東京の島、新島にサーフトリップして来ました。人口僅か3000人の島ですが、シーズンになれば観光客も多く賑わう島です。ローカルの方もフレンドリーな方が多くお店に入れば愛想よく接客してくれるお店がほとんどですよ^^海外は遠い、食事が・・・お店の対応が・・・と思う方は、日本の東京でありながら南国気分を味わえる新島に訪れてみるのも良いのではないでしょうか。
ただし、伊豆半島の南東40kmほどの場所ですので、南国と言っても夏限定ですが^^;静かな新島を楽しみたいという方は秋から春にかけて訪れるのも手でしょう。イズムはというと新島に訪れる目的はもっぱらサーフィンになりますので、新島の波が一番良いと言われる春や南国気分を味わいながらサーフィンが出来る夏の終わりなどに訪れることが多いですね。過去に8回ほどサーフトリップに行っています。
そこで、今までの新島サーフトリップの経験と、今回の経験から行く前に知っておけば良かったな~と思ったことを記事に落とし込んでみたいと思います。記事内では知識部分、体験記部分入り交りながら進めているので、ほぼ体験記だと思いながら読んでいただければ幸いです。
新島へのアクセスは複数あり
新島に行くには4つの方法があります。それぞれにかかる時間や料金、出発場所など大きく違って来ますので、あなたに合ったアクセス方法を選択するようにしましょう。新島村のホームページに分かりやすい図がありましたので拝借。
大きく分けると飛行機、大型客船、高速船、カーフェリーの4つとなります。それぞれに出発地は違っていますので、ひとつづつ見て行きましょう。運賃はイズムが調べた2018年9月時点のものになります。
飛行機で行く新島
時間的に最も短いのが飛行機です。飛行機と言ってもセスナ機ですので乗員乗客21名の小さな飛行機となります。客席からは操縦席も見えますので、飛行機好きな方にはたまらないと思いますよ^^
出発場所:調布飛行場
所要時間:40分
サーフボード:ケース含み2m以内(予約時に申し出必要)ロングボードは持ち込み不可。
運賃:片道14,100円、往復25,700円(割引適用後)
荷物は5kgまでは無料ですが、1kg超過毎に260円追加されますので、ほぼ確実に超過料金は取られると考えた方が良いでしょう。例えば10kg超過で2600円追加で取られます。
1日に朝~夕にかけて2~4便出ており、朝一の便で行けばその日の午前中からサーフィンが出来てしまうので、オンシーズンには朝一の便は混み合います。予約は1か月前から取ることが出来ますが、電話だと8時半~インターネットだと10時~ですので、混み合う期間は電話での予約がお勧めです。しかし、電話でも8時半には繋がらないことが多いので、行くメンバー全員で一斉に電話をかけて一番最初に繋がった人が予約をするという方法が良いでしょう。
もちろん、オフシーズンにはインターネット予約を普通にすれば大丈夫です。
ちなみに、席の指定はできず当日にスタッフにより振り分けられます。恐らく体重などを考慮してバランスを取っているのだと思います。
調布飛行場の駐車場料金
調布飛行場には駐車場が完備されているので、車で行くことが可能です。飛行場の目の前にある第一駐車場は25台ほどと小さいですが、第二駐車場が300台ほど収容出来ます。料金は1日1000円となっています。
高速船で行く新島
飛行機の次に所要時間が短いのが高速船です。全席指定席となっており椅子に座って航行します。
出発場所:竹芝桟橋
所要時間:2時間40分
サーフボード:ケース含み2.1m以内(片道1枚1,000円)
運賃:片道9,410円、インターネット予約割引7,530円(2等船室)
荷物は20kgまで無料ですので、サーフボードの運賃を支払えばほぼ荷物料金は取られません。なお、インターネット予約の場合は2ヶ月前の同日0時から予約が可能なのと運賃が20%割引されますので、インターネットでの予約をお勧めします。1日1便で朝一のみですので、11時前には新島に着きますので、お昼ごろからサーフィンをすることが出来ますよ^^
こちらの高速船は、海の水面を走るというよりも海の上を飛んでいるように走るので、大型船のような波の影響による大きな揺れは軽減されているようですので、船酔いが心配という方は、こちらの高速船にしましょう。
大型船で行く新島
所要時間は長いですが格安で行くことが出来るのが大型客船です。
出発場所:竹芝桟橋
所要時間:8時間30分
サーフボード:片道1枚700円
運賃:片道6,140円、インターネット予約割引4,920円(2等船室)
高速船と同じく20kgまでの荷物であれば無料です。サーフボードも1枚700円と割安ですね。ただし、夜に出て朝に付くという航行になりますので、船の中で1泊することとなり、2等船室は雑魚寝になります。朝一からサーフィン出来るのは嬉しいところ。
ゆっくりと航行するので波の影響を大きく受ける為に波が大きい日は揺れはかなりあります。心配な方は酔い止めを飲んでおくことをお勧め致します。
竹芝桟橋の駐車場
竹芝桟橋には専用の駐車場がありません。ただ、周辺には乗船割引が付いた民営の駐車場がいくつかありますので、そちらを使う形になります。詳しくは東海汽船の駐車場案内ページにてご確認下さい。割引が効いていると言っても3日で5,000円くらいはかかるので、なるべくなら電車などで行った方がお得でしょう。
カーフェリーで行く新島
中型船になるのですが、カーフェリーですので車を積載することが可能です。新島でレンタカーではなく自分の車で走りたいという方は、ほぼこのカーフェリー一択でしょう。
出発場所:下田港
所要時間:2時間40分
サーフボード:片道1枚700円
運賃:片道4,110円(2等船室)車は11,100円~
荷物は20kgまでの荷物であれば無料です。超過した場合は1個に付き500円となります。ちなみに、こちらのフェリーは自転車やバイク、ペットなども一緒に運ぶことが出来ます。
下田港の駐車場
下田港には複数台の駐車場が完備されており、全て無料で利用することが出来ますが、数に限りがあるので混みあう時期には早めに行く方が良いでしょう。
住んでいる場所にもよると思いますが、住まいが静岡県や神奈川西側なら下田港から出ているカーフェリー、神奈川の東側や東京に住んでいるのであれば竹芝桟橋か調布飛行場が選択肢となるかと思います。
ちなみに、イズムたちは下田港発のカーフェリーあぜりあに乗りました。というのも今回の新島では四駆のジムニーを持ち込みシークレットポイントまで車で行こうと計画していたからです。結果的には新島にジムニーを持ち込んだんですが、シークレットには車では行きませんでした^^;これに関しても後々にお話しして行きますね。
新島に持ち込んだジムニーがこちら!かなりイジッてあり楽しめる軽自動車です。
カーフェリーあぜりあがこちら。車を載せられるのでもう少し大きいかな?と思っていたのですがかなり小さい印象でした。
船着き場に着くと係の方が来て注意事項などを説明してくれました。
車の中に入れてあるサーフボードも確りとチェックされて料金を取られます^^;1つのハードケースに2枚入っている場合は2枚分の料金となりますが、バレなければ1枚分の料金で行けてしまいます。厳しいスタッフの人だとケースを触って来ますので、バレるので注意。
受付が終了すれば、後は時間がくれば乗り込むだけです!
竹芝桟橋から出ている大型客船は2等船室は雑魚寝ですが、こちらのカーフェリーあぜりあも同じで雑魚寝でした。ただ、イズムたちが行った時は空いていたので広くスペースを取れた為くつろげました^^
2等船室は、この様に4つのスペースに区切られているのですが、
1つのスペースに付き、1つのコンセントしかないのでUSB付きのタコ足配線は必須になりますね。ちなみに、犬のエサ入れのような入れ物は船酔いした時に利用するものです^^;
船内にはレストランなどはなく、カップラーメンの自販機があるのみ。事前に食事を済ませておくか持ち込みましょう。まぁ、航行時間は2時間40分程度ですので、少し寝ていればすぐに着きます。
定刻通りに新島へ到着。
新島では車の出入り口から人も乗り降りしていました。
待つこと数分で出て来ました!ちなみに、船の乗り降りの際には運転手しか車に乗れません。
新島のレンタカー
イズムたちは、ジムニーを新島に持ち込みましたが、レンタカーを借りてサーフポイントまで行こうと考えている方も多いはずですので、新島内でのレンタカーに付いて軽く触れておこうと思います。
今回は、24時間レンタルで軽自動車4人乗りと普通乗用車5人乗りの2つのパターンでどこの会社が一番安いのかを見て行きましょう。
ナカダ自動車
軽自動車:10,000円
普通乗用車:12,000円
小久保自動車
軽自動車:6,000円(1週間パック35,000円、1ヶ月パック90,000円)
普通乗用車:7,000円(1週間パック42,000円、1ヶ月パック120,000円)
大沼モータース
不明:8,000円
梅仁
軽自動車:10,000円
普通乗用車:12,000円
ネット上で確認出来る範囲で一番安かったのはダントツで小久保自動車でした。他にもネットには載せていないけど安いレンタカーがあるかも知れません。nネットにレンタカーをしていることは書いていたが値段まで載せていなかったのが森田レンタカーです。
森田レンタカー 04992-5-0029
後は、民宿などで独自に宿泊者だけに貸しているというケースもあります。そういった場合は軽自動車で1日3,000円~5,000円など激安ですので、そういった宿泊施設に泊まるというのも手ですね。今はやっているか不明ですが、過去にはToimu、民宿かとう、一本松、植長丸などの民宿が車を貸していたそうです。
ちなみに、レンタカーは基本的に事前に予約をしておき宿に付いたらレンタカー会社に連絡をして、宿まで迎えに来てもらい運転手がレンタカー会社へ行き手続き、そのまま乗って宿まで帰りレンタル開始、返却する際は空港や港に乗り捨てするというスタイルが基本となっています。
新島のサーフポイント
新島にはいくつかのサーフポイントがありますが、最もコンスタントに波乗りできるのが羽伏浦とシークレットです。2018年9月時点では羽伏浦海岸の砂の付が良くサイズが小さくてもそれなりに乗れるようでした。
細かいサーフポイント情報は、新島観光協会のホームページにも掲載されています。ここでは、イズムたちが今回実際に行って波チェックをした羽伏浦とシークレット、淡井浦の3つのメジャーポイントに絞ってお話ししたいと思います。
羽伏浦
まぁ、新島に着いたらまずは羽伏浦に波チェックに行きましょう!こちらは新島に着いた初日に撮った羽伏浦です。腰たまに腹くらいの波でした。
最近は羽伏浦でも右側が良い波立っているようですね。
羽伏磯方面は微妙でした。
羽伏浦正面にある階段も波により破壊されガタガタの状態になっていたのにはビックリしましたね。
また、潮が引くと階段下はこの様な潮溜まりになります。以前はここも砂浜だった気がするのですが・・・どんどん砂が波に持って行かれてしまい砂浜がなくなって来ているんでしょうか。
イズムたちは新島に4日間いましたが、羽伏浦は4日間共に腰~腹くらいの波はコンスタントに割れてくれていました。
シークレット
シークレットは、駐車場から歩いて20分ほどかかります。シークレットまで車で行くにはジムニーなどでないと行けない為に今回ジムニーを下田港から新島に持ち込んだのですが、結局シークレットまでは車では行きませんでした。
まず、シークレットに車輛で入る入口が封鎖されていたのです。あるローカルの方の情報ではローカルはこれをどけて中に入ることもあるとのこと。
しかし、この先に急坂があるのですが、見に行ってみるとデコボコの状態で降りる事は出来ても、砂浜を走るという運転に慣れた人でないと登ることは厳しいと判断して入ることは止めました。
そこで正規のルートであるシークレットの入口に行き、そこに駐車して歩いて波チェックしに行ってみました。
シークレットの駐車スペースはだいたいこの辺りにあります。新島空港の脇を通って海沿いを走っていると上記の標識が出て来るので分かると思います。
車を停めて海の方へ続く小路を進むと
この様な絶景が見えるところに出て来るので、
階段を下り
海沿いを右へ進みます。
進むこと15分くらいでシークレットが見えて来ると思います。残念ながらイズムたちが行った時は波はなくフラットでした^^;大人しく羽伏浦で入っておけば良かったんですね・・・途中ローカルの方とすれ違い、今日はないね、と言葉を交わし退散。
しかし、今までの経験で言うとシークレットに波がない日は過去にありませんでした。羽伏浦が例えフラットだったとしてもシークレットに行けばそれなりに出来るという印象だったんですけどね。ちなみに、シークレットはボトムがリーフですので波がある時はパワフルです。
淡井浦
淡井浦は新島の東側で最も北にあるサーフポイントです。ローカル色が強いという印象で今までに1度だけ入ったことがあります。右側はローカルオンリーと聞いたことがありますが、現在はどうなのか不明です。今回は波が無いことは分かっていたのですが、景色を眺めに行ってみました。
このポイントは車で目の前まで行くことが可能です。
トイレとシャワーが完備されています。
夕方に行ったのでちょっと暗いですね^^;
左右に崖が広がり雄大です。絶景ですので観光目的でも良い場所ですよ。
淡井浦は、長いトンネルを抜けた先にあります。
新島での食事
新島にある食事処は限られていますが、美味しいお店が多いというのがイズムの印象です。ここでは、イズムが行ってみて美味しかったと思った食事処のみをご紹介したいと思います。ただ、4日間と限られた時間の中で色々と回ってみたので、全てのお店には周りきれていませんし、満席とお断りされてしまったお店もありました。あくまでもイズムが行った中で美味しかった食事処のご紹介です。
栄寿司
店構えがとても上品なお寿司屋さんの栄寿司。初日の夜に行ってみたのですが、満席。その場で次の日の予約をしました。
店内に入ってみると外観と同じく落ち着いた雰囲気です。
やはり栄寿司で一番美味しかったのは、この島寿司ですね。これは格別でした^^これを目当てに来店されるお客さんもいるとか。そんなイズムもその一人でしたが。シャリも甘すぎず酸っぱ過ぎず、ネタの漬けも濃すぎずいい塩梅でした。
新島に行った際には是非、再度訪れたいお店ですね。
かじやベーカリー
新島の朝ごはんと言えばかじやベーカリーのパン!そう言われるほど人気の高いかじやベーカリーですが、今回行った際にも大混雑しておりました^^;
購入後は、店前の席で食べるのも良いですが、折角新島に来たのですから、海の前で食べましょう。お勧めは既に並んでいるパンではなく、入って右手におばちゃんがいるので、そこで揚げ物などのパンを頼みましょう。その場で作ってくれますよ。
どさん子ラーメン
新島の食、定番中の定番であるどさん子ラーメン。メイン通りである本村通りの交差点にあるラーメン店です。
店内はテーブル席と座敷があり大人数で行っても対応可能でしょう。
ラーメン全般どれも美味しいですよ^^ラーメン以外にも炒め物などもありますので、夜に来ても良いでしょう。
プール/パーク
食事も出来るカフェといった感じのお店です。恐らく以前、新島に来た時にはなかった気もします。古い建物を上手く利用してお洒落にされていますね。
店内もモダンな感じで落ち着いた雰囲気でした。
お洒落なだけでなくお味も一品です!恐らくどのメニューを頼んでも美味しいのだと思います。
新島親水公園レストハウス
新島親水公園という緑と水の公園内にあるレストランです。自然に囲まれた環境で食事が出来るのは良いですね。
こんな公園が目の前に広がります。
明日葉と岩海苔のパスタ。新島ならではのメニューもあり、とても美味しいパスタでした。一緒に行った友人はここの料理が今までで一番美味しいと言っていました^^
Deli Shop
このDeli Shopは基本的にはお弁当屋さんですが、店内にも少しだけ席がありますのでイートインすることも出来ます。
店内に入ると、この様にお弁当が並べられていますが
キーマカレーに関しては注文後に作ってくれるようでしたので、キーマカレーをいただきました^^
お弁当屋さんという事もあり、入れ物はプラスチック容器で味気ないですが、味は良くコクのあるカレーでいくらでも食べれてしまう感じでした。
サクッお昼を済ませてサーフィンしたいというサーファーや海の前で食べたいという方には良いお店ではないでしょうか。
とりてつ
THE焼き鳥屋といった感じのとりてつですが、店内に入ってみるとイメージそのまんま^^
メニューは限られていますが、ちょい味付けは濃い目なもののどれも美味しくいただけました。
焼き鳥は絶品!この他にも刺身なども美味しかったですよ。
新島の観光や温泉、お土産など
新島にはサーフィンをしに来ているのだから観光などしないという方も多いと思いますが、行ってみてここは良いなと思った場所があったのでご紹介しようと思います。波が無い日やサーフィンに疲れた時にでもどうぞ^^
石山展望台
石山という名の如く石がゴロゴロとしている山です。新島特産のコーガ石の採掘場でもあるようですね。石に囲まれた道を走るので異様な雰囲気を味わえる場所ですよ。
石山展望台からの眺めは最高で新島の港や間々下海岸などが見渡せます。目の前にある島は地内島という島で恐らく無人島。ダイビングなども出来るようですね。
左側を見ると手前に式根島、奥に神津島が見えます。
湯の浜露天温泉
無料で入ることが出来る温泉施設です。全て露天風呂となっており、熱い温泉が湧き出ています。
下にいくつか露天風呂があり、丘の上に1つ露天風呂があります。
露天風呂から夕陽が沈むのを見ながら温泉に浸かることが出来るのは幸せですね。是非、サーフィンで疲れた体を癒しに行ってみて下さい。
牛乳煎餅
新島のお土産の定番と言えば牛乳煎餅ですね。癖になる美味しさです。
昔は牛乳煎餅だけだったのに、今回行ってみると明日葉煎餅も売っていました。港や空港でも購入することは出来ますが、町の真ん中に工場とお店がありますので、食事のついでにでも訪れてみて下さいね。
新島に訪れる際の注意事項
新島はサーフトリップ先としてとても人気の高い島ですが、決して波が立ちやすいという訳ではありません。波が立つ要素がなにもなければ波がないという時もありますので、過剰な期待も禁物です。あくまでも波は自然現象ですからね^^
また、島ですので行ったは良いものの天候の悪化により帰れなくなるという可能性もゼロではありません。イズムも過去に後一本逃すと帰れなくなるというタイミングがありましたし、今回の新島サーフトリップでもイズムが帰って来た次の日の便は欠航となっていました。
こういった事は、台風シーズンだと良くあることなんですよね。このように島へのサーフトリップは現実から逃避出来る代わりに何かと注意すべき点も多いのも事実です。この様な事を理解した上で新島を楽しむようにしましょう。
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