田舎暮らしをしたいと思う方が、まずする行動が移住をしたい地域にどんな求人があるのか確認する事ではないでしょうか?イズムも田舎への移住を考え始めた頃に房総半島の求人情報を何度も見たことがあります。その時に多くの求人サイトでかなり目立っていた職業が薬剤師でしたね。しかも求人が多いというだけではなく他の求人と比べても給与が大きい、待遇が良いなど飛び抜けているという印象でした。
しかし、薬剤師になるには大学を出ていなければならない(大学と大学院6年)ですし、更に薬剤師の国家試験に合格し国家資格を持っていなければならないのです。イズムは既に無理でした^^;それでも良い職業だな~と感じたのを覚えています。
タイトルにある通り、薬剤師の転職をきっかけに田舎暮らしを始めるのはとても良い選択だとイズムは思いますので、なぜ良い選択なのかという事を解説してみたいと思います。
薬剤師が田舎暮らしをするメリットは求人数だけじゃない!
田舎になればなるほど人口が減りますが高齢化は進んでいるというのが現状です。イズムが移住した房総半島の御宿町も千葉県で最も高齢化が進んでいる町と言われています。要は町に歩いているのはご老人が多いということ。ただ、御宿町は観光地でもありますしサーフィンなどでも有名なのでエリアによっては若い人もいますけどね^^
ご老人が多いということは、病院やお薬の需要は多い、でも人口が少ないから薬剤師さんが少なく足りていないので、求人数が多いというのは当然の事ながら、待遇を都会よりも良くして田舎に来てもらおうとしているという実情があるのです。
以下の数値は、人口の多い都道府県と人口の少ない都道府県それぞれで、年収600万円以上の求人がある割合になります。
人口の多い都道府県
- 東京都が13.6%
- 神奈川県が21.5%
- 大阪府が13.6%
人口の少ない都道府県
- 高知県が39.8%
- 島根県が33.9%
- 鳥取県が32.8%
これを見てもらうと分かると思いますが、人口が少ない都道府県の方が年収600万円以上の求人が、人口が多い都道府県と比べても圧倒的に多いというが理解出来ると思います。これにプラスして田舎だと住宅補助があったり引っ越し費用が出たりと好待遇になり、中には車の購入費用まで出してくれるところもあるようですね。田舎や地方の薬剤師さんは、年収にしても福利厚生にしても全てにおいて好待遇だという事が分かります。
人が多く暮らし難い都会に住み、安い給与で薬剤師を続けるのか、自然豊かな田舎でゆったりと過ごしながら高給取りになるのかの選択は自由ですが、他の職業とは違い薬剤師さんは圧倒的に田舎暮らしをした方が大きなメリットがあることが理解出来ると思います。
でも、給与が高くなるってことは、それだけ仕事が増えるということ?という疑問が出て来そうなので、お答えしておきますが、薬剤師さんが1日にさばける処方箋の数は40枚と決まっているので、それ以上になるということはありません。田舎で忙しいと言っても1日の処方箋は30枚~40枚という感じで間違いないと思います。ちなみに、前述したように人口は少ないですが高齢の方は多いので、1日の処方箋が10枚とか20枚程度という可能性は少ないですね^^;
これらだけでも薬剤師の資格を持っている人が田舎暮らしをするメリットは大きいと思いますが、田舎に行けば海や川、そして山など自然が多くありますので自然豊かな場所で生活したいという方には、最高だと思いますよ^^ですから、元々田舎暮らしをしてみたいと思っていた方で薬剤師の方はすぐにでも転職をして田舎への移住をお勧めします。
薬剤師が田舎暮らしをするデメリットはあるの?
ここまでは薬剤師さんが田舎暮らしをする良い点ばかりを見て来ましたが、悪い点はないのか?もちろんありますよ。しかし、悪く感じるかどうかは個々人次第だと思いますので、ここで上げるデメリットは全ての人が当てはまるとは限りません。
第一に田舎ならではですが、患者さんとの距離が近いということがあります。人と関わるのが苦手という方はこれはキツイと思いますが、元々薬剤師さんって都会に住んでいたとしても毎日多くの人と接していると思いますので、この辺でキツイと感じる人は少ないかと思います。しかも、田舎や地方の患者さんからすると薬剤師さんはお医者さんと同じくらい重宝されることになるので、ただお薬を出すだけでも感謝されることは多々あります。これがやりがいに繋がることもあると思いますので、都会での仕事にやりがいを感じられないという方も田舎で働くことでやりがいを感じることが出来るかも知れませんね。
薬剤師さんだけではなく田舎暮らしを始める方全てに言えることですが、他にも、買い物が不便、近くにコンビニがない、常に車がないと生活が出来ない、虫が多い、やることがないなど、小さなことですが多くのデメリットも存在します。都会では当たり前だったことが、田舎では当たり前ではないという事が多くあると思います。イズムが実際に田舎に移住して感じた事をまとめた記事、田舎に移住して2年で感じたこと。で田舎暮らしに失敗する理由を詳しくお話ししていますので、参考にしてみて下さいね。
こういった田舎特有の不便さは田舎暮らしがしてみたいと思っていなかった人からすると始めは苦しいと感じるかと思いますので、田舎や地方で薬剤師をすると給与がアップするからと、お金が目的で田舎暮らしを始めると数か月でキツくなって来るかも知れません。あくまでも薬剤師の転職をして田舎へ移住するのをお勧め出来るのはお金目的ではなく、田舎暮らしをしたいという前提がある人だということを理解しておいて下さい。
田舎ならどこでも年収が高い訳ではない
じゃあ、田舎というだけでどこでも薬剤師の年収が高いのかと言うとそういう訳ではありません。高い年収で募集しているのは、それなりに理由があると認識しておくべきでしょう。どんな理由があるのかと言うと。
- その地域で慢性的に薬剤師不足である
- 交通の便が悪く人の流入がない
- 店舗に1人しか薬剤師がいない
- 残業が多い
- 業務が多肢に渡る
基本的にはこういった理由から薬剤師の年収が高いと推測されます。
上段の「その地域で慢性的に薬剤師不足である」「交通の便が悪く人の流入がない」という理由は、あなたが妥協できる範囲内であれば何の問題もないですね。交通の便が悪いというのもレベルがありますが、10分車で走れば大きなスーパーやコンビニがある地域、1時間近く走らないとお店がないとでは不便のレベルが違い過ぎますからね。あなたが妥協できるレベルを明確に持つことが重要でしょう。
下段の「店舗に1人しか薬剤師がいない」「残業が多い」「業務が多肢に渡る」というのは注意が必要になります。求人が出ている店舗の薬剤師人数が1人となっている場合は、あなたが雇用されると同時にその1人が退職してしまう可能性もあるので、事前に確認が必要でしょう。また、残業や業務内容に付いても残業の有無頻度を明確にしておくこと、業務内容も患者の対応から服薬指導、調剤、医薬品の在庫管理などどこまでする必要があるのかというのを事前に確認しておくことは大切です。
これらを見て分かるかと思いますが、狙うは慢性的な薬剤師不足に陥っている地域です。これは色んな要因が考えられますが、薬学部のある大学が近くにないというのも原因のひとつでしょう。逆に薬学部がある大学の近くの地域では薬剤師の供給が間に合っているので、好待遇の求人は中々見つからないと思います。あったとしても一瞬で埋まってしまいますね。
この様にエリア選びだけでも大きく年収や待遇が変わって来ますので、どの地域を選ぶのかというのはとても重要になって来るのです。では、どのような地域を選べば良いのか?中々これらの選択は素人には難しいところがありますので、プロにお任せするというのも手でしょう。幸いなことに薬剤師の求人情報は充実していますし、転職に関するアドバイスをしてもらうことが出来る転職支援サービスなども充実しています。
薬剤師の転職支援サービスを使う上で重要なこと
都会から田舎への転職では、闇雲に転職支援サービスを使ってしまうと時間の無駄になってしまう事が多々あります、それは何故かと言うと田舎に強いところとそうでない転職支援サービスがあるからです。また、あなたがドラッグストアで働きたいのか、病院で働きたいのかという違いでも選ぶべき転職支援サービスは変わって来るのです。
田舎に強くドラッグストアに強いのがマイナビ薬剤師とファルマスタッフになります。田舎に行ってドラッグストアで働きたいという方は、この2つの転職支援サービスがお勧めになりますので、両方に登録してみて相性の合う担当者とやり取りを勧めて行くのが良いでしょう。
また、病院で働きたいという方は、ファゲットと薬キャリがお勧めになります。
重要な点としては、転職コンサルタントは信頼できる担当者を見つけること、そして信頼できる担当者へはあなたの意見を嘘なく素直に伝えることです。転職をするということだけでも大きな人生の岐路ですが、それにプラスして田舎への移住も重なるという事は、人生において大きな転換点となることは間違いありません。そんな大切な人生の選択をする時に信頼できない担当者に全てをお任せするという事は絶対に避けるべきです。必ず信頼できる担当者を見つけてから話を進めるようにしましょう。
そして、信頼できる担当者が見つかったら、あなたの要望や意見を素直に伝えることです。この時に注意すべき点は悪い点もすべて嘘なく伝えること。あくまでもあなたが相談する相手は就職先(転職先)ではなくコンサルタントになりますので、悪い点でも良いように転換してくれます。安心して伝えましょう^^
イズムは田舎に移住してから人生を大きく換えることが出来ましたが、あなたがもし田舎暮らしへ少しでも興味があるのであれば、第一歩を踏み出してみてはいかがですか。
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