仮想通貨の根幹とも言えるこのブロックチェーン技術。これこそがサトシナカモトが公開した論文の中身です。(論文にはブロックチェーンという言葉は使われていませんが。)初めて耳にする人は「ブロックチェーン??何じゃそれ」となってしまいますよね。かく言うイズムもその1人でした^^;この技術の説明を詳細にするとめちゃくちゃ難しいことになって来るのでさわり(重要な部分)だけお話ししたいと思います。
ブロックとチェーンの意味
まずは、ブロックチェーンのブロックの部分を理解していきましょう。
仮想通貨の取引(送金したり受け取ったり)は全て台帳に記録されて行きます。この記録する台帳が1つのブロックになっており、10分毎に新しいブロックが生成され、その10分間の間に行われた取引は全て同じブロック(台帳)に記録されて行きます。そして、一度記録された取引は消すことは出来ません。
次にチェーンの部分です。
そして、10分毎に生成されたブロック(台帳)を次のブロックとつなぎ合わせて行くのでチェーンという言葉が使われています。
銀行の送金システムとの違い
銀行は、顧客から送金の依頼が来ると銀行内のサーバーを経由して他行などのサーバーへ送金することになりますが、仮想通貨の場合は、このブロックチェーンを使って送金するので個人間で直接送金をすることが出来てしまうのです。ですから、銀行が送金手数料が高いのに比べて仮想通貨は無料~数百円程度と割安に送金することが出来ます。また、銀行の場合は海外送金などは着金するまでにかなりの時間がかかりますが仮想通貨の場合は早いものでは数秒~数分で着金確認をすることが出来ます。なお銀行で送金できない国があるのにも関わらず仮想通貨では世界中どこへでも送金をすることが可能となっています。
ブロックチェーンの特徴
先ほど銀行では送金時に銀行内のサーバーを経由すると言いましたが、仮想通貨の場合はブロックチェーンを通すことになるので、毎回違うブロックに記録が記録されることになるので、同じブロック(台帳)に記録されることはありません。
例えばAさんがBさんへ1ビットコインを送金しました。この記録はCブロック(Cの台帳)へ記録されます。10分後にBさんがAさんへ1ビットコインを送金しました。この記録はCブロックではなくDブロック(Dの台帳)へ記録されることになります。
要は毎回違うブロック(台帳)へ記録されることになるのです。
これは何を言いたいのかと言うと、Cブロック(Cの台帳)からDブロック(Dの台帳)へ、そしてEブロック(Eの台帳)へと10分毎に次々と違うブロックが生成されて繋がって行くので改ざんすることが出来ないようになっているのです。
また、ブロックとブロックを繋ぐ時には、データに改ざんがないかチェックする為に複雑な演算式を解かなければなりません。そして、どんどんブロックは繋がって行くので、計算量も膨大なものになって行きますが、その膨大な量を計算して行けているということ自体が信頼の証明になっているということになるのです。こういったことからも仮想通貨は暗号通貨とも言われています。
この計算式の解読には多くの人が参加しており、世界中のパソコンやコンピューターが共有して管理しています。この様に仮想通貨の取引1つ1つがブロックに記録されて来ており、その記録が世界中の複数のコンピューターの監視下にあるので、強靭な安全性を保っているのです。
この記事へのコメントはありません。