Defiを触っているとETHチェーン(ERC)からBNBチェーン(旧BSC)に、Polygonチェーン(MATIC)からTerraチェーンなど異なるチェーン間で資産を移動したり、SWAPをしたい時があると思います。
以前まではMETAMASKなどのWalletに入っているETHチェーンのETHをBNBチェーンのETHに変換送金するには、ETHを一旦Binanceなどの中央集権型取引所へ送金して、BNBチェーンでETHを再度送金するという流れが一般的でした。
しかし、そういった複雑な仕組みを改善しようとクロスチェーンやマルチチェーンなどブリッジの仕組みを持ち合わせたプロジェクト(DEX(分散型取引所)等)が多く登場し、ETH-BNBやBNB-Polygonチェーン間などの資産移動が楽になりました。
そして、それらのプロジェクトをまとめ役となったのがRango Exchangeです。
Rango Exchangeとは
異なるチェーン間のSWAPが可能なプロジェクト(DEX等)が多く誕生しましたが、FTM(Fantom)とBNBには対応しているがTerraには対応していないといったケースもあり、そういった場合は、違うプロジェクトに接続してSWAPや送金(ブリッジ)をする必要がありました。
要はクロスチェーンのプロジェクトでも万能ではなく、2ステップ3ステップなど多くの手間がかかるケースもあるのです。
これらの問題を解決したのがRango Exchangeで、多くのクロスチェーンのプロジェクトと提携し、複数のプロジェクトを横断出来るようにし、Rando Exchangeを使う事で2手間3手間かかっていたものを1つの画面で複数の作業が可能になり、異なるチェーン間のSWAPや送金が1つのサイト上で出来るようになりました。
具体的には、ETHを始め、BSC、Polygon、Terra、Harmony、Fantom、AVAX、Arbitrum、sifchain、OsmosisやCosmos、そして、まだまだな感じはしますがBTCやLTC、BCHなどにも対応、SPL(Solana)に対応していないのが残念ですが、今後の進化に期待!
Rango Exchangeの使い方
実際にどういった作業で異なるチェーン間でSWAP出来るのかを見て行きますね。
特段難しい事はなく初めてでもスムーズに使えるので気軽にRango Exchangeに行きましょう^^
赤丸のConnect Walletをクリックして
SWAPしたいチェーンに該当するWalletに接続します。
このようにConnectedと表示されていればOKです。
次にSWAPの画面に戻ったら、赤丸をクリックして
SWAPしたいチェーンのトークンを選択しましょう。
上部のチェーン毎のタブを選択すれば絞り込み、Search窓に入力すれば検索も可能です。
今回はHarmony(ONE)チェーンのBUSDをPolygon(MATIC)チェーンのUSDCに交換したいと思います。
選択後は、交換する数量を入力。
そうすると自動的に最適なSWAPルートを検索してくれて下に表示してくれます。
Rangoは、事前にTxnfee(手数料)の概算が分かるのが良いですね。
ルートと「Total fee」及び「You receiveの額」を確認して問題が無ければ「Swap」をクリック。
再度ルートを確認して、一番下にスクロールすると「Choose a custom~」という箇所があるので、受信先のアドレスを変更したい場合は変更も可能です。
問題がなければ「Confirm swap!」をクリック。
そうするとSWAP(Txn)が開始されます。
少し待つとポップアップでWalletが立ち上がるので内容を確認して問題が無ければ「確認」をクリック。
ここで少し問題が起きました…
Rango Exchangeの注意点
記事作成用にSWAPしていたのですが、途中でTxnが詰まり失敗しました^^;
進行画面を見るとfailedの文字が見えますね。
Rangoは、まだBeta版ですので、こういったバグが起きることはたまにあります。
そういった事を理解した上で使うのが良さそうですね。
ちなみに、SWAP途中だった資産は失敗したTxnの1つ手前で止まっている事がほとんどですので、慌てずにそのチェーンのscanを確認してみましょう。
詳しくscan(Txn)を見る方法は記事後半でお話しします。
scanが分からない場合は、失敗したTxnの1つ手前のトークンを探して金額を確認してみても良いかも知れません。
Rango ExchangeのSWAP方法の続き
途中で失敗してしまったので、途中から再度SWAPを開始します。
先ほどと同じ要領で進めて行きます。
いくつかのルートを辿る場合は、何回かWalletが立ち上がり確認作業がありますので、都度問題がないか確認して進めて行きましょう。
最後までSWAPが完了すると赤丸の様に緑のチェックが入ります。
ちゃんと着金しているかWalletを確認するようにしましょう。
Rango Exchangeでトランザクションを確認する方法
DEXを触っていると必ず見なければならないのがトランザクションです。
Rango Exchangeも例外ではなく、Txnを見なければならないケースも出て来るはずです。
そういった場合は、
赤丸の「View Details」か上部の「My history」をクリック。
実行したTxnがそれぞれ赤丸の箇所にあるので、クリックすれば個別のTxnが確認可能です。
右上の〈 〉をクリックすれば過去のTxnを確認する事も出来ます。
Rangoトークンのエアドロップ
Rango Exchange公式からエアドロップ(無料でトークンを配布)すると発表されています。
RangoトークンのIDOまでに、Rango Scoreを溜めて1000位以内に入る事で受け取れるとされています。
画面右下の「View Profile」をクリックすると
上記の様にバッジがあり、それぞれ受け取り条件が記載されています。
バッジに記載しているポイントがRango Scoreになります。
難しい事をすればするほどポイントは高くなりますので、色々とチャレンジしてみましょう^^
エアドロップだけを目的に作業すると辛いので、新しいプロジェクトを体験するという認識で触ると楽しく出来るかも知れません。
数週間前までは1000位は100ポイントくらいで推移していましたが、2022年2月15日現在では387ポイントが1000位となって日々底上げされていますが、正直、数百ポイントくらいならすぐに達成可能ですので頑張ってみて下さい。
エアドロップがどれ程の額になるのかは不明ですが、やっておいて損はないと個人的には感じています。
Rango Exchangeの今後の進化
最後にRango Exchangeが今後どのように進化して行くのか推測して終わりたいと思います。
現在のRangoは、他のプロジェクトのブリッジ機能を一括で使える仲介役的な位置ですが、将来的には独自であらゆるチェーンのブリッジを開発し他のプロジェクトの力を借りずに、異なるチェーン間でのSWAPが出来るようになるのではないかと推測します。
なお、この妄想は数年後の話しで、近い将来の推測をするとRangoトークンがガス代として使えるようになるのではないかと思っています。
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