格安simが安いと世間では言われていますが、本当に安いのか?どれだけの差があるのか?を検証してみたいと思います。と言うのもイズムは今現在NTTdocomoを使っていますが、毎月の費用が家族で2万円近くになっています。これをどうにか安くすることは出来ないかと思ったので、実際にイズムのドコモから来ている請求額を基に格安simとの比較をしてみました。
条件としては、今と同じくiPhoneを使うということ。そして、自宅で使っている光回線も試算に入れるということ。iPhoneは高額ではあるのですが長年使って来て機能面や利便性などメリットが大きいので、格安スマホには変えたくないという想いがあります。また、光回線はドコモ光を使っておりドコモの割引を受けています。ドコモから格安simに移行するとなれば割引を受けることが出来なくなるので、こちらも試算の一部として計算したいと思います。
すなわちスマートフォンはiPhoneにこだわりがあり、光回線は必須という方を対象とした記事です。(光回線はいらないという方は計算から光回線を抜いて見て下さい。)
ドコモiPhoneとドコモ光の現状の月額料金
こちらがイズムの家族全員分の請求額です。
家族と言ってもイズムと奥さん、光回線の3回線だけですけどね。イズムがiPhone7で奥さんがiPhone8です。
金額の内訳としては、
利用項目 | イズム | 奥さん | ドコモ光 | その他 |
基本使用料7,880円 | シンプルプラン980円 | カケホーダイライト1700円 | 戸建・タイプA5200円 | – |
Xi通話料580円 | 560円 | 20円 | – | – |
パケット定額料5,400円 | シェアパック5小容量6,500円 | シェアオプション500円 | ドコモ光セット割-800円 | ずっとドコモ割プラス-800円 |
spモード利用料600円 | 300円 | 300円 | – | – |
iPhone分割支払金2,147円 | 3,214円 | 3,226円 | – | 月々サポート-4,293円(-1,890円・-2,403円) |
ユニバーサルサービス料4円 | 2円 | 2円 | – | – |
eビリング割引料-20円 | – | – | – | – |
消費税1,155円 | – | – | – | – |
合計17,746円 | 11,556円 | 5,748円 | 4,400円 | -5,093円 |
合計17,746円となっています。
イズムはあまり電話はしないので、シンプルプランにして通話の都度料金が発生するものにしていますが、通話料金が560円ですので基本と合わせると1,540円、カケホーダイライトよりも160円ほど節約にはなっています。iPhone分割支払金に関しては月々サポートがあるおかげで2台合わせても月々2,147円に抑えられているのが大きいですね。
また、光回線も同じドコモで契約をしているのでセット割-800円があるというのが嬉しいところ。ちなみに、光回線を選択する時にポケットWifiなども視野に入れましたが、住んでいるところが田舎の為に電波が入らず(不安定だったので)断念^^;また、格安で光回線が使えるNURO光も対応地域外です。
と、現状はこんな感じです。
格安sim+光回線で同じ条件で比較してみる
同じ条件とは、利用するスマートフォンはiPhone2台、1台がかけ放題プラン、パケットは合わせて5G程度と言ったところになります。
格安simの会社は多くありますが、最も人気の高いmineoで比較したいと思います。
利用項目 | 料金 | 内訳 |
デュアルタイプ3GB | 3,200円 | イズム1,600円、奥さん1,600円 |
家族割引 | -50円 | – |
通話料想定 | 560円 | イズム560円 |
通話定額30 | 840円 | 奥さん840円 |
ビッグローブ光 | 4,980円 | – |
合計 | 9,530円 | – |
光回線はどこも似たり寄ったりでしたが、王道のフレッツ光と同じ回線を使っているにも関わらずフレッツ光よりも安いビッグローブ光としました。ちなみに、フレッツ光は利用量に応じて金額が変動する仕組み(3,200円~6,900円)ですが恐らく限界値まで行くと思います。また、mineoでは1ヶ月に30分間だけ無料になる通話定額30を奥さんにセットしました。
後は、これにiPhoneの端末代金を組み入れれば実際に支払う額になりますね。
ドコモでのiPhone分割支払金は、月々サポートを受けている状態で2,147円ですが、サポートが無くなる事になるので、イズムが3,214円、奥さんが3,226円です。合計すると6,440円の支払い/月となりますので、mineoとビッグローブ光の支払いを合算すると15,970円となってしまいます。
現在のドコモへの支払いが17,746円、格安sim+光回線での支払いが15,970円ですので、1,776円安くなることが分かりました^^
ただし、格安simの場合は混み合う時間帯の朝昼夕になると速度低下もみられるという事もありますし、サポートも付いてこないという事も理解しておく必要がありますね。
ドコモから格安simに移行することで安くはなるが大きくは変わらなかった
この様に我が家の場合は、ドコモから格安simに移行する事で安くなる事が分かりましたが、思ったほど大きく安くはならないなという印象です。この原因は明確ですね。
- 光回線単体での契約は割高になる。
- ドコモなどキャリアの割引や格安プランが充実してきている。
- iPhoneの分割支払いが残っている。
恐らくこんな感じでしょう。
イズムはドコモ光でセット割を使っているので実質光回線を4,400円で使えていますが、単体で契約をするとなるとどの会社であってもある程度の価格はしてしまいます。特に戸建は高い印象ですね。こういった事が格安simと光回線を同時に入れたいという方には不利になってしまいます。
また、キャリアと言われるドコモやau、ソフトバンクなどは独自の格安プランを毎年打ち出して来ています。そういった事もあり格安simとキャリアにあった差は縮まりつつあると言えるでしょう。
なお、イズムはiPhoneの支払いが後8回残っており、奥さんは20回も残っています。これらの回数が減って来れば分割払いが終わった時点で9,530円のみになるので、かなり安くなることが分かりますね。対してドコモでは分割払いが終わったとしても2,147円しか安くならないので、15,599円となります。差額としては6,069円ですので、格安simの方が大きく安くなるという事が分かります。
しかし、スマートフォンの進化は早く早い方で1年、多くの方が2年、長い方でも4年くらいで買い替えるのではないでしょうか?そう考えるとスマートフォンを1度買い替えたら長い間買い替える事はないという方は格安simに向いているという事が分かると思います。
少し試算してみましょう。
iPhone7はアップルストアで78,624円で購入することが出来るようです。2年ほどで買い替えると考えると月々3,276円、これが2台と考えると6,552円となるので、先ほどの格安simと光回線の合計金額9,530円にプラスすると16,082円となります。
4年で買い替えると考えると月々1,638円、2台で3,276円、9,530円をプラスすると12,806円となります。
この結果から見る限りだとiPhoneを使う前提で格安simに移行と考えた場合は、2年ごとに買い替える方はドコモなどのキャリアとあまり変わらないという事が分かると思います。そして、4年で買い替える方は、ドコモの金額も24回払いではなく48回払いと仮定すると、月々1,073円になるので、15,599円+1,073円=16,672円となり、差額は3,866円と圧倒的に格安simの方が安くなるという印象です。千円ちょっとの違いだとキャリアのままが良いかな?と思ってしまいますが、4千円近く違って来ると格安simの魅力が理解出来ますね。
結論。iPhoneにこだわる方、光回線が必須の方でも条件次第では格安simの方が良い
ここまで読んでいただいて、ある程度理解していると思いますが、スマートフォンをiPhoneにこだわる方、そして光回線が必須という方はiPhoneの買い替え頻度により、キャリア(ドコモなど)のままが良いのか、格安simが良いのかが変わって来ますが、基本的には格安simに移行した方がお得になることは間違いありません。
格安simに移行した方が良い人
ここまでで推測できる格安simに移行した方が良い人は、
- スマートフォン端末(iPhone)のサポートが既に切れている方。
- スマートフォン(iPhone)の買い替え頻度が低い方。
- 1円でも安くしたいと思っている方。
- 端末にこだわりはなく格安スマホでも良い方。
この様になります。ただし、移行する際には、多くの方が2年契約などの縛りがあると思いますので、解約月であることを確認する必要があるでしょう。解約月以外の解約の場合は解約手数料が取られると思いますので注意して下さい。また、同じく光回線に関しても解約月以外の解約の場合には解約手数料がかかってくるはずです。また、iPhoneにこだわりはなく格安スマホでも良いという方は、間違いなく格安simの方がお得となりますね。
光回線に関しては、単体で契約をするとなるとNURO光が恐らく最も安いのですが、イズムと同じく対応地域外の方はビッグローブ光がお勧めです。ビッグローブ光は契約の縛り期間も選択出来ますので、あなたにあったプランを選ぶことが可能になります。
格安simのお勧めは、とにかく通信速度を求めるのであればUQモバイルでしょう。総合評価が高いのは比較でも使ったmineoになります。
格安simはCMでやっているような今の支払額からいきなり半額となるような事はないようですね。良くて3割、多くの人が2割ほど低くなるといった感じでしょうか。イズムは現状で格安simに移行をしたとしても千円ちょいしか変わらないのと、解約手数料がかかってくるので、取り敢えずは月々サポートが切れるまではドコモで行こうと思います。
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