我が家には既にウッドデッキはあるのですが、家から少し離れてしまっているので、ウッドデッキに行くには一旦靴を履かないとダメなんですよね。それが何とも面倒ということで家からそのまま行けるウッドデッキを新たにDIYで施工することにしました。ということでまず初めにしたことが、コンクリート土間の打設です。その工程が終わり材料を調達出来たのでウッドデッキの施工に入りました。
ウッドデッキにかかった費用
今回のウッドデッキ施工には、シンプルに安くを基準にしてみました。多くのサイトでウッドデッキの作り方を解説していると思いますが、どれも確りとした強度やプロ仕様の本格的な造り過ぎてイズムには(金銭的にも)無理と感じたんです。そこで、最低限の強度を保ちながら造りはシンプルに、そして材料も分厚く頑丈なものよりも安く軽く扱いやすいものを仕入れてみました。
羽子板付束石:598円×4個=2,392円
束(防腐角材60×60×1000):530円×2本=1,060円
根太(防腐2×4材10F):948×2本=1,896円
ウッドデッキ材(防腐1×8材6F):1,300円×8本=10,400円
合計:15,748円
こんなに安く作ってすぐに壊れてしまうのでは?と思ってしまいそうですが、管理さえ確りとして上げれば10年以上は持つはずです^^管理と言っても定期的な塗装くらいですしね。ちなみに、塗料や刷毛、ステンレスネジなどは元々家にあったものを使ったので計算には入っていません。
ウッドデッキのサイズ:奥行き900mm×幅2700mm
購入は全てジョイフル本田です^^
ウッドデッキの施工方法
それでは、実際にどんな施工をしたのかをお話しして行きますが、専門用語や難しい説明は抜きにして基本的には画像を見て分かるようになっていますので、初めての方でも真似をするだけで施工することが出来ると思いますよ^^
ウッドデッキはこのコンクリート土間の上に作ります。
正面からはこんな感じです。
コンクリート土間から1枚目のタイル辺りまで被る感じでウッドデッキが出来上がる予定です。
土台は水平さえ取れていれば大丈夫
土台には羽子板付きの束石を使いますので、まずは設置する箇所に穴を掘って行き打ち固めます。転圧機でも良いのですが、小さい箇所ですので束石をバンバン押し当てることで打ち固めることが出来ますよ。
そこへ砕石を入れて
再度打ち固めます。こちらも束石を使って地固めしました。
そこへ束石を置いて水平を取り、この束石を基準にして他の束石の位置も決めて行きました。ちなみに、この束石の時点で全ての束石の頭を揃えようとしなくても大丈夫です。この上に乗っかる束で調整出来ますからね。束石はコンクリートで固めるので束石の頭を合わせようとするととても労力が必要になるのでお勧めしません。とにかく水平が取れていれば大丈夫です。
違う箇所も同じように穴を掘り
打ち固めます。
砕石を入れて打ち固めたら束石を入れて微調整。
束石で気にすべき点は高さではなく位置ですね。奥の束石と手前の束石が同じ位置にあるのかをメジャーなどを使って調整しましょう。
位置が決まったら、コンクリートを流し込んで固めて行きます。
他の束石も同じようにコンクリートで固めました。
コンクリート土間の上の束石はコンクリート用の接着剤(モルタルの様なもの)で接着させました。
これで土台となる束石は完成です。
後は穴を埋め戻して整地しておきます。
束である程度の高さを合わせる
次に束石の上に乗せる束をサイズに合わせて切ります。束のサイズは60×60の角材(防腐剤入り)です。
今回高さの基準にしたのは、窓から出た時に段差が無いように家の床(正確には雨戸の淵)の高さです。その高さにウッドデッキの一番上にのる板(ウッドデッキ材)の厚みをマイナスした長さに合わせて切り出しました。ここでほぼ水平になるように4つの束の長さを調整すれば良いんですね。まぁ、多少頭がズレていても大丈夫です^^
次に根太となる材料のサイズ調整です。
材料は2×4材(防腐剤入り)になります。
土台となる全ての木材が揃ったので並べてみました。
この材料を塗装して行きます。防腐剤入りの木材ではありますが、外で風雨にさらされることになる材料なので塗装は2度塗り以上がお勧めです。面倒でない方は3度塗りが良いでしょう。イズムは面倒くさいので2度塗りです^^;
こちらが2度塗りが終わったところ。ほとんど隠れてしまう箇所になるので色むらがあっても大丈夫です。2×4材の前面だけは綺麗に塗りましょう。
塗装が乾いたら、束石に束を取り付けて行きます。
そこまで重量物を載せる訳ではないので、4本のネジ止めだけで充分でしょう。
外になるのでネジはステンレス製がお勧めです。4本束を取り付けたら根太を取り付けて行きましょう。
束の頭よりも少しだけ出るように高さを調整して、事前にドリルでネジ穴を開けておきます。こうすることで割れやネジが入らないなどを防ぐことが出来ますよ。
1人で作業する時は反対側の束には板などをかまして根太材を置くようにしましょう。
ネジ穴を開けたら
1本だけネジを入れます。
次に反対側の根太材を止めて行きますが、この時に水平を確りと取るようにしましょう。ここは慎重に水平を取ります。
ここでもネジ穴を開けておいた方が良いですね。これで左右の束間の水平が取れたら先ほど1本しか根太材にネジを打たなかったので、もう1本止めて完了です。
次に手前の根太材と奥の根太材の水平を取りながら束と根太をネジで繋ぎ合わせて行きます。
反対側も同じように束に根太を取り付けて行きましょう。この時に奥と手前だけの水平だけでなく手前の束間の水平も確りと取るようにすることが重要です。
これで束石から束、根太材と土台が完成しました。
恐らく通常であれば水平を取るには、束を付ける際に水糸などを張り水平を取って行くのですが、前述した方法であれば水糸なしでほぼ水平に根太を取り付けることが出来ますよ^^
ウッドデッキ材は大量に使うので軽く安いものを選ぶべし
一番上に乗せるウッドデッキ材は、端から端まで乗せることになるので小さい面積でも大量に必要になって来ます。ですので、一枚当たりの単価が高くなれば総計で驚くほどの金額になってしまうこともあるんです。ですから、冒頭で費用を公開しているように、今回は軽く扱いやすい、そして安い材料を選びました。防腐1×8材の6フィートを1枚1,300円で購入。
材料をデッキのサイズに揃えて行きます。
DIYに最適なマルチ工具です。
こちらが切り終わったウッドデッキ材です。
一旦並べてみるとこんな感じになりました。
で、このままだと切った部分が危ないので研磨して行きます。
こんか感じに尖っていた切り口が
研磨することでここまで丸みを帯びることが出来ました。
そして、塗装です。雨があたる部分なので念入りに塗って行きます。
左が1度塗りで右が2度塗り終わったウッドデッキ材です。
塗装後はここで一晩乾かします。
ウッドデッキ材を張る前に強度を確認したところ、少し根太材がしなってしまうようなので真ん中に1本束を付けたしました。
それと左奥の束石が剥がれて来てしまったので、木枠で囲みコンクリートを流し込んで確りと固めることにしました。
これで乾けばビクともしないでしょう。
束石も固まったのでウッドデッキ材を取り付けて行きますが、ウッドデッキ材同士はくっつけてしまうと雨が降った後に中々乾かないので、少し隙間を開けた方が良いですね。で、均一な隙間にする為にスペーサーを入れるのですが、色々と試した結果DVDケース2つをくっつけた幅が丁度良かったので、それを使いました。もちろんスペーサーは木材や金物など何でも大丈夫です。最初はL字金物でやったんですが合わなかったので、DVDケースになっただけです。
隙間が決まったら、後は端っこからネジで止めて行くだけですね。
ここで打つネジはウッドデッキの表面で見えるので、真っ直ぐ打つことで綺麗に見えます。その為、板毎のネジ一本一本を等間隔にすれば統一感があって良いと思います。
後はひたすらスペーサーを挟んでネジ止めの繰り返しです。
全て留め終われば完成です!窓の向こうに娘がいますが、イズムが作業をしているとたまに見に来るんですよね^^
正面から見ても中々上手く行ったと感じるくらい綺麗に仕上がりました。
ネジを1本づつ打つ位置を測ってから打ったので、綺麗に並んでおり見た目も悪くないのではないでしょうか。
ウッドデッキは、強度を追い求めれば構造は難しくなって来ますが、一般家庭での簡易的なウッドデッキであれば、これくらいシンプルなものでも何ら問題ありません。実際に使ってみて1週間ほど経ちますが、特に問題なく使えていますし、もし壊れたとしても自分で作ったのですから、自分で直せますよね^^メンテナンスも自分で出来ますし、これからこれをどれだけ持たせるかは自分次第ということ。
ウッドデッキ材は樹脂で出来た人工木やハードウッドなど材料は色々ありますが、どれも高価過ぎて手が出ません^^;であれば徹底的に低コストで作ってしまいメンテナンスを確りとして上げた方が良いのかな?と思いませんか?それが今回作ったウッドデッキです。
なるべくお金をかけずに庭にウッドデッキを作りたい!という方がいたらお試し下さい^^
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