旬以降のランドセル展示会を中止するとの連絡も入りました。これ以上注文を受けるのが困難な状態だからだそうです。
こういった事からも、ランドセル販売の時期はかなり早まって来ているというのが分かりました^^;
そんな事を全く知らなかったので、息子の為にランドセルを選ぶ際にどこを見れば良いのか、何を重視すれば良いのか、相場的にはいくらなのかを調べてみました。そして、調べていく中でメーカー毎にどういった違いがあるのかが分かって来ましたので、記事にまとめてみたいと思います。
イズムも正直に言うと、「ランドセル何てどこも同じじゃないの?」と思っていました。実際に調べ出すとどのメーカーのものを見ても同じにしか見えないし、どういった違いがあるか何て全く分かりませんでした^^;違いが分からないのにどう選べば良いのか何て分からなかったんですね。でも、毎日見ているうちに「あ~ここのメーカーはこんな特徴があるんだ。このメーカーはここがダメなんだな。」というのが見えて来たんです。
そういったところも含めてお話しをして行きたいと思います。
この記事は、イズム(筆者)の息子のランドセル選びの時にメーカーの違いを比較した事や実際に展示会へ行き見て来た時の感想や写真などを大量に掲載した為、文字数は2万5千文字を超えています^^;読み終えるのには相当な時間がかかりますので、ブックマーク等していただき、時間がある時に随時読んでいただくのが良いと思いますが、「読む時間がないよ。」という方は、この次の項目「【結論】村瀬鞄行を選びました。」と「ランドセルメーカー11社の比較表」だけを見ていただくだけでも良いと思います。
【結論】村瀬鞄行を選びました。
この記事では、ランドセル選びで実際にイズムが比較した事項や各社の違いをお話しして行きますが、その前に結論からお話ししてしまいますね。イズムは数あるランドセル工房の中から村瀬鞄行(むらせかばんこう)という老舗鞄工房を選択しました。
なぜ、村瀬鞄行を選んだのか理由は以下の通りです。
- 付いていて欲しい装備が全て付いており完璧だった。
- ランドセルの手作り感や丁寧さがどこよりも強かった。
- デザインや皮革の質感などバランスがどこよりも良かった。
要は全てにおいて他社より優れていたという事ですね。
イズムは量販店1社、工房系は4社へランドセルを見に行って来ました。実際に展示会やショールームへ行ってみると各社の違いが鮮明に見えて来て、それぞれに良さや微妙な点があるのは分かったのですが、村瀬鞄行は群を抜いて優秀でしたので、村瀬鞄行の渋谷店へ行った後には自然と「村瀬鞄行のランドセルの中でどれを選択するか?」という頭しかありませんでした。
村瀬鞄行は、デザインも豊富でシンプルなものからスタイリッシュなものまでありますし、皮革の質感も良く、要所は強さを維持する為に手縫いで施し、付いていて欲しい安全装備や利便性装備が全て備わったランドセルです。ここまで装備が完璧な工房は他にはありませんでした。
どのランドセルを購入したかは、村瀬鞄行の詳細でお話ししています。
それでは、なぜ我が家は村瀬鞄行を選んだのかが分かる比較に付いてお話ししていきたいと思いますが、その前にこれからランドセルの展示会や店舗ショールームへ行こうと思っている方へ注意点をお伝えしておきますね。
これから展示会へ行く方へ
イズムは家族全員で、5か所(イオン・池田屋・神田屋鞄製作所・萬勇鞄・村瀬鞄行)の店舗や展示会へ行って来ましたが、3か所目辺りから息子は飽きてしまい、ランドセルを背負う時も嫌々になってしまいました。(最初はテンションも上がり、のりのりだったのに、3か所も回るといい加減疲れて来るし飽きてしまうのでしょう。1日に多くても2店舗までだったのですが、違う日でも息子からすると「またか。」という感じなのかと。)
親だけで行くならまだ良いと思いますが、子供を連れて実際にランドセルを見に行くのは3か所くらいに絞り込んでから行った方が良かったかな~と感じました。または合同で行われる(複数社のランドセルメーカーが集まる)展示会へ行き一気に見てしまうのが良いでしょう。ただ、これは日時が決まってしまっているので、予定があう方限定ですね。我が家の場合は、千葉の田舎に住んでいるので、都会にあるおじいちゃんの家に行くついでに行くという感じでしたので、そういった合同展示会への参加は不可能でした。
ちなみに、年長の時点で背負って背負い心地どうこう言っても、小学校高学年になる頃には体格が変わっているので、あまり意味はなさそうです^^;まぁ、現在の背かんや背当て肩ベルトはかなり高機能ですので、どのランドセルを選んでも高学年になっても問題なく使えると思います。子供が嫌がったら無理に背負わせなくても良いのかも知れません。
また、おじいちゃん等親族から買ってもらう時は、購入するランドセルが明確に決まってから一緒に店舗に行ってもらうようにしましょう。何か所もおじいちゃんを連れまわすと体力的にも大変です^^;または、ネットで購入するのもありだと思います。展示会などの場合は見るだけで実際の購入はネットでお願いしますというメーカーもあるようですので、店舗で購入する時は、その場で購入する事が出来るのか事前に確認しておくことも重要でしょう。
ちなみに、イズムは村瀬鞄行の渋谷店へ下見に1度行き、購入するランドセルを決めて再度おじいちゃんとおばあちゃんを連れて渋谷店に行き、息子の前で購入してもらいました。村瀬鞄行など楽天市場で購入できるランドセルの場合は、ポイント還元数千円分お得に購入可能ですが、敢えて店舗で購入したのは、息子に「おじいちゃんとおばあちゃんから買ってもらったから大切に使おう」と思ってもらう為です。
この辺は人によって考え方は違うと思いますし、そもそも自分でお金を出すという家庭もあると思いますので、そういった場合はお得な方を選択すれば良いでしょう。
そして、事前に見に行くランドセルを絞り込む為にも、何を気にして選べば良いのかをお話ししたいと思います。
ランドセル選びで気にしなくて良いこと、気にした方がいいこと
「ランドセル何てどこも同じ」これ、半分正解で半分不正解です。と言うのも、ランドセルの基本的な機能や構造などはどこを見ても、ちょっとした違いはあれど、ほとんど同じだからですね。まぁ細部まで拘りたいという方は、そのちょっとした違いが大きいのかも知れませんが・・・。たかが鞄、されど鞄って感じでしょうか^^;
イズムが調べて行く中でこれはどこも同じだな~と思った事が以下。
- 6年間保証
- A4フラットファイル対応
- 立体肩ベルトや背かん
- 前段ポケット内Dカン
- 防犯ブザーフック
- 持ち手
6年間保証
6年間保証があるかどうかを拘るべきと書かれた記事も見かけましたが、どのメーカーを見ても6年間保証は付いていました^^;違いは送料が無料になるかどうかや保証が効く範囲が決められているとかですね。ただ、中には故意に壊してしまったとしても無料修理すると言っているメーカーも存在します。池田屋さんですね。
しかし、小学生、もしくは卒業した子供がいるお母さん何人かに話を聞いてみましたが、修理に出したことがあるという方は1人もいませんでした。要はランドセルそのものが相当な事がない限り壊れない確りとした作りになっており、6年間保証があったとしてもほとんどの人が使っていないというのが実情だという事です。
ちなみに、これもどのメーカーも同じなのですが、修理の際に預かり修理になる場合はスペア用のランドセルも無料貸し出ししてくれるようです。
A4フラットファイル対応
A4フラットファイルに関しても、多くのサイトでA4フラットファイル対応を選びましょうと書かれていますが、イズムが調べた中ではA4フラットファイル非対応のランドセルを探す方が大変だと感じました^^;
今は当然のように対応となっているようですね。ただ、中にはA4ファイルしか対応していないランドセルも確かにあるので、一応注意はした方が良いでしょうというレベルの話です。
立体的な肩ベルトや背かん
肩ベルトや背かんは背負い心地に直結すると思われますので、拘るべきだと感じますが、イズムが見る限りではどのメーカーも拘りを持っているようで、立体肩ベルトや立ち上がりの肩ベルトは、ほぼ全メーカーで見られました。
違いとしては、フィットちゃんという有名な肩かんを使っているのか、独自の背かんやベルトを使用しているのかという事だけです。正直、フィットちゃんが良いのか独自のものが良いのか違いは分かりません^^;答え合わせは6年後になるのでしょう。
前段ポケット内Dカン・ナスカン
カタログ等を確認すると、前段のポケット内にDカンがあるので、家の鍵や大切なものをかけておけますという説明書きがありますが、イズムが調べた中では全てのメーカーで前段ポケット内にDカンがありました。特にこだわる必要もなく付いて来る機能ですね。
最近では、Dカンではなくナスカンが付いていることもありますね。利便性で言えばナスカンの方が良いでしょう。
防犯ブザーフック
今では小学校から防犯ブザーが配られるなど、当たり前のように小学生が持つものとして認識されつつあるので、防犯ブザーフックは全メーカー付いていました。
池田屋さんだけは防犯ブザーフックを移動できるようになっているようです。
持ち手
持ち手とは、ランドセルの一番上の部分(肩ベルト上)に取っ手があるかないか、これもほぼ全てのメーカーで付いていました。付いていなかったのは工房系では1社のみ。
中には、持ち手が取り外しが出来るランドセルもありますが、金具がある為に歩く度にガシャガシャ耳元でうるさいので微妙です^^;
ランドセル選びで重要な項目
逆に、ここはメーカーによって大きく違い、ランドセル選びでは重要だと感じた事が以下になります。
- 重さ
- 収納力
- 素材
- 背中
- 側面ナスカン
- 反射材
- 錠前
- 前段ポケットファスナー
- 補強材
- ネームプレート
- デザイン
- 手縫い
- オーダーメイド
重さ
ランドセルの素材には、コードバンと言われる馬のお尻の革、牛革、人工皮革の3つがありますが、この中で最も軽いのが人工皮革で次に牛革、コードバンという順番になります。人工皮革が1100g~1200gなのに対して、牛革が1300g~1400g、コードバンが1400g~1500gくらいになっています。
同じ人工皮革でも本当に軽いものだと1000gを切るメーカーもありますし、1200gを超えるメーカーもあるので、教科書1冊100gくらいと考えると同じ素材内でも2冊~3冊分くらいの差はあるという事ですね。ランドセルを背負った時の子供の負担は肩ベルトや背カン、背当てなども関係して来るので、重さだけでは測れないものではありますが、軽いに越したことはないとイズムは思います。ですので、イズムは牛革とコードバンは選択肢に最初から入れませんでした。その為、以下の比較では基本的には人工皮革を中心としていますので、ご了承下さい。
もちろん、牛革やコードバンは良いものであると言うのは理解出来ますし、イズムの友達でも「革の良さを知って欲しいからコードバンにしようかと思っている」という方はいますが、果たして小学生に革の善し悪しが分かるのかは微妙なところでしょう。それよりも日々の利便性を取った方が息子の為になるという考えから我が家では人工皮革という選択になりました。
ちなみに、店舗や展示会へ行くと、重いランドセルを背負った時に店員さんから「重さは肩ベルトや背かんの良さでカバーされます。」というような話をされることはありますが、イズム的にはこれは営業トークにしか過ぎないと感じました。どんなに背負い心地が良くても、やはり重いものは重く軽いものは軽いですよ。しかも、軽いランドセルでもほとんどの場合は肩ベルトや背かんの機能的にはそこまで大きく違わず高機能なことが多いので、軽いランドセルを選んだ方が総合的に良いと思います。
ただ、1000g以下の場合は、何かしらの機能を削っていたりすることがあるので、「なぜ軽いのか?」を徹底的に聞くなり調べるなりした方が良いですね。
収納力
実際に調べていくと分かると思いますが、ランドセルのサイズは大して変わりません。しかし、中にはめちゃめちゃ収納力が高いランドセルが存在するんです。ある程度既に調べている方なら分かると思いますが、イオンのかるすぽのみらいポケットです。
多くのメーカーが大マチ(教科書とか入れる一番大きなポケット)の奥行サイズが12~13センチくらいで、小マチ(大マチの一つ外側にある小さなポケット)の奥行サイズが3センチ~最大でも5センチなのに対して、かるすぽは小マチが最大で8センチにまで伸びるので、大容量となっています。
素材
重さのところでお話ししましたが、素材はコードバン、牛革、人工皮革の3つに分類されます。ただ、コードバン(牛革)でも色合いや質感などはメーカーによって全く異なるので、メーカーを選択する上で大きな影響を及ぼすことは間違いありません。
人工皮革も1種類ではなく、複数の種類があり、質感や強度など大きな違いが出て来ます。また、ランドセルメーカーによって扱う種類が違うのはもちろんですが、同じクラリーノエフであってもメーカーによって質感は様々です。ちなみに、人工皮革の種類による違いは以下の通りです。
クラリーノ
クラレという企業が作った人工皮革で、ランドセルに最も多く使われる素材となっています。クラリーノの中でもクラリーノエフという素材が最も扱われることが多く、牛革に似せた質感と耐久性が特徴となっています。下の写真はクラリーノエフのランドセルですが、質感がとても良いのが分かりますね。
次に使われているのが、クラリーノタフロックという素材で、こちらはクラリーノエフを更に強度を高めたものですが、耐久性が高いのを引き換えに質感は少し落ちると感じました。
この他にも色々とありますが、奇抜な色(女の子用ランドセルに使用する色)だったり、あまり使われていなかったり、背中など部分的に使われていたりするくらいなので深く理解出来ていなくても問題ないと思いますので割愛します。
ベルバイオ
旧カネボウが作り今はFILWELという企業が受け継いだ素材になります。熱に弱いという話もありますが、耐久性はかなりあるようですので問題ないかと感じました。
また、上の写真はベルバイオのランドセルですが、イズムが見た中では一番質感が牛革に近いと感じましたね。
なお、ベルバイオを作るこのFILWELは、セイバンのランドセル専用で使われているアンジュエールという人工皮革も作っています。
タフガード
帝人という企業が出している素材で強度と軽さを持ち合わせながら、牛革に近い質感を実現したものになります。タフガードには10%軽量化されたタフガードライトやパール加工されたタフガードDXなどもあります。下の写真はタフガードのランドセルです。
ちなみに、帝人はコードレという素材も出しておりますが、耐久性はあるものの質感はちょっとかな~と言った感じはしますね。他の人工皮革と比べると硬めでワイルドな印象です。
こちらは左がベルバイオで右がクラリーノエフです。写真だと伝わり難いですが、イズムが見た感じだとベルバイオの方が少し牛革の質感に近いように感じました。ただ、ランドセルの人工皮革ではクラリーノの方が多く使われている事からも耐久性等はクラリーノの方が上回っている可能性は高いでしょう。
こちらは牛革とベルバイオなのですが、どちらが牛革か分かりますか?
正解は、左がベルバイオで右が牛革となっていますが、並べてみても質感だけでみると僅かに牛革の方が質感は良いなか~と思える程度です。
ランドセルの素材の違いは、見た目や雰囲気、上品さ高級感など大きな差が出ますので、事前にカタログを請求して素材サンプルも一緒にもらう事が出来るところからはもらうようにしましょう。
背中
ランドセルの背中部分は、体が直接あたる部分ですので通気性が求められます。大きな違いは素材とステッチによる締め付けとクッション材の入れ方(デコボコ)です。
素材に関しては、正直なところどこのメーカーも通気性の良いものを使っているようですし、夏に使ってみないと分からない部分ではありますね。ステッチによる締め付けやクッション材の入れ方でデコボコの形は変わりますが、Y字とU字、デコボコなしの3つに分かれますが、見た感じだとY字が最も通気性が良さそうな気はします。
側面ナスカン
ランドセルの側面には、給食袋などを引っ掛けられるナスカンが付いていますが、各メーカーの違いとしてはナスカンのバネが弱い力でも扱い易いかという事と、安全ナスカンかどうかという事です。
実際にランドセルを触ってみた時にナスカンのバネが以外と硬く子供の力で取り外しするのは大変そうだな~と感じました。まぁ、これは成長と共に1人で出来るようになるので良いと思いますし、池田屋さんから簡単にフックから外す方法も紹介されていましたので問題ないかと思います。
問題は安全ナスカンかどうかという点です。安全ナスカンとは、ある程度の強度の力が加わった時に敢えてナスカン自体が外れて自転車やバイク、車、エレベーターなどに引っ掛かった時に引きずられたりしないようにするものです。
事故防止という面ではとても重要かと思います。安全ナスカンを採用しているメーカーは半々と言ったところで、ナスカンが外れる時に壊れてしまうものと、再利用できるものがあり、これも各社バラバラですが、壊れるタイプのランドセルは6年間保証の期間は何度でも無料でナスカンを送ってくれるようですね。
なお、気に入ったランドセルが安全ナスカンではないという場合は、後付けのランドセルホルダーが売っていたりするので、そういったものを付けておき対応するという手もあります。(こちらのランホルは、一定の力が加わると外れる仕組みです。)
反射材
小学生は基本的に明るい時間帯に帰って来るという前提ですが、冬の日没は早いですし、塾や遊びなどで遅くなってしまった時に役立つのが反射材ですね。反射材はなし~360度反射材ありまでメーカーにより大きく違いがあります。
また、被せの部分に付いている鋲が反射材になっているメーカーもありますが、正直小さすぎてあまり意味がないような気もします。なるべくなら多くの反射材が付いているランドセルが親として嬉しいですね。
錠前
錠前の違いとは、手動か自動かというだけです。イズムの時代には手動が当たり前でしたので、息子のランドセルを探す時に自動があると知った時には便利な時代になったものだと思いましたね^^;まぁ、あった方が便利ではあるものの、そこまで必要か?とも思えてしまう機能ですが、メーカーでは閉め忘れによる荷物の落下などを防止する的な感じで書かれていました。
なお、自動錠前は壊れることもあるという事も聞きますが、扱い方によるのだと思います。
写真は池田屋さんのランドセルの錠前ですが、ここは珍しく縦穴がひとつしかなくフレキシブルにロックできるようになっています。
前段ポケットファスナー
前段ポケットとは、小マチの1つ外側にあるポケットで、そこのファスナーが上部のみかサイドまで開くことが出来るのかの違いです。ファスナーが上部だけのポケットは入口が小さいので物が取り出し難いかな~と思いましたね。
やはり便利なのはサイドまでファスナーが開いた方が間口が広く良さそうです。
補強材
子供が6年間使うランドセルですので、型崩れを起こさないように補強材が中に入っているのですが、メーカーによって補強材の入れる場所や多さが違って来ます。長く形を保った状態で使って欲しいと思う方や男の子の場合は、補強材にもこだわった方が良さそうです。
こちらの写真は、大マチ開口部側面の2面のみに補強材が入っているランドセルですが、正面側から押してみるとこんな感じでたわんでしまします。
しかし、3面に補強材が入っている場合は、同じくらいの力で押した場合でもたわみが少ないのが分かりますね。
子供が乗っかってしまったりするランドセルですから、少しでも丈夫な方が良いですよね。
ネームプレート
ネームプレートや名入れは防犯上問題があるので賛否あるかと思います。ただ、ネームプレートがあるランドセルでもカブセの内側となっている事が多いので、錠前を開けないと見えない為、防犯上問題はないと判断することも出来ますね。ただ、中にはネームプレートを側面にぶら下げるタイプを提供しているメーカーもありますが、絶対に避けるべきでしょう。
イニシャルの刻印や刺しゅう、プレートにフルネームの刻印など色んなタイプがありますが、対応していないメーカーもあるので、好みで選べば良いでしょう。我が家は田舎なので、生徒数が少ないため同じランドセルで被ることもないでしょうし、防犯上の観点から名入れなしです。
デザイン
シックなものやシンプルなもの~煌びやかものや派手なもの、そしてアンティーク調のものまで各メーカーデザインに関しては工夫を凝らしているなぁという印象です。
というのも最近の親は統一性よりも個性を出したいと思うようで、人とはちょっと違ったものを好む傾向もあるみたいなんですよね。イズム的にもオーソドックスなものよりもちょっと個性があるランドセルって良いよな~とは思います。ただ、個性があり過ぎると日本特有の浮くという現象が生徒たちの中で起きる事があるようですので、一概に個性があるから良いというわけでもなさそうです。
個性が強いランドセルを子供に持たせるのであれば、その個性に対して子供が強い気持ちを持っていられることが重要ですね。例えば、男の子でチャコールなどになると、チャコールは女の子でも人気色ですので、「女みたい~」とからかわれる可能性がありますが、そういった時でも「どうだ!良いだろう!」と言い返せるくらい強い子じゃないとダメなのかな~と思います。
まぁ、6年間も使うものなので、なるべく子供の意向を尊重しつつ、ふんわりと派手過ぎず個性があり過ぎないものへ誘導して上げれば良いのかなと感じています。
手縫い
メーカーにより全ミシンというランドセルと、ほとんどミシンだが要所要所で手縫いで強度を高めているランドセルがあるようです。これは明らかに全部ミシンよりも手縫いを取り入れたランドセルの方が強度は高く良いと言えるでしょう。
角や稼働する箇所などほつれ易い、強度がある程度必要な個所を手縫いとしているところが多いようですね。絶対ではありませんが、なるべく手縫いされているランドセルが良いな~と思いました。ただ、手縫いがあるランドセルはお値段も相応になって来るのでお財布事情と照らし合わせて決めて行く必要がありそうですね。
オーダーメイド
セミオーダーとフルオーダーに近いオーダーメイドの2種類があるようです。セミオーダーは数か所だけ色を選択出来るというもの、フルオーダーに近いオーダーメイドは、使う素材から、かなり複数の箇所の色やデザインを選ぶことが出来るようになっているので、個性を出そうと思えば思いっ切り出せるといった感じになります。
お値段的には、既製品とさほど変わらないので、世界で一つだけのランドセルが欲しいという方は、選択肢に入れてみても良いのかな~と思います。
これで比較すべき項目は理解出来たと思いますので、メーカー毎の違いを見て行きたいと思いますが、その前にランドセルを過去に買ったことがある親の意見も見ておきましょう。
小学校を卒業した子供を持つ親の意見
親にとっては子供が小学生になるというのは何とも感慨深いでしょう。イズムもそうです。ですので、折角小学生に上がるのだから、6年間も使うものなのだからとなるべく良いランドセルを買って上げたいという気持ちは、親ならみな一緒だと思います。
そこで、現在小学生を持つ親、小学校を卒業した子供を持つ親は、ランドセルに対してどんな想いを持っているのかイズムや奥さんの知り合いへ実際に聞いてみました^^
- 小学2年生の子供(女の子)を持つ親からは、「子供が欲しいと言った色やデザインで選ばせて良かったと思っているよ。今は乱暴に扱ってはいるものの大切にはしているから、少々高くても良いものを買って上げるべきだろうね。」
- 中学2年生と小学4年生の子供を持つ親からは、「上の子にランドセルを買った時はランドセル何てどれでも良いと思ってたから、サクッと決めちゃったんだよね。小学校に通い出してからはもう少し良いものを買って上げれば良かったかな~と思ってしまったが、子供自身はめちゃ喜んでたよ。下の子の時は百貨店で多少良いものを買ったけど、結局、小学校に通い出すと、そこら辺に放りっぱなしだし、良いものを買った親としては、ん~って感じ、ちなみに、上の子は既に卒業しているけど、汚れてはいるものの型崩れもせず綺麗な状態だよ。」と実際に6年間使ったランドセルを見せてもらえました。確かに擦れや汚れはあるものの形は綺麗な状態で、まだまだ使える感じでした。
- 小学2年生の子供(男の子)を持つ親からは、「PUMAのランドセルをイトーヨーカドーで買って本人はかなり気に入っているみたい、7万円くらいしたかな~」とのこと。スポーツをする子供の場合はスポーツブランドとコラボしたランドセルも人気なようです。ただ、イトーヨーカドーでも7万円くらいするのには驚きました^^;
- 小学4年生の子供を持つ親からは、「イオンで買ったけど普通に使えてるよ。」ちなみに、イズムがイオンでいくらだったの?と聞くと「6万円くらいだったかな。」とのこと。
イズムもイオンにランドセルを見に行ったことがあるのですが、3万円くらいから7万円くらいと幅広い客層に対応しているようでした。
ただ、やはり3万円くらいのものと、6万円くらいのものを見比べると、やはり6万円くらいのランドセルの方が良いものだよね~と感じましたので、多くの方がイトーヨーカドーやイオンでも5~6万円以上は出しているのだと思います。
ちなみに、中には「ランドセル何て何でも良いのよ。2万円台のものを買って壊れたら、新品をまた買えば良いじゃない。」という現役小学生がいる親もいましたし、おばあちゃんが勝手に買って来たという方もいました^^;
息子の1こ上のお友達(現在小学1年生)は、親が介入しないでおじいちゃんおばあちゃんと子供がカタログを見て、子供が「コレが欲しい!」と言ったものをおじいちゃんが買って来たそうです^^
また、イズムの友達で息子と同い年の子供がいる家庭では、予算は10万円くらいで見ているとのこと。予算的に考えるとコードバンや上質な牛革あたりですかね。
この結果から見ると、それなりに安いランドセルでも6年以上は普通に使えるし問題がない、子供は高くても安くても喜ぶし、使い始めると乱暴に扱い放りっぱなしである、という事が分かりました。また、価格も2万円台~7万円台とバラつきがあり、親の考え方次第である、中には10万円くらいは予算として見ている家庭もありましたが、まぁこれは稀ですね。
それでは、ランドセルの比較表を見て行きましょう。
ランドセルメーカー11社の比較表
前述した気にした方が良い事項の特に重要なことだけをピックアップして、1社づつ違いが分かるように比較表にしてみました。詳細はそれぞれのメーカー毎の項目にてお話ししていますが、一目でどのランドセルメーカーが優れているのかが分かりますよ。ちなみに、赤字はマイナス点で、表は2つに分かれています。
※1重量は人工皮革の重量。※2人工皮革の素材は主に使われているもの。※3前段ポケットのファスナーの開き具合。
こちらの比較表を見る限りでは、村瀬鞄行が全ての安全機能や利便機能が揃っている事が分かると思います、また、セイバンとハシモトも手縫いを除けば完璧だと言えるでしょう。
なお、ここに掲載しているメーカーや工房以外でも多くのランドセル生産メーカーを調査していますが、掲載枠も膨大になり過ぎると見辛くなってしまいますし、掲載する必要もないと思えるブランド力だけで勝負しているようなメーカーは省かせてもらっています。
村瀬鞄行
村瀬鞄行は、あまり知られていない工房系のランドセルメーカーですが、実は1957年創業の老舗で百貨店モデルなどもあり、拘りを持ってランドセルを作り上げている工房になります。
名古屋の小さな工房なのですが、強度が必要となる要所は拘りを持って手縫いにしていたり、安全面もよく考えられていて装備は完璧と言えるでしょう。また、素材も確かなものを使っているのに、特割期間であれば工房系ランドセルの中では比較的安価である点も大きな特徴になります。
ちなみに、ネット上に良くあるランキングサイトでは、この村瀬鞄行はあまり出て来ません。出て来たとしてもランキングは下位となっている事が多いですが、イズムがランドセルメーカーを比較した中では、最も優秀だと感じました。なぜランキング上位に行かないのか不思議なくらいですね^^;
逆に土屋鞄などブランド名だけでランキングを上位としているサイトも散見されましたが、ブランド力だけで勝負しているランドセルよりも、実際に使う子供の事を考えて作られたランドセルを生産している無名の工房の方が良いと思ってしまいます。
なお、イズムが調べた中では、工房系のランドセルメーカーの中で、前述した拘るべき点全てが備わったランドセルを作っているのは、村瀬鞄行だけでした。
- 重さ:コードバン1430g~1590g、牛革1530g~1750g、人工皮革1090g~1320g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:クラリーノエフ・タフロック
- 背中:Y字
- 側面ナスカン:安全ナスカン
- 反射材:360度
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:広い
- 補強材:4面開口部2重
- ネームプレート:有料刻印ネームプレートあり
- デザイン:シンプルからスタイリッシュ
- 手縫い:肩ベルト・背当てと大マチのまとめ上げ
- オーダーメイド:なし
村瀬鞄行のランドセルを購入するのであれば、公式サイトよりも楽天市場で購入した方がポイント分お得です。
村瀬鞄行の店舗に行ってみた感想
イズムは村瀬鞄行の渋谷店に行ったのですが、着くと凄い行列・・・。ネット上では目立っていないように見えたので、あまり混んでいないのかなと思っていたのですが、店舗に訪れてみるとかなりの人でした^^;
店舗自体は渋谷という事もあり狭め。そして、基本的には1客(1組)に1人の店員さんが付くスタイルで説明を受けながらランドセルを吟味するといった感じです。こういった接客方法もあって行列が出来ているのでしょう。
店員さんは、それぞれのランドセルの特徴や機能などを事細かに教えてくれましたし、質問した事には的確に答えてくれました。
エクシードの詳細
ネットとカタログで見ていて良いと思っていたエクシード。人工皮革の素材はクラリーノタフロックで、シボはなくツルっとした手触りとテカリがあります。重さは1200gですので標準的でしょう。
村瀬鞄行のほとんどのランドセルにはカブセの一番下に横ラインで反射材が付いており、暗い中遠くから見ても人がいると気が付いてもらえそうですね。
側面にも同じようにベルトが反射材となっていますし、肩ベルトの防犯ブザーフックの鋲も一応反射材となっていますので、360度反射材設計となり安全性は高いでしょう。また、ナスカンも一定の力が加わると外れるようになっている安全ナスカンとなっています。
背当ては通気性の良いエアーフレッシュという人工皮革とY字ラインで空気の通りを確保しています。
背かんはハシモトのフィットちゃんで立ち上がり肩にフィットするようになっているので、背負い心地が良く肩への負担を最小限にすることが出来ます。
錠前は自動で一般的なものとなりますが、金具の先端が樹脂になっています。
カブセ裏は時間割表を入れるスペースになっていますが、メッシュになっており耐久性に優れていますし、ゴミが溜まり難いでしょう。
カブセの中のデザインもスタイリッシュで、昔ながらのランドセルとは一味違った個性が出せそうですね。
前段ポケットのファスナーは、サイドまで大きく開くことが出来て中のものを取り出し易いですし、中にナスカンがあるので鍵など重要なものを引っかけておくことが出来ます。
大マチのサイズは、標準より大きく幅23.5センチで奥行が13センチ、小マチの奥行も最大5センチと大きくなっていますので、より多くの教科書などを入れる事が出来そうです。
補強材は、4面全てに入っており、大マチの開口部には2重に補強材が入っています。強い力で押してみてもご覧の通りあまり歪むことはありませんでした。
稼働して負担がかかる部分は2重になっているのは嬉しいですね。
また、擦れが予想される場所も2重になっています。
息子が背負ってみた感じも違和感なく、背中にフィットしていて良い感じです^^
安全装備や利便装備も完璧に付いており、デザインもスタイリッシュでほんの少し個性があり、サイズも大きく容量もある完璧なランドセルだと感じました。また、村瀬鞄行の店舗に訪れてみて店員さんの対応の丁寧さもそうですし、一緒に行った義父(息子のおじいちゃん)が、「3万円のランドセルを選んでいる人と、10万円のランドセルを選んでいるお客さんに対しての接客が変わらないのは素晴らしいね。」と感心していました。
詳細はこちら>>エクシード
ちなみに、冒頭でもお話ししているように、イズムは息子のランドセルを村瀬鞄行で購入(祖父母が購入)しましたが、このエクシードとは違うランドセルです。その辺のお話しを続けてお話ししたいと思います。
エクシードを目的に村瀬鞄行に来たのですが、人工皮革の素材の質感がツルッとしているのが気になり、他にシボ感がある人工皮革を使ったランドセルはないか確認したところ、レベルは落ちるもののシボ感があり、もう少し軽いランドセルがあるようですので、見せてもらいました。
ソルシルバーの詳細
ソルシルバーは、エクシードと機能は全て同じですが、人工皮革の素材がクラリーノエフとなり、マチの奥行サイズが少し小さくなるランドセルです。
素材の質感は、少しシボ感があり落ち着いた感じです。全体的なデザインはシンプルですが、ステッチがアクセントとなり華やかさをもたせてくれますし、鋲を3種類から選べるので個性を出す事も可能でしょう。
もちろん、側面に付いたナスカンは安全ナスカンですので、一定の力が加わると外れる仕組みです。
錠前も自動で金具の先には樹脂が付いています。
カブセの裏はシンプルな黒です。
中側のデザインは、エクシードとは違いシンプルな昔ながらの感じですね。
前段ポケットのファスナーもサイドまで大きく開き中の物は取り易そうですし、ナスカンも付いています。Dカンではなくナスカンですので、引っ掛けたものを取り出すのも楽ですね。
大マチのサイズはエクシードよりも奥行きが少し小さくなり、幅23.5センチで奥行が12センチ、小マチの奥行が最大3センチとなっていますので、他のランドセルメーカーの標準サイズくらいでしょう。
背当てや肩ベルト、背かんもエクシードと全く同じで、Y字、フィットちゃん、ゆるやかカーブベルトとなっています。
当然ながら背負い心地も同じレベルと考えて良いでしょう。
このソルシルバーの価格は35000円とかなり安いのですが、これで何でエクシードの約半額なの?と疑いたくなるほどですよね。店員さんの話では素材の違いサイズの違いと昨年モデルなのでと言っていました。
最新モデルが良いという方は微妙かも知れませんが、昨年モデルだとしても1年しか違わないですし、小学校に入ってしまえば1年何てすぐですよね。なお、イズム的には人工皮革の質感はこちらの方が好きでした^^;エクシードにこの人工皮革が使われていたら、間違いなくエクシードを選んだと思います。
詳細はこちら>>ソルシルバー
エクシードとソルシルバーの違い
ソルシルバーの方が、大マチの奥行サイズが1センチ小さく、小マチの奥行サイズが2センチ小さいですね。ただ、それでも幅23.5センチ、奥行12センチ、小マチ奥行3センチなので、他の工房系ランドセルのサイズと同じです。エクシードが大容量だということ。
横に並べて前から見た写真です。パッと見た目はそこまで大差があるようには感じません。デザインの差っていうくらいです。
側面から見ると確かに大マチの奥行きサイズが違うのが分かります。また、大マチ開口部の補強材のサイズもソルシルバーの方が少し小さいのかデコボコが小さく見えますね。
重量は、エクシードが1200gでソルシルバーが1090gとなっており、110g(教科書1冊分くらい)ソルシルバーが軽くなっています。ただ、それくらいの違いは背負ってしまえば分からない程度ですね。デザインに関しては、やはりエクシードの方がスタイリッシュな感じがしてオシャレです。昔ながらの落ち着いた感じが好みの人はソルシルバーでしょう。
ボルカの詳細
次に見せてもらったのが、ソルシルバーと素材の質感が似ているボルカというランドセルです。こちらはシボ感が確りと出ていて上品さが感じられますし、デザインもシンプルですがステッチで大きく印象が変わります。
側面も安全ナスカンで反射材も他のランドセルと同じように入っていますので、安全性は高いですね。
エクシードとソルシルバーと、大きく違うのが背当てと肩ベルトで、背当ての素材は牛革が使われており、背当て肩ベルト共にクッション材には低反発素材が内蔵されています。また、肩ベルトは大きくカーブを描いており体にフィットしやすく、背負った時の負担を限りなく小さくしてくれます。背かんもボルカのみフィットちゃんではなく村瀬鞄行オリジナルだそうです。
錠前は自動で仕様はエクシード・ソルシルバーと同じです。
中側はソルシルバーと似た感じでシンプルですね。
サイズもソルシルバーに近く、ソルシルバーよりも0.5センチ大マチの奥行が大きいだけとなっています。
背負った感じは、エクシードとソルシルバーと比べるとフィット感が凄くあり背負いやすそうでしたが、背当て部分が人工皮革ではなく牛革を使ってしまっているので、通気性の問題はあるかな~と思いますね。
また、重量は最も重く1320gと最も軽いソルシルバーと比べると230g重くなるので、空の状態で教科書2冊分は既に入っているのと同じですね^^;これだと重量が気になるから人工皮革を選んだ意味がないような気もしますし・・・。悩みどころです。
詳細はこちら>>ボルカ
村瀬鞄行のソルシルバーを選択した理由
結論から言うとタイトル通りソルシルバーを選択しました。
我が家の場合は、おじいちゃんから「ランドセルはいくらのでも良いから買ってやる。」と言われていたので特に具体的な予算はありませんでしたので、値段は関係なく親と息子が気に入ったランドセルを買おうと考えていましたが、前述したように重量の問題から人工皮革でしか考えていませんでした。
そして、村瀬鞄行の中でデザインなどを考慮して、エクシード(6万円)とボルカ(6万円)、ソルシルバー(3.5万円)の3つに絞られて、終盤でボルカとソルシルバーで悩み、最終的にはソルシルバー(3.5万円)で決まりました。
正直に言うと、6万円と3.5万円のランドセルで迷うという方は恐らく普通はいないと思います^^;当然ですが6万円の方が質など全てが上回っているのは明白ですからね。普通ならエクシードとボルカで悩むと思うのですが、イズムの場合はエクシードの人工皮革の質感がツルッとし過ぎてしまっていて候補から外したくなってしまったんです。また、奥さんも「エクシードはデザインが少し派手なのが嫌だ」とも言っていましたので、エクシードを候補から外すと夫婦で一致してしまいました。
残ったのが、価格帯の違う6万円と3.5万円のランドセルとなってしまったんですね。
そして、最終的にはソルシルバーを選んだのですが理由は、ボルカは背当てや肩ベルトの機能が優秀と言っても人工皮革にしては重量が1320gとかなり重かったのに対して、ソルシルバーは1090gと230gも軽いという良さがあったのもありますし、息子もソルシルバーのカブセ部分の鋲を選べるという事と、背当て部分が青くなっているのが何故だか気に入ったようで、親がソルシルバーとボルカで悩んでいる時もずっと「ソルシルバーの方が良い」と言っており、最後の決断は息子にまかせました^^
ある程度は親が詰めるのは大切ですが、最終的な決断は子供に任せるのもランドセルを大切に使おうという気持ちが持てて良いかも知れませんね。
購入後は、店先の看板前で記念撮影。外でランドセルを背負う息子の姿を見ると何だかホッコリしてしまいますね。太陽光の下だと良い感じの質感で、これを選んで正解だったと実感しました。
イズム自身は、6万円くらいのランドセルに最終的にはなるかな~と思っていたのですが、蓋を開けてみると3.5万円と、ランドセルにしては安く収まったのではないかと感じます。と言ってもお金はおじいちゃんが出してくれているので、安くというのも失礼ですね^^;
ただ、工房系で装備が完璧に付いており、軽くサイズも標準で3.5万円なら、普通に考えてかなり良いと思いました。
ちょうどゴールデンウィークで帰省していたので、姉にもランドセルの値段の事を伝えると、「私の娘もそれくらいの価格だったわよ。」と言われ「6万円とかそれ以上って加熱し過ぎなところがあるね。ランドセル何て子供からしたら、最初は喜ぶけど結局はただの鞄、勉強道具を入れる鞄に過ぎないんだからね。あんまり高いものを買って、子供がそれを乱暴に扱っているのを見て親が怒るくらいなら、最初から安いのを買って上げて自由に使わせてあげた方が子供としても良いでしょ。」と言っていました。一理あり^^
ちなみに、村瀬鞄行のランドセルを購入するのであれば、公式サイトよりも楽天市場で購入した方が楽天ポイント数千円分お得です。
安いランドセルを狙うなら型落ちやアウトレット
今回イズムが選んだランドセルは3.5万円と工房系だと破格と言えるでしょう。イズムは狙ったわけではありませんが、こういった安いランドセルを狙いたいなら、型落ちのランドセルやアウトレットのランドセルを選択するのが良いと思います。1万円台もありますし、2万円台であればそれなりのものが購入可能です。
ただ、注意すべき点は、型落ちでも昨年モデルくらいまでにした方が良いですね。というのも、古い型になればなるほど現在の規格とは離れてしまうので、Aフラットファイルが入らなかったり、安全機能が付いていなかったりと、子供が使う上で不便が起こって来ます。可能な限り今年のモデルと変わらないサイズと機能と持ち合わせたものを選択するべきでしょう。
村瀬鞄行のランドセルが届きました!
購入から2か月ほどが経った7月20日に村瀬鞄行からランドセル(ソルシルバー)が届きました。「今日ランドセルが届くよ~」とは息子に行っていたので、届く予定の時間前にはソワソワしだし、家のチャイムが鳴ると「来たっ!」と言い一目散に玄関へ^^
早速、息子が箱からランドセルを出して一緒にベルトをセットして背負わせてみました。その時の嬉しそうな表情は忘れられませんね。背中に背負わせる時に持って、やはりめちゃくちゃ軽いと感じたので、このランドセルにして正解でした。
まだ、体のサイズとランドセルのサイズが合っていないですが、これから成長に合わせて丁度よくなって行くのでしょう。来年の4月が待ち遠しいですね。また、使いだして使用感などもお伝えできればと思っています。
セイバン
ランドセルを選ぶ時に必ずと言って良いほど耳にする「天使のはね」ですが、それを作っているのがセイバンですね。セイバンと聞くと量産メーカーというイメージがありますが、実は1919年創業のかなり歴史的には古い老舗ランドセル工房になります。今でこそCMなど多くの広告を見るようになりましたが、元々は小さな革製品の工房でしかなかったので、ランドセルの歴史と共に成長して来た企業だという事です。
どこの工房もそうですが、毎年改良を重ねてより良いランドセルになっていますが、セイバンも同じく改良が重ねられて装備や形など現在でベストな作りとなっており、イズムが購入した村瀬鞄行のランドセルと装備はほぼ一緒になっています。付いていて欲しい安全機能や利便機能が全て付いているランドセルです。
また、デザインが豊富でシンプルなものからスポーティーなものやスタイリッシュなものまでとにかく多くのモデルが揃っているので、安心出来る大手の工房でランドセルを買いたいという方はにお勧め出来るランドセルメーカーでしょう。セイバンのランドセルは、コンバースやPUMAなどのスポーツブランドモデルから百貨店モデルまであります。
- 重さ:コードバン1540g、牛革1460g、人工皮革1170g~1250g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:アンジュエール・クラリーノエフ・タフロック・レミニカ
- 背中:Y字
- 側面ナスカン:安全ナスカン
- 反射材:360度
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:広い
- 補強材:側面と底の3面
- ネームプレート:なし
- デザイン:シンプル~スタイリッシュなど様々
- 手縫い:不明
- オーダーメイド:カブセ裏のみセミオーダーあり
イズムの周りで現役小学生がいる家庭や小学校を卒業した子供がいる家庭に「どこのランドセルを使わせてる?」と聞いた結果、最も多かったのが「天使のはね」です。皆さんメーカー名(セイバン)は思い出せていませんでしたが、天使のはねという名前は憶えているようで、口を揃えて「天使のはね」と答えていました^^まぁ、親(イズムも^^;)は我が子を天使のように可愛いと思っているので、名称がとても覚えやすく良い響きですから、覚えているのでしょう。
イズムも一時は完璧に揃った機能に惹かれましたが、出来れば他の子と被らないランドセルを買ってあげたかったので、もっと小さな工房を探していたところに村瀬鞄行を見つけて、そこで購入することになりましたが、恐らく村瀬鞄行が見つかっていなければセイバンのランドセルを選択していたかも知れません。村瀬鞄行との機能の違いは、大マチの中敷きが斜めに傾きが付けられており、教科書などを入れた時に背中側へ倒れて重心が背中側へ来るようになっている点です。良く考えられていますね。ただ、手縫いの表記はないので全ミシンだと思われます。
萬勇鞄
老舗のランドセル工房でありながら、斬新なデザインを作り出している萬勇鞄ですが、工房系ランドセルの中では比較的お値段も安価で手を出しやすいラインにあると言えるでしょう。特徴としては、標準となっている刻印ネームプレートや、備え付けのリコーダーケースですね。ただし、リコーダーケースは取り外しが出来ないので、不要と言う方は微妙かも知れません。
工房系なので当然ですが、職人の手で1つ1つ丁寧に作り上げている感じがカタログからは伝わって来ました。
デザインはとても良さそうなのですが、安全ナスカンでなかったり、反射材が側面だけだったりと安全面でどうかな~と感じています。ただ、萬勇鞄が使っている人工皮革のタフガードは、生地サンプルを見る限りではかなり質感は良さそうですし、デザインも良い、ネームプレートの刻印も無料というところは良いので、展示会もしくはショールームに見に行ってみようと思っています。
- 重さ:コードバン1500g、牛革1400g、人工皮革1200g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:タフガード
- 背中:U字
- 側面ナスカン:安全ナスカンではない
- 反射材:側面のみ
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:広い
- 補強材:側面のみ
- ネームプレート:無料刻印ネームプレートあり
- デザイン:スタイリッシュで豊富なデザイン
- 手縫い:背あて・肩ベルト
- オーダーメイド:なし
萬勇鞄の展示会に行ってみた感想
萬勇鞄では、リコーダーケースが備え付けで取り外し不可、背当てがU字、側面が安全ナスカンでないなど微妙な点も多いものの、カタログで見る限りだとデザインも良さそうだし、素材サンプルでも人工皮革のシボは質感が良さそうだったので、見に行きそれらがかなり良かったら購入も考えても良いかな~と思い萬勇鞄の期間限定展示会へ行って来ました。
訪れたのは4月27日でゴールデンウィークという事もあり、店内は複数組の親子で賑わっていましたが、店内は比較的広くゆったりとしていたので、そこまでキツキツの状態ではなくゆったりと見ることが出来ました。
イズムがネットとカタログで良いかな~と思っていたのがリリークレストとアーデルナイトというランドセルです。と言うのも、イズムは人工皮革のみで考えているのですが、この2つの人工皮革の素材がシボ加工と言って適度な艶感があり、牛革に近い質感を感じる事が出来る為でした。素材サンプルではとても良く見えました。
ただ、実際に見てみるとテカリが強過ぎる感じが否めない・・・。
背かんは恐らく独自のものですが、確りと立ち上がっており背負った時の負担は軽そうです。
背当ては、U字で実際に見てみても少し熱がこもりそうな感じはしますね。
萬勇鞄特有の備え付けリコーダーケースがこちらです。取り外しが出来ないので、不要という方は萬勇鞄自体がNGになってしまいますね^^;リコーダーは恐らく小学3年生くらいからですので、それまでは折り畳み傘や作った作品などを丸めて持って帰って来る時に活躍はしてくれそうです。
側面に付いているナスカンとDカンは、残念ながら安全フックではありません。
防犯ブザーフックと共に鋲が付いており、こちらは反射材になっていますが、かなり小さいので役立つかどうかは微妙なところでしょう。
錠前は、自動でどこにでもあるような感じ。
カブセ裏には時間割表が入れられるようになっています。
こちらのプレートに刻印で名前が入るようです。
前段ポケットのファスナーがサイドまで広く開くのは良いですね。
中にはDカンが備え付けられているのは、どこのメーカーでも同じでしょう。出来ればナスカンの方が取り外しが楽なので良いのですが・・。
大マチのサイズは、横幅が23.5センチで奥行が12センチと標準的なサイズとなっています。
こちらはアーデルナイトですが、萬勇鞄の補強材は基本的に側面のみになるので、正面からの衝撃には弱そうです。実際に押してみましたが、軽く押しただけでグニャと歪みました。現地の説明では、側面に補強材が入っていることで型崩れは充分に防げるとのこと。ん~こればかりは6年間使ってみないと分かりませんが、全ての面に補強材が入っているに越したことはありませんね。
息子が背負った感じだとフィットしており良さそうです。ただ、一番最初にも書きましたが艶感が凄いですね^^;
太陽光の下で見てみても、このようにてかってしまっています。
デザイン性や人工皮革(シボ)の質感に期待して見に行ってみましたが、想像とは少し違っていましたので、我が家では夫婦一致でなしかな~となりました。あくまでも我が家では、求めていた素材の質感が違っていたというだけです。デザイン性は良いですし、手縫い箇所もあり確りとした作りになっているので、気に入る方も多くいると思います。
神田屋鞄製作所
オーダーメイドを売りにした工房系の神田屋鞄製作所ですが、カタログを見る限りでは大きな特徴はなく、自由にカスタマイズできるランドセルを前面に打ち出していますね。
素材はコードバンがなく牛革と人工皮革のみとなっており、人工皮革はつや消しで光沢が欲しい方は不向きかも知れません。デザイン自体はシンプルですが、10か所の色やデザインを変更することが出来るオーダーメイドもあるので、自在にアレンジする事が可能です。
前段ポケットのファスナーが狭いのと手縫いは記載がなかったので全ミシンなのだと思われますが、そういったところを実際に見に行ってみて確認して来たいと思います。
- 重さ:牛革1390g、人工皮革1190~1200g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:クラリーノエフ・レミニカ・コードレー
- 背中:Y字
- 側面ナスカン:安全ナスカン(25kg以上の負荷がかかると外れる仕組み)
- 反射材:360度
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:狭い
- 補強材:大マチ開口部の3面と側面
- ネームプレート:刺繍あり
- デザイン:シンプル
- 手縫い:なし
- オーダーメイド:あり10か所
神田屋鞄製作所の店舗に行ってみた感想
ゴールデンウィークに横浜の実家へ帰省した際に、神田屋鞄製作所へ立ち寄ってみました。こちらでは、前段ポケットのファスナーがサイドまで開かないので狭いという難点はあるものの、他の安全利便機能は全て揃っているので、機能面では文句なしのランドセルです。
店内はゴールデンウィークの日曜日で激混み。センター南駅の駅前にあるというのも混んでいる理由かも知れません。入るなり息子は気になるランドセルがあったようで手に取ります^^;
イズムの目的はオーダーメイドのランドセルがどのようなものなのか、と言う事。神田屋鞄製作所では、カルちゃんランドセルとオーダーメイドランドセルの2つに分かれますが、作りは全く同じです。既製品であるカルちゃんランドセルは、オーダーメイドよりも少し安く名前の刺繍は入れることは出来ません。
使われている人工皮革は、クラリーノエフのつや消しでテカリがかなり抑えられており、高級感があります。
錠前は自動で良くあるものですね。
背当てはY字と言うよりもI字と言った方がシックリ来そうですが、通気性は良さそうです。背かんも確りと立ち上がっており背負った時の負担は少ないのではないでしょうか。
側面は安全ナスカンでバネになっている金具が横広になっているので、力のない小学生でも簡単に付けたり外したり出来そうです。
大マチのサイズ的には、幅が23センチで奥行が12センチと少し小ぶりに感じはしますが、小マチは最大で4.5センチと大きくなっています。幅が23センチだとAフラットファイルはギリギリ入ると言った感じですね。
補強材は、側面と大マチの開口部3面に入っているので、かなり頑丈に出来ています。
更にオーダーメイドでは、別途3000円かかりますが、側面にタフガードという補強材を追加することも可能です。
唯一残念なのが前段ポケットのファスナーがサイドまで開かないということでしょう。
取っ手は取り外し可能となっていますが、背負った時にこの金具がガシャガシャとうるさいのは気になってしまいました^^;
オーダーメイドランドセルでは、中側の柄を選ぶことも出来ます。
ネット上でシミュレーションをすることは可能ですsが、ネット上で見るのと実際に見るのだと全然違ったりするので、届いてがっかりとならない為にも、ランドセル館にはサンプルも置いてあるので、可能な限り目で見て確認した方が良いでしょう。
こちらはカブセの刺繍の変更パターンです。
これも実際に現地で見て決めた方が良さそう。
名前の刺繍はここにこのように入ります。
背負ってみた感じだと違和感なく背負えていました。
イズムが神田屋鞄製作所に訪れて実際にランドセルを見て触った感じだと、質的にはとても良いものだと思います。ただ、サンプルで置いてあるランドセルが少し歪んでいたり、名前の刺繍もちょっと右肩上がりだったりと、細かい部分ですが気になる箇所はいくつかありました。また、人工皮革の素材感、質感もあまり好みではなかった為、こちらのランドセルも夫婦一致でなしとなりました。
池田屋
子供の事を良く考えて作られた工房系ランドセルという印象の池田屋。特徴としては、要所要所で人工皮革と牛革を使い分けたハイブリッド構造で、柔らかくしなやかな動きをさせたい箇所には人工皮革を使い、上部に長持ちさせたいところは牛革になっているので、両方の良さを充分に活かせたランドセルとなっています。
池田屋は独自のものや拘りが多く、素材が痛むから刺しゅうは入れなかったり、肩ベルトのバックルが尖ったピンではなくギボシを使っていたり、背あてもナチュラルに拘ってステッチを入れずに締め付けない、補強も4重なのに軽い、錠前は縦穴1つの池田屋ロック、カブセの跳ね返りを防止したソフトカブセ(錠前金具が頭に当たるのを防止)、移動可能(高さの調整が可能)な防犯ブザーフック、壊れた理由は問わない無料修理など、池田屋だからこそのこだわりが詰まったランドセルとなっています。
なお、ランドセルはかなり軽量で人工皮革なら1100g前後となっているので、子供への負担が少なくて良いですね。ただ、前段ポケットのファスナーの開きが狭かったり、反射材がシールでの提供のみでランドセル装備として反射材はないなどの微妙な点もあります。
- 重さ:コードバン1400g、牛革1300g、人工皮革1100g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:ベルバイオ・クラリーノエフ(つや消し)
- 背中:ナチュラル
- 側面ナスカン:安全ナスカン(一定の負荷で外れる仕組み)
- 反射材:なし(反射材シールは無料)
- 錠前:手動(縦穴1つのフレキシブル)
- 前段ポケットファスナー:狭い
- 補強材:大マチ開口部の3面
- ネームプレート:イニシャル刻印
- デザイン:シンプル
- 手縫い:なし
- オーダーメイド:あり(クラリーノつや消し)
池田屋の店舗に行ってみた感想
銀座にある池田屋のショールームへ行って来ました!訪れたのは4月の上旬でしたが、結構多くの人で賑わっていたのでびっくりしました。
入るとすぐにずらりとランドセルが並んでいます。
カタログで見ていた通り、とてもシンプルなデザインですね。とても上品なランドセルだな~と感じました。イズムは軽さという面で人工皮革でしか考えていませんが、池田屋ならコードバンでも他社の牛革と同じくらいですし、牛革でも他社の人工皮革よりも少し重いだけですので、池田屋なら人工皮革ではなくコードバンや牛革でも良いかな~と思えますね。
デザイン自体はシンプルですけど、縁の色を変えたりする事でオシャレにすることも出来るので、池田屋が良いけどもう少し個性をという方は縁の色が違うデザインを選んでみるのも良いでしょう。
ショールームに行く前はシンプル過ぎて微妙かな~と思っていましたが、実際に見てみるとシンプルな中にも上品さがにじみ出ていましたし、落ち着いた雰囲気のあるランドセルだと感じました。奥さんもここが良いと言っていました^^
中もとてもシンプルで、昔ながらのランドセルって感じです。ただ、やはり前段ポケットのファスナーが狭いのが気になってしまいましたね~、奥に物を入れると取り出す時に大変そう^^;
錠前は珍しく自動ではなく手動です。ただ、縦穴が1つだけでどこから入れてもサクッと入ってくれるので楽は楽です。
もちろん、こういったかなり個性のあるランドセルもありましたが、息子は記念に背負って写真を撮って終わりです^^;こういったランドセルは買わせません。
前段ポケットのファスナーが狭いという事と、反射材がシールでも良いという方で、上品さを求めるなら池田屋はとてもお勧めです。池田屋は軽さがあるので人工皮革を考えていた方でも、牛革で他社の人工皮革くらいの重さなので挑戦してみるのもありではないでしょうか^^
ちなみに、池田屋でランドセルを買うのであれば公式サイトよりも楽天で購入した方がポイント分お得です。
榮伸
百貨店や他社ブランドの委託製造などを受け持つランドセル工房の榮伸は、独自のconosakiというブランドも展開しています。
独自の機能としては、しっかりくんという補強材や自動錠前と肩ベルトの付け根が稼働するミラくるっロックがあり、体が大きくなる6年生まで問題なく使えるよう配慮されています。また、取り扱いは人工皮革のみとなっています。
デザインは、他社では洋テイストが多い中、conosakiは和の趣を感じさせるものが多く、シンプルなものから奇抜なものまで揃っていますので、おしとやかに個性を出したいという方に向いているランドセルですね。
ちなみに、良くあるランドセルサイトではあまり紹介されていないconosakiブランド(榮伸)ですが、委託生産しているブランドでかなりの人気が出ているのがNino Y Nina KIDS(ニノニナ)というランドセルメーカーです。イズムもニノニナは気になりましたが、デザインが煌びやか過ぎると奥さんからNGが出た為なしとなりました。
ニノニナは、コンセプトブランドとして成功しており、販売開始と共に売り切れとなるデザインや色もあるくらい人気となっています。製造は榮伸が行い販売や広告はニノニナがするといった販売方法で、conosakiとは全く違うデザインでガッツリ洋テイストです。
- 重さ:人工皮革1100g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:クラリーノエフ・タフロック
- 背中:U字
- 側面ナスカン:安全ナスカンではない
- 反射材:前後
- 錠前:自動・肩ベルト根本スライド
- 前段ポケットファスナー:広い
- 補強材:3面(しっかりくん)
- ネームプレート:あり無料
- デザイン:シンプル~奇抜
- 手縫い:なし
- オーダーメイド:あり8か所
我が家では、背当てがU字であること、安全ナスカンでないことなどを考慮して選択肢から外しました。なお、この辺が気にならない方は、先ほど紹介したNino Y Nina KIDS(ニノニナ)やラピスが販売するLIRICOランドセルなどコンセプトブランドも視野に入れてみても良いかも知れませんね。
羅羅屋
ララちゃんランドセルの名称で知られる羅羅屋ですが、オーダーメイドランドセルを大きな売りとしています。イズムが調べた感じでは、これといった大きな特徴はなくオーダーメイドで個性のあるランドセルが作れるというだけな印象です。
肩ベルトが交換出来たり、安全装備や利便装備は完璧ですが、手縫いに関しては記載がないので、恐らく全ミシンとなるのでしょう。また、取り扱い皮革は人工皮革のみとなります。
- 重さ:人工皮革1300g~1350g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:ベルバイオ5
- 背中:Y字
- 側面ナスカン:安全ナスカン(一定の負荷で壊れる)
- 反射材:前後
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:広い
- 補強材:側面のみ
- ネームプレート:刺繍あり
- デザイン:シンプル
- 手縫い:なし
- オーダーメイド:あり7か所
我が家では、安全装備や利便装備は揃っているものの、大容量サイズでも幅が23センチで他社と比べると0.5センチほど小さい、重量が1350gと重い、手縫いなどがなく温かみを感じられなかったので、ララちゃんランドセルはなしと判断しました。
モギカバン
創業90年を迎えた老舗ランドセル工房のモギカバンは、伝統・素材・手縫い・機能に至るまでこだわりを持ってランドセルを作っているメーカーです。
デザインは、シンプルでありながらも細かなところに凝っており、上品な個性を出すことが出来そうです。
- 重さ:コードバン1420g~1550g、牛革1350g~1480g、人工皮革1200g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:クラリーノエフ・タフロック・レミニカ
- 背中:U字
- 側面ナスカン:安全ナスカンではない
- 反射材:側面
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:広い
- 補強材:3面
- ネームプレート:人工皮革はなし
- デザイン:シンプル
- 手縫い:あり(背板と縁)
- オーダーメイド:なし
我が家では、背当てがU字であること、安全ナスカンでないこと、反射材が側面にしかないことなどを考慮して選択肢から外しました。
羽倉
日本で一番鞄が作られている町である兵庫県豊岡の老舗ランドセル工房である羽倉は、豊岡ブランドを全面に打ち出し130年の伝統と歴史を感じることが出来るランドセルを作っています。ただ、ランドセルの生産自体はそう長い歴史はないようで、あくまでも鞄を作って来た歴史という事ですね。
羽倉の一番の特徴は、カブセに鋲がないというところでしょう。鋲がない事で革本来の美しさを保ち、スマートな表情を見せる事が可能で、シンプルかつ上品なランドセルを作り出しています。
- 重さ:コードバン1490g、牛革1270g~1420g、人工皮革1230g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:コードレ
- 背中:U字
- 側面ナスカン:安全ナスカン(20キロ以上の負荷で壊れる仕組み・要修理)
- 反射材:側面
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:広い
- 補強材:側面のみ
- ネームプレート:有料あり
- デザイン:シンプル
- 手縫い:不明
- オーダーメイド:なし
我が家では、背当てがU字であること、補強材と反射材が側面にしかないことなどを考慮して選択肢から外しましたが、高級感を求める方にはお勧め出来るランドセル工房です。
鋲がない羽倉の手づくりランドセルを選ぶのであれば牛革やコードバンを選択する方が、羽倉の強みを最も生かすことが出来るでしょう。
ハシモトBaggage
色々なメーカーがフィットちゃんの背かんを採用していて、工房系のランドセルを探している時にフィットちゃんという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。そんなフィットちゃんで知られるハシモトですが、直営店でもイトーヨーカドーや東京インテリアでも京王百貨店や高島屋などの百貨店どこでも購入する事が可能です。
デザインは50種類あり、シンプルなものからスタイリッシュなものまで揃っていますので、幅広い層に対応しています。
- 重さ:コードバン1500g、牛革1450g、人工皮革1100g~1330g
- 収納力:普通
- 人工皮革の素材:クラリーノエフ・タフロック・レミニカ
- 背中:Y字
- 側面ナスカン:安全ナスカン(20キロ以上の負荷がかかると外れる仕組み)
- 反射材:360度
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:広い
- 補強材:3面
- ネームプレート:オーダーメイドのみあり
- デザイン:シンプル~スタイリッシュ
- 手縫い:不明
- オーダーメイド:あり8か所
ハシモトのフィットちゃんランドセルは、基本的には量産物であること、手縫いに付いては記載がないことから、安全機能などは全て揃っていましたが候補からは外しました。
イオン
イズムが周囲の方々にランドセルの事を聞いていた時に、イオンでランドセルを買ったという方が数名いらっしゃいました。そこで、取り敢えずランドセルの事を全く知らない(調べていない)状態でイオンに行ってみたのですが、3万円くらいのものはそれなり、6万円以上のものもそれなりに良い程度しか分かりませんでした^^;
イオンでは「かるすぽ」というネーミングのランドセルが売っています。イオンのオリジナルブランドらしいのですが、容量が大きくて良さそうなものは7万円以上とお高く、本当にイオンのオリジナルブランド?という感じを受けてしまいました^^;これなら工房系のランドセルの方が安いですし、イメージも工房系の方が良いよな~と思ってしまいました。
イオンの良いところは、セイバンの天使のはね、ハシモトのフィットちゃん、ディズニー、スポーツブランドのイオン限定モデルのランドセルがあるくらいでしょう。
- 重さ:牛革1330g、人工皮革1080g~1260g
- 収納力:大容量
- 人工皮革の素材:クラリーノエフ・タフロック・レミニカ
- 背中:3点背当て
- 側面ナスカン:安全ナスカンではない
- 反射材:360度
- 錠前:自動
- 前段ポケットファスナー:狭い
- 補強材:3面
- ネームプレート:なし
- デザイン:シンプル~スタイリッシュ
- 手縫い:なし
- オーダーメイド:あり5か所
我が家では、イオンのかるすぽは、安全ナスカンではないこと、3点背当てで通気性が微妙かな~と思ったこと、前段ポケットのファスナーが狭いこと、手縫いがないことなどを考慮して候補から外しました。
はじめまして。現在、ラン活中で村瀬鞄行のランドセルを検討していてこちらのサイトにたどり着きました。
田舎に住んでいるためなかなか現物を見ることができません。良ければ、ソイシルバーの小マチが最大でどのくらいまで拡がるか教えていただけないでしょうか。カタログだと3cmとなっているのですが、蛇腹状になっているためそれ以上に拡げれるようにも見えます。
お応えいただけると幸いです。
はぐみんさん
メールにて写真を送らせていただきましたので、ご確認下さい。
写真を送っていただきありがとうございました。村瀬鞄行にメールで問い合わせしたこともあったのですが、こちらの聞きたかったことと回答に微妙にズレがあって困っておりました。メジャーをあてて写真を撮っていただき本当に参考になり助かっています。最後にもう一度、本当にありがとうございました。
解決出来たようで良かったです。ここまで一生懸命になってくれる親がいてお子さんも幸せですね^^
はじめまして。
来年ランドセル購入に向け、(早いですが)ゆるりとランドセル探しをしていてこちらのサイトに辿り着きました。過去の記事にコメント失礼します。
すごく参考になります。
ランドセルを利用してお子様はいかがですか?
使ってみてマイナスな面などあれば教えて頂きたいです。
甥っ子が某工房のランドセルを使用していて、小さくて水筒が入らないと言っており、やっぱり使ってみないとわからないなぁと思いました。
こちらは教科書類プラス水筒など入りますか?
はじめまして^^
うちの息子は既に1年半ほど使っていますが、特に問題なく使っているように見えます。
水筒は教科書類が少ない時には入れていますが、ぱんぱんです…
流石に教科書類が多い時は水筒は肩にかけてますね。
親目線で言うと軽いランドセルを選んで良かったなというのが本音です。
やはり、毎日重い荷物を入れていますが、本革などを選んでいたら更に重いと考えると可哀想になっちゃいますよね^^;
少しでも参考になれば幸いです。