春に近づき暖かくなって来ると出て来るのがゴキブリです。我が家の場合はゴキブリと同時にムカデも出て来るのでムカデ対策で一掃しました。この方法は完全にムカデが家の中に侵入しないようになるのでお勧めです。ムカデが寄って来るのは餌となるゴキブリがいるというのも理由のひとつですので、ゴキブリも完全駆除してやろうと徹底的にゴキブリの事を調べて、正しい退治方法を見つけることが出来ました。
そこで今回はイズムが調べた正しいゴキブリ駆除の方法をお話ししたいと思います。
ゴキブリは何度駆除しても現れるのはなぜか?
あなたのお家にはゴキブリが何度も出て来ますか?我が家もそうでした。何度ゴキブリ駆除をしても対策をしても出て来てしまうんです。これは何故なのか?答えは簡単です。駆除や対策の方法が間違っているから。
要は駆除出来ていないという事なんですね。バルサンを焚いても隙間を塞いでも出て来てしまう。ゴキブリを室内に出てこない様にするには、2重3重の対策が必要です。何故なのか?それはゴキブリの生態や習性にヒントがありました。
隙間を塞いでも室内に入って来る理由
ゴキブリの対策を調べていると隙間を塞ぎましょうと言われている事ってありますよね。あれは正解であり不正解です。まず正解である理由は、物理的に入口がなければゴキブリは室内に入って来ることが出来ないから。隙間を塞いでゴキブリが出ない様になる家は、恐らく新しい家に限定されるでしょう。今は高気密の家が主流になって来ていますが、そういった家の場合は元々隙間が少なく、隙間があるであろうシンク周りや洗面所周り、エアコンのダクトや換気扇、通気口、窓などの隙間を徹底的に塞いでしまえばゴキブリが出てこなくなることはあります。これが正解と言った理由です。
逆に不正解である理由は、古い建物で目視できない隙間が山ほどある家は、目で見える範囲の隙間を埋めたとしても素人の私たちが見つけることが出来ない隙間があるので、無駄だという事です。ただ、目に見える隙間だけでも塞いでおけばゴキブリが出て来る確率はちょっとだけ下がる可能性はありますが、ほぼ意味はないと思った方が良いと思います。
そもそも、ゴキブリは1.5㎜ほどの隙間があれば侵入出来てしまうと言われていますので、古い建物で1.5㎜の隙間を全て塞ぐのは不可能と言えるでしょう。イズムも必死に色々な隙間を埋めました。キッチンシンクの下を開けてパテ埋めもしましたし、和室の畳の下に敷いてある杉材の隙間もテープや断熱材で塞いだりもしました。キッチン、洗面台、お風呂、洗濯機の排水口もトラップを設置したりと虫が入って来そうな場所は全てやりましたが、ゴキブリには意味はなかったようです。
ただし、ゴキブリ以外にも虫はいますので、隙間を埋めたり排水口にトラップを設置することは他の虫の侵入を防止する効果はあるので、しないよりはしておいた方が良いですね。
ちなみに、古い家だと洗濯排水口が直接塩ビ管ということもあるかと思いますが、この様な洗濯機用排水トラップを付ければ虫をシャットアウトしてくれます。
お風呂も同じように直接真っ直ぐな塩ビ管の場合は、この様なワントラップを設置するだけで虫をシャットアウトしてくれまうすよ。ただ、お風呂の場合は排水能力が落ちるので水が流れて行くまでの時間が長くなってしまうデメリットはあります。
バルサンなどの燻煙殺虫剤は一過性である
部屋にゴキブリが出たのでバルサンを焚くことって良くありますよね。これも正解であり不正解であったりします。これは今家にいるゴキブリは死滅させることが出来るが一時的でしかないという事です。確かにバルサンを焚くことで部屋にいるゴキブリは死滅させることが出来ますが、彼らはどこから入って来たのでしょうか?彼らが入って来たという事は彼らが死んでも、また違うゴキブリが入って来てしまいますよね。
バルサンなどの燻煙殺虫剤は、その瞬間、一時的に効果があっても長期間に渡り効果が残るわけではありません。ですから、これをしただけではダメだと言うことになります。
ゴキブリは適応力と学習力がある
ゴキブリはミントの臭いを嫌うと聞いたことはありませんか?これは本当のことですが、ゴキブリは普通の虫と違い適応能力が高く嫌う臭いだとしても慣れてしまうのです。薬剤成分なしハーブで忌避効果をうたっている商品も売られていますが、気休め程度だと認識した方が良いでしょう。確かに最初は近寄らないかも知れませんが、一度その家に侵入し餌があると認識すれば嫌いな臭いだろうが何だろうが構わず侵入してくる様になります。
ですので、ハーブだけでなく電磁波や超音波による忌避器も同じように徐々に効き目はなくなり、普通に入って来るようになるでしょう。
誘引剤を使った粘着シート付の捕獲器はタイミングを間違えると逆効果
ゴキブリホイホイなどで知られる誘引剤を使った粘着シートの捕獲器は、使うタイミングを間違えると家の中にゴキブリが増える結果となる可能性があるので注意が必要です。
ちなみに、我が家では使っていません。ゴキブリホイホイは誘引剤でゴキブリを引き寄せるので、家の中にゴキブリがいないのに設置してしまうと外からゴキブリが寄って来ることになりますからね。しかも誘引されて家に入って来たゴキブリが粘着シートで捕獲されるかは分かりません。そうなると家に引き寄せるだけ引き寄せて家の中のゴキブリが増えるだけになってしまいます。
ゴキブリホイホイを使って良いタイミングは、既に家の中にゴキブリが沢山いて良く遭遇するという時のみです。ゴキブリがいるのは分かっているがペットがいるので燻煙殺虫剤は使いたくない、そういった時に役立つのがゴキブリホイホイですね。
ゴキブリ駆除に最も適しているもの
ここまで間違った対策を中心にお話しして来ましたが、ここからはゴキブリ駆除に適しているものと適した使い方に付いても解説して行きたいと思います。重要なのは何を使うかと使う場所とタイミングです。
燻煙殺虫剤
先ほど燻煙殺虫剤は一過性であるとお話ししましたが、今いるゴキブリを駆除するのには最も効果的です。お勧めはバルサンプロEXのマッチの様に擦って煙を出すタイプになります。バルサンの中では最も効果が高く殺虫能力が優れています。
使うタイミングは、3月か4月と7月か8月、10月か11月あたりがお勧めです。ゴキブリは冬の寒い間は活動しませんが、暖かくなる3月後半から4月にかけて活動を開始しますので活動タイミングでまずは一度駆除しましょう。そして重要なのは1回目のバルサンの2週間後にもう一度バルサンを焚くことです。これはゴキブリの卵にはバルサンが効かないからです。ゴキブリは約2週間で卵から出て来ますので、そのタイミングでもう一度焚くことによりかなりの確率で死滅させることが出来ます。また、春にはゴキブリの個体数もまだ少ないので、この時期に一気に数を減らすことが夏に向けて増殖しだすゴキブリの絶対数を減らすことが出来ますよ。
7月を過ぎて来ると25℃を超えて来る日が多くなるので、ゴキブリの繁殖がピークを迎えます。そのタイミングで一度バルサンを焚いておくことで個体数の増加を防ぐことが出来るでしょう。
なお、秋にもバルサンを焚く理由は、ゴキブリが冬を外では越せないからです。寒さに弱いゴキブリは冬の間はじっとしていますが、その前になるべく暖かい場所を探すことになります。それが人間の家なんですね。暖かい時期に外で暮らしていたゴキブリも秋になると家の中へと侵入を試みます。そのタイミングでバルサンを焚くことで家の中での冬越しをさせない意味合いがあります。
使う場所は、お部屋と床下です。同時に焚くことで逃げたゴキブリも仕留めることができます。ゴキブリは湿った場所にいるダニなどを食べるために床下にはいりますので、ゴキブリの多くは床下から入って来ますから効果は高いでしょう。
我が家の場合は特に床下が土(砂)なので湿気が溜まりやすいんですよね。床下でバルサンを焚いて床を閉めてから部屋にバルサンを焚きます。
床下にバルサンを焚く際には、外にある通気口を塞ぎましょう。
この様に通気口のサイズよりもちょっとだけ大きめにダンボールを切り抜き
通気口を塞いでしまいます。バルサンを焚いた数時間後には取り外してしまって大丈夫です。
お部屋に焚く前には煙感知器などには付属のカバーをかけておきましょう。
なお、お部屋が複数あったり広い場合には、出来る限り各部屋でバルサンを焚いた方がより効果は高くなります。
毒餌で丸ごと駆除
ゴキブリ駆除で定番のホウ酸団子です。定番ではありますが効果は高く毒餌を食べたゴキブリがしたフンを食べたゴキブリにも効きますし、時間さで効果が表れるため巣に帰って死んだゴキブリの死骸を他のゴキブリが食べて更に効くという連鎖的にゴキブリを集団で死滅させることが出来る優れものです。お勧めはブラックキャップですが、これにはゴキブリの神経にダメージを与えるフィプロニルという成分が含まれているのでかなり効果が高くなります。
戸建ての場合は屋外にも設置することで、より効果が高くなりますよ。
効果は半年ほどですので、春前3月頃に設置し、置く場所はキッチン回りやゴキブリが出やすい場所と床下です。床下は洗面所や和室に点検口があると思いますので、そこから手の届く範囲に設置すれば良いと思います。
床下は砂になっているので、ホウ酸が砂だらけにならないように板を引いた上に設置しました。
こちらは石の上に設置。
待ち伏せして駆除する
こちらのバルサンまちぶせスプレーは、ゴキブリが通るであろう場所に吹き付けておくだけで、そこを通ったゴキブリを駆除してくれる優れものです。効果は1ヶ月と長く効いてくれるのがありがたいですね。
キッチン周りや洗面台周り、和室の押し入れ周り、窓枠などに吹き付けておけば例え室内にゴキブリが侵入したとしても駆除されます。
スプレーする際には、風通しを良くして確りと濡れる程度に吹き付けましょう。
ちなみに、バルサンまちぶせスプレーの他にもゴキブリがいなくなるスプレーというものもありますが、こちらは効果が2週間と短いです。
バルサンを焚いて今いるゴキブリを駆除して、再び外から入って来たゴキブリをホウ酸で死滅させたり、バルサンまちぶせスプレーで殺虫するという3段構えでゴキブリ駆除が完了です。
まとめると。
- 室内と床下にバルサンプロEX
- ゴキブリの室内の通り道と床下にブラックキャップ
- ゴキブリの室内の通り道にバルサンまちぶせスプレー
この3重対策で、ほぼゴキブリは家の中で見なくなるでしょう。
家の中に現れたゴキブリの駆除
前述したゴキブリの駆除と対策を行えば、ゴキブリを見る機会は格段に下がると思いますが、やはりどうしても見かけてしまうという時に便利なものをご紹介しておきます。
目の前にいるゴキブリ
目の前に現れたゴキブリは、定番のゴキジェットプロが良いと思います。
小さな子供がいる家庭ややキッチン周りの場合は、殺虫成分が入っていないゴキブリ超凍止ジェット除菌プラスがお勧めです。
イズムの場合は、広めの場所にゴキブリがいる時はゴキブリ超凍止ジェット除菌プラスを使い、狭い場所やすぐに逃げられてしまいそうな時にはゴキジェットプロを使うようにしています。これはもし逃げられたとしても殺虫成分が入っていれば後々は効いて来るからです。絶対に逃げられない状態の場合はなるべく殺虫成分が入っていない凍止ジェットで対応します。
狭い隙間に逃げ込まれてしまった時
スプレーを取りに行っている間や目を離した隙に狭い隙間や冷蔵庫の裏などに逃げられてしまうこともあると思います。そういった場合はゴキプッシュプロが有効です。逃げ込んだ隙間にスプレーしておくだけで殺虫効果が広がりゴキブリを死滅させることが出来ます。このスプレーをワンプッシュすると、逃げ込んだゴキブリが隙間から出て来ることもあるので、スプレー後は前述したスプレーを持ち待ち構えておきましょう^^
ゴキブリの死骸は火ばさみで処理
スプレーで殺虫したゴキブリの死骸はどうしていますか?ティッシュで包んでトイレに流すなどしているのではないでしょうか?ただ、ティッシュがあるとはいえ素手で死んだゴキブリを掴むのって意外と勇気がいりますよね。そういった時に役立つのがこの火ばさみです。
これが一本あればあらゆる虫を掴むことが出来ますので便利ですよ^^火ばさみを選ぶ時のアドバイスとしてはなるべく先っちょが細くて小さなものでも掴みやすいものを選ぶことです。
ゴキブリを寄せ付けない環境作り
ゴキブリは餌があるところにやって来ます。前述した様にダニなどもゴキブリの餌となるので、湿気を溜めさせないように空気の通りを良くしたり除湿機を使いましょう。また、キッチン周りの整理整頓はもちろんのこと、食べこぼしはすぐに拭き取る、掃除機をかける、調味料なども使った後は拭いて垂れたままにしないようにすることが重要です。
なお、ゴキブリが住処とするような場所を作らないことも大切です。植木鉢やプランターなどはゴキブリの絶好の住処になってしまいますので、定期的に移動させて乾燥させるようにしましょう。ダンボールや紙ごみなどもなるべく早く捨てるようにすることが好ましいですね。
家の周りと家の中を清潔に保つことが最重要になりますね。ゴキブリにとっての食べ物がなくなれば、ブラックキャップの様な毒餌に迷いなく手を出しますので、より効果が高くなるという見方も出来るでしょう。
この記事へのコメントはありません。