仮想通貨投資を始めるにあたって必須になって来るのが、取引所へあなたの口座を開設するということです。しかし、国内だけを見ても仮想通貨の取引所は数多くあり、金融庁に認可登録されている業者だけでも現在(2018年3月時点)のところ16社となっています。今後は認可されていない取引所に口座開設をするという方は少ないと思いますので、金融庁から認可されている取引所の中でどこに口座開設をすれば良いのかをまとめてみました。
取引所ランキング
金融庁から認可を受けている中でも主にこちらの3つの取引所が使われており、流動性も高いので初心者の方でも簡単に仮想通貨を購入することが出来ます。まずはZaif、bitFlyer、BitTradeまたはbitbankに登録して、後は使い分けるという方が多いですね。Zaifを使う時は、XEM(ネム)やその他アルトコインを売買する時や独自のトークンを購入する時、またはコイン積立の機能を利用する時、bitFlyerはビットコインの流通量が最も多いので主軸通貨であるビットコインを購入する時、または板取引などが分からないという(初心者の)方がアルトコインを購入する時、BitTradeまたはbitbankを使う時は、XRP(リップル)を中心としたアルトコインを売買する時に利用すると言った感じですね。
取引所を選ぶ際に比較すべき項目
初めて仮想通貨に投資をするという方は、どの取引所も同じに見えてしまうかも知れません。そこで、どの部分を見れば良いのかという事を項目毎に解説して行きたいと思います。
主に比較すべき項目はこちら
- 売買時にかかる手数料
- 取引所のセキュリティ強度
- 取り扱い仮想通貨の数
- 取引高や流動性
- 利便性
- サーバーの安定性
- 運営会社の規模や信頼度
これらの7つを比較して、総合的にどの取引所を使うのが良いのかを決定する形で良いと思います。
売買時にかかる手数料
仮想通貨を売買する際にかかる手数料は大きく分けて2つに別れます。
- 取引手数料
- スプレッド
取引手数料
取引手数料とは、取引所で売買した際に取引所に支払う手数料となり、多くの取引所で0.数%となっているので、数十円から数百円となっています。
スプレッド
スプレッドとは、販売所で売買した際に販売価格に乗っている金額のことで、手数料としては目に見えないものの中間マージンとして2%~3%くらい取られており、数百円から数千円支払っている事になります。
これを見て分かるように取引手数料の方がお得だということです。では、取引手数料とスプレッドはどの様な違いで使い分けられているのかを見て行きましょう。
取引所と販売所の違いを理解しよう
- 取引手数料は取引所。
- スプレッドは販売所。
この様に使い分けられておりますが、仮想通貨界では、この取引所と販売所をひっくるめて取引所と呼んでいます。と言うのも、取引所によっては、取引所も運営しているし販売所も運営していると両方を運営している業者が多いんですよね。
では、それぞれの取引所がどの様な運営になっているのか見てみましょう。ちなみに、Coincheckに関しては未だに金融庁から認可を受けていませんが、多くの仮想通貨を扱っていることと、認可登録を目指していることから一覧に記載させていただいております。
取引所 | 販売所 | |
bitbank | ● | × |
Zaif | ● | ●(ビットコインとモナコインのみ) |
bitFlyer | ●(ビットコインのみ) | ● |
BitTrade | ● | × |
GMOコイン | × | ● |
DMMビットコイン | × | ● |
Coincheck(みなし業者) | ●(ビットコインのみ) | ● |
BitTradeとbitbankだけ取引所のみを運営しているという事ですね。具体的に言うとZaifは、ビットコインとモナコインのみ販売所で売買可能となっており、後の仮想通貨は全て取引所での売買となっています。bitFlyerとCoincheckはビットコインのみ取引所での売買が可能となっており、後の仮想通貨は全て販売所での売買となっています。その他のGMOコイン、DMMビットコインは、全ての仮想通貨が販売所での売買のみとなっているということですね。
取引所と販売所の違いは、
- 取引所は、取引所を介して他のユーザーと直接、仮想通貨の売買をすること(板取引と言われています)が出来る場所。
- 販売所は、取引所が保有している仮想通貨をユーザーが売買することが出来る場所。
これを見て分かるように、取引所形式の売買は取引所が直接リスクを負わないで場所だけの提供になりますので、手数料を低く抑えることができて、販売所形式の売買は取引所が仮想通貨を保有しているので、値動きによるリスクを負うことになります。ですので、スプレッドという形で手数料を多く取るということになります。
手数料だけで見ると、BitTradeとbitbank、Zaifが有利になるという状況だという事です。
取引所のセキュリティ強度
あなたの大切な資産を預ける訳ですから、セキュリティも取引所を選ぶ際に重要となって来るでしょう。しかし、どの取引所もホームページ上では、強いセキュリティ対策をしているので安全ですよとうたっています。まぁ、当たり前ですよね。また、セキュリティ対策に関して言えば自己申告しかないので、正直なところ金融庁から認可を受けている業者であれば、どこも同じようなものと考えるのが妥当だと思われます。
主に取引所で行われているセキュリティ対策は
- コールドウォレット
- マルチシグネチャ
- 二段階認証
- 資産の分別管理
コールドウォレット
コールドウォレットを簡単に言うと、オフライン状態での保管ですね。ちなみに、オンライン状態で保管しておくことをホットウォレットと言われています。ホットウォレットの場合は、常にネットと繋がっている状態になりますので、悪意あるハッカーに狙われることとなりますが、コールドウォレットの場合はネットに繋がっていない状態で保管されている為に安全というわけです。
マルチシグネチャ
巷ではマルチシグと言われていますが、これは複数の鍵をそれぞれ違うところへ保管して、全ての鍵が揃わないと仮想通貨を動かすことが出来ないというシステムです。かなり強力なセキュリティ対策と言えますね。
二段階認証
取引所に口座開設した後に必ずすべきセキュリティ対策が、この二段階認証です。これはIDとパスワード以外にあなたしか使えない端末に設定した認証アプリ等を利用したセキュリティになります。もし、あなたのIDとパスワードが流出したとしても、あなたの端末がないとログインすることが出来ないので、それなりの強固なセキュリティ対策と言えます。
資産の分別管理
これはセキュリティとは別の話しになってしまいますが、取引所の資産とユーザーの資産は別々に管理しなければなりません。なぜなら、別管理になっていれば取引所が破産した時にもユーザーの資産は保護されるからです。
これらのセキュリティ対策は、金融庁から認可を受けている取引所であれば、問題なくクリアしているはずです。なお、bitFlyerに関しては二段階認証を設定していれば条件はありますが補償が付くので、多くの資産を預けておこうと考えている方は良い選択しかも知れませんね。
取り扱い仮想通貨の数
取引所の大きな違いとして、取り扱っている仮想通貨の種類が違うということがあります。取引所に登録をしたにも関わらず買いたい仮想通貨がなかったとならないように事前に確認しておく必要があります。
2018年3月現在 | 取り扱い仮想通貨 |
bitbank | BTC・BCH・ETH・LTC・XRP・MONA |
Zaif | BTC・BCH・ETH・MONA・XEM・その他トークンやCOMSA |
bitFlyer | BTC・BCH・ETH・LTC・MONA・ETC・LSK |
BitTrade | BTC・BCH・ETH・LTC・XRP・MONA |
GMOコイン | BTC・BCH・ETH・LTC・XRP |
DMMビットコイン | BTC・BCH・ETH・LTC・XRP・XEM・ETC |
Coincheck(みなし業者) | BTC・BCH・ETH・LTC・XRP・XEM・ETC・LSK・FCT・REP・XMR・ZEC・DASH |
多くの取引所で扱われているのが、BTC・BCH・ETH・LTC・XRP・MONAあたりでしょうか。その他に抑えておきたい仮想通貨は、XEM・ETC・LSKくらいですね。ですので、当サイトでおすすめしている取引所のZaifとbitFlyer、BitTradeまたはbitbankで全てカバーすることが出来ますので、最低でこの3つの取引所に登録さえしておけば事足りるということです。
取引高や流動性
取引高が大きいと流動性が良くなり、相場通りの価格で仮想通貨を購入することが出来ることとなります。逆に流動性が低いと思わぬ価格で購入してしまったり、購入自体が出来なかったりということも起こり得ます。ですから、なるべく取引高が大きく流動性の良い取引所で取引をした方が結果としてお得に購入できる可能性が高くなります。
下図は、Bitcoin日本語情報サイトさんよりお借りした、ビットコインの出来高を取引所別にした表になります。
これを見る限りだと、bitFlyerが最も取引が多いのが分かりますね。ただし、ビットコインを購入するならbitFlyerで良いと思いますが、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)に関してはbitFlyerでは販売所での売買となってしまいますので、あまりお勧め致しません。この表はあくまでもビットコインでの話しですので、アルトコインを購入するのであれば、板取引することが出来る取引所で取引高が大きいZaifやBitTradeまたはbitbankが良いでしょう。
利便性
どんなに手数料を安く済ませられたとしても、使うのに日々ストレスが溜まるようなサイトやアプリだと長く使う気にはなれませんよね。また、板取引に慣れて来るとあらゆる指標を見たくなるのがトレーダーです。MACDやボリンジャーバンド、移動平均線なども売買の判断材料としたくなると思いますので、その辺りも機能として付いているのかを見てみましょう。
最も利便性が高いのはBitTradeとbitbank
BitTradeとbitbankには、複数のインディケータが表示できる機能があり、その数70以上とトレーダーには嬉しい指標数ですね。イズムの様な素人はあまり使わない指標も多くあるかも知れませんが、慣れて来れば移動平均線などは使うようになると思いますので、あって損はない機能と言えるでしょう。また、チャートの見やすさも業界内ではNo1とも言われておりますので、これから仮想通貨に投資をしようと思っている方でも、BitTradeまたはbitbankの取引画面に慣れておくことは重要だと感じます。ちなみに、bitbankの登録(口座開設)&入金方法と使い方でお話ししているのですが、BitTradeとbitbankはホワイトラベル契約によって同じプラットフォームを使っているので、機能は全く同じです。
なお、BitTradeとbitbankにはアプリはありませんので、パソコンとスマートフォン両方ともにサイトからの取引となります。ログインなど面倒な面はあるものの使い勝手は業界随一と言っても過言ではないかと思います。
スマートフォンのアプリ有無と評価
多くの取引所は専用のアプリが提供されており、使いやすいと定評のものから微妙と言った声が上がっているものまであります。
2018年3月現在 | アプリの有無 | 評価 |
bitbank | × | – |
Zaif | ● | △ |
bitFlyer | ● | ◎ |
BitTrade | × | – |
GMOコイン | ● | 〇 |
DMMビットコイン | ● | 〇 |
Coincheck(みなし業者) | ● | ◎ |
まず、前述した様にBitTradeとbitbankにはスマートフォン用のアプリは存在しません。パソコンでもスマートフォンでもウェブサイトを使うこととなりますが、サイトの使いやすさに定評があるので、スマートフォンだから使い難いなどという事はなく、とてもスムーズに使いこなすことが出来るでしょう。
アプリの評価が高いのは、bitFlyerとCoincheckですが、どちらも販売所ですのでスプレッドが取られてしまいます。Zaifに関して言えばアプリの評価は低くサイトと何が違うのか分からない、アプリがある意味はあるのかなどと言われており、あまり使う意味はなさそうです。なお、イズムの経験からですが、急激な価格変動の際には注文が殺到するのでサーバーが重くなるのですが、そういった場合はアプリよりもサイト側で売買をした方がスムーズです。
こういった事から、bitFlyerとCoincheckのアプリは初心者向きで、BitTradeとbitbankはウェブサイトからの操作となるが、初心者から上級者まで幅広い層に対応している。Zaifはアプリはあるがサイトと何ら変わらないのでサイト側での操作で充分だという事が分かると思います。ちなみに、Zaifのサイトでは使い難いという事はなく指標などを求める方には物足りないかも知れませんが、通常に使う分には問題ありません。
サーバーの安定性
前述した様に急激な価格変動が起きた場合は、注文が殺到することになります。そうなると多くの取引所でサーバーに負荷がかかりアプリやサイトの動作が遅くなってしまったり、最悪の場合は画面が表示されないなど取引すら出来なくなってしまうこともあり得ます。サーバーの強さ順で言うとGMOコインやDMMビットコインはかなり強いと言え、次にBitTradeとbitbank、その次にbitFlyerとCoincheck、最後にZaifと言った順番だと思われます。
そうです。Zaifはサーバーが弱いんですよね。注文が集中すると注文を出すことすら出来なくなってしまうことも^^;こういった現象は年に数回なので長期保有を考えている方にはあまり関係はないんですけど、短期で売買を繰り返したいという方は、やはりサーバーが強い取引所を選ぶのが良いでしょう。ただし、先ほどから何度も言っていますが、GMOコインやDMMビットコインは販売所ですのでスプレッドが高いです。ですので、短期売買を考えている方の選択肢としてはBitTradeとbitbankとなるでしょう。
運営会社の規模や信頼度
ここでご紹介している取引所のほとんどが大手企業の後ろ盾があるようですね。イズムがおすすめしているZaifとBitTrade、bitbank、bitFlyerを見てみるとZaifに関しては社長の朝山さんが多くの株を持っているようで、大手企業から資金提供を受けていることはないようでした。BitTradeはFX大手が出資している企業で、bitbankは上場企業であるセレスが大きな額を出資しているようですので、いきなりGOXするようなことはないでしょう。bitFlyerは多くの有名企業から出資を受けているので最も信頼度が高い取引所と言えるでしょう。
2018年3月現在 | 資本金 | 親会社や株主 |
bitbank | 11億8 | セレス(上場企業) |
Zaif | 億 | – |
bitFlyer | 41億 | 大手企業多数 |
BitTrade | 1億 | FXトレードフィナンシャルグループ |
GMOコイン | 17億 | GMOインターネット(上場企業) |
DMMビットコイン | 12億 | DMMグループ(上場企業) |
Coincheck(みなし業者) | 9200万円 | 非公開 |
ただし、資本金が大きいだけ、大手企業が出資しているからと言って優良な取引所とは限りません。コインチェックは資本金1億弱しかないにも関わらず数百億円規模の資産を有しているという事実があることから、やはり利益を多く出している企業はGOXしないということが証明されてしまいました。2018年1月のコインチェックのハッキング事件では多くの資産が盗まれましたが、これを教訓にコインチェックはセキュリティ対策を万全にして来ると思われます。事業を完全再開した際には、再び人気が出る可能性もありますね。
取引所の総合評価
ここまで
- 売買時にかかる手数料
- 取引所のセキュリティ強度
- 取り扱い仮想通貨の数
- 取引高や流動性
- 利便性
- サーバーの安定性
- 運営会社の規模や信頼度
の7つの項目をチェックして来ましたが、下図で評価をまとめてみました。◎〇△
総合評価 | 手数料 | セキュリティ | 取扱通貨 | 取引高 | 利便性 | サーバー | 信頼度 |
◎bitbank | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |
〇Zaif | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | △ | △ |
〇bitFlyer | △ | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | ◎ |
◎BitTrade | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |
△GMOコイン | △ | 〇 | △ | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
△DMMビットコイン | △ | 〇 | △ | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
〇Coincheck(みなし業者) | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
最もイズムがおすすめする取引所は、短期売買をする方はBitTradeまたはbitbankで、長期保有を考えている方はZaifになります。ビットコインを中心に購入する方や初心者の方で板取引などが分からないという方はbitFlyerが良いと思います。
短期売買目的なので、BitTradeに登録してみる
長期保有目的なので、Zaifに登録してみる
仮想通貨の投資は初めてなので、bitFlyerに登録してみる
この3つの取引所に登録しておけば、基本的に事足りてしまうので、これから仮想通貨に投資をして行こうと思ったら、まずはこの3つの取引所で口座開設しておきましょう。
取引所の口座開設方法は、以下のリンク先で誰でも簡単に分かるように解説しています。
ちょっと違う視点からの取引所ランキング
続いて、イズムが選んだ取引所ではなく、ちょっと違う視点からランキングを見てみたいと思います。
ブロガーが選ぶ取引所ランキング
実際に仮想通貨投資をしている有名ブロガーたちやニュースサイトがおすすめしている取引所ランキングです。中には億プレーヤーもいらっしゃいますので、リアルなランキングとも言えますね。中には海外の取引所もランキングに入ってしまっているブログもありますが、海外の取引所は省いて計測しています。しかし、アフィリエイト報酬が少ない取引所はランキングに入ってこないなど微妙なところもありますので、参考程度に見ておくというのが良いでしょう。
イケハヤ | ゼロから | 銭ゲバ | 主婦が | COINPOST | 玲奈 | ANGO | |
bitbank | 2位 | 1位 | 3位 | 3位 | 2位 | 3位 | |
Zaif | 1位 | 5位 | 2位 | 2位 | 1位 | 1位 | |
bitFlyer | 6位 | 3位 | 3位 | 1位 | 1位 | 3位 | 2位 |
BitTrade | 5位 | ||||||
GMOコイン | 5位 | 2位 | 5位 | 2位 | 6位 | 5位 | |
DMMビットコイン | 3位 | 4位 | 4位 | 4位 | 4位 | ||
Coincheck(みなし業者) | 4位 | 1位 |
1位を最も多く獲得しているのが、Zaifです!次いでbitFlyer、bitbank.ccと続いていますね。Coincheckに関しては事件以降はランキングから外されてしまったのかランク外のブログが多かった印象です。そりゃそうか^^;また、玲奈さんのみ4位にBITPointが食い込んでいました。
取引手数料の安いZaifとbitbank、そして取引量の多いbitFlyerが上位に来ていますね。やはりこれら3つの取引所が主戦場ということになります!しかし、前述した様にアフィリエイト報酬が少ないBitTradeはランク外になっているブログが多いのが印象的でした。ランキングに入っていたのは玲奈さんのみです。bitbankが2018年6月まで手数料無料キャンペーンをしているとしても、bitbankとBitTradeは同じ機能を持っているのでもうちょっとランキングに入って来ても良いものなのですが・・・
価格相場が安い取引所ランキング
取引所はそれぞれ違うプラットフォーム上で取引をしているので、仮想通貨の価格は取引所によって違って来ます。例えば下記の画像を見て下さい。こちらの画像はビットコインの取引価格になるのですが、左側からbitbank、Zaif、bitFlyer、BitTrade、GMOコイン、DMMビットコイン、Coincheckという順番で並んでいます。取引額に差があるのが分かるでしょうか?
例えば、bitbankは847,513円、Zaifは847,000円、bitFlyerは847,600円、BitTradeは847,513円、Coincheckは847,417円と数百円ですが違いがあるのが分かります。GMOコインとDMMビットコインに関しては、販売所になりますのでそれぞれ857,731円、852,834円と取引所の価格とは6,000円ほど高くなっていますが、これが前章で説明したスプレッドですね。改めて見ても高いですね^^;
この様に取引所間でも価格差はあるということですが、これが価格変動が大きい暴落時や暴騰時には取引所間の価格差は更に大きくなりますので、どの取引所で仮想通貨を購入するかというのは、手数料以上に重要だったりします。ですから、取引所に口座開設する時は最低でも3つほどしておくと、その時に最も価格の安い取引所で仮想通貨を購入することが出来ると言うことですね。上記の場合だと、Zaifで購入するのが最も安く仮想通貨を手に入れることが出来ます。また、その逆も然りで売る時には、その時に最も価格が高い取引所で仮想通貨を売却することでより利益が大きくなります。上記の場合だと、bitFlyerで売却することで最も利益が大きくなると言うことです。
「じゃあ、安い取引所で購入してすぐに高い取引所で売却すれば利益が出るじゃん」と思った方もいるかと思いますが、こういった手法をアービトラージと言いますね。実際にこういう手法で稼いでいる方もいるようですが、下手をすると損をすることもあるので素人はあまりやらない方が良いですね。
ちなみに、基本的には取引所で仮想通貨を購入した場合は、短期売買ではない限り取引所に仮想通貨を置きっぱなしにはしないでウォレットに移すことが重要です。ウォレットに移すという事は、売却時にはまた取引所に仮想通貨を移動させることとなるので、購入と売却する取引所が違っているという事は良くあることになります。ですから、複数の取引所に登録しておいた方が有利になると言うことですね。
しかし、実際に取引所のサイトをたくさん開いて調査するのは大変ですよね。そこでお勧めしたいのが、まとめて色々な取引所のビットコイン価格を見ることが出来るサイトのコインポストです。こちらのページでは複数の取引所のビットコイン価格が一目で分かるようになっているので便利ですよ^^ぜひ、活用してみて下さい。
複数の取引所に登録しておくべき理由
前述した様に、購入することが出来る仮想通貨の種類の違いや仮想通貨の価格差で損をしない為に最低でも3つほどの取引所に登録しておくことは大切ですが、他にも複数の取引所に登録しておくべき理由があります。
それが資産の分散管理です。
例えば、ひとつの取引所に全ての投資資産を集中させてしまっていると、その取引所に何かあった場合、全ての投資資産が最悪ケースなくなってしまう可能性があるということです。
2018年1月に起きたコインチェックのハッキング事件、この時コインチェックから盗まれた仮想通貨は日本円にして500億円を超えていたと言われています。一企業が500億円を一気に失った場合、普通であれば破産ということになりかねませんが、コインチェックは莫大な利益を上げていたことで再起の道を選ぶことが出来ました。しかし、これは奇跡に近い出来事です。通常であれば破産となりコインチェックが残した資産を債権者で分け合うことになるので、預け入れていた資産が満額返って来ることはなかったと思われます。
3つの取引所に資産を分けておけば被害額は3分の1で済みますが、1つの取引所に集中させていた場合の被害額はあなたにとってかなり痛いものになりますよね。そういったリスク分散も必要だと言うことです。
金融庁から認可登録を受けている取引所
取引所に口座開設をする際には、金融庁から認可を受けているかどうかは重要です。申請中のみなし業者として運営している取引所も多数ありますが、申請を却下されてしまうと運営自体が出来なくなりますので、これから仮想通貨に投資を始めようと思っている方は、わざわざみなし業者を選ぶ必要性はありません。金融庁が認めた取引所に口座開設するようにしましょう。ただし、こちらに記載のある業者でも、まだ取引所自体の運営が始まっていないところもあります。また、今後はこちらに掲載している16社以外にも認可登録される業者は出て来ると思います。
- ビットバンク株式会社
- テックビューロ株式会社
- 株式会社bitFlyer
- ビットトレード株式会社
- GMOコイン株式会社
- 株式会社DMM Bitcoin
- BTCボックス株式会社
- 株式会社ビットポイントジャパン
- 株式会社マネーパートナーズ
- QUOINE株式会社
- SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社
- 株式会社ビットアルゴ取引所東京
- エフ・ティ・ティ株式会社
- 株式会社BITOCEAN
- 株式会社フィスコ仮想通貨取引所
- 株式会社Xtheta
イズムがおすすめしている取引所のZaifとbitFlyer、BitTradeまたはbitbankは全て金融庁に認可登録されている業者になりますので、安心して利用することが出来ます。しかし、前述した様に資産の集中は避けたいところですね。
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