5月に入り庭や床下にいる虫たちが暴れ出す時期になりました。田舎暮らしで一番辛いところですね^^;新しい家なら隙間も少ないので虫たちも家の中に入って来ることは出来ませんが、イズムが住んでいる昔ながらの在来工法で造られた家は隙間がいっぱい・・・虫たちも餌を求めているうちに家の中へ侵入してしまい、人間と遭遇してしまうと。侵入する虫の中でも害虫とされる代表格がゴキブリとムカデです。少なくとも我が家ではそうですね。
我が家にも大きめのムカデが1匹侵入して来たので、そろそろ時期だなと思い対策を施しました。今回は、ムカデを室内へ侵入させない方法と床下や庭にいるムカデを完全駆除する対策をご紹介したいと思います。ちなみに、このムカデ対策はかなりの効果をもたらしますので、ここでご紹介する方法を定期的に行えば家の周りや床下に潜むムカデを完全に駆除することも可能です^^
この記事内にはムカデの写真が掲載されていますが、【ムカデの写真を見る】というボタンを押さない限り目に入ることはありませんので、ムカデの姿を見たくないという方も安心して読んでいただけるかと思います。
なお、こちらの動画でもムカデ駆除の全貌をお話しさせてもらっています。
ムカデ駆除に使う道具はこの2つ!
それがこの2つ!って、これじゃ分かりませんね^^;
箱の中身はこのセットです。サイベーレと小型噴霧器のセットとバルサンいやーな虫。
サイベーレは水性殺虫剤で、写真にあるのは原液です。これを20倍希釈して噴霧器を使いムカデが通る場所へ噴霧して行きます。
バルサンと聞くとゴキブリのイメージが強いと思いますが、このバルサンいや~な虫は、ムカデやゲジゲジ、アリなどに効く燻煙殺虫剤です。普通のバルサンとは成分が違うようですね。
このバルサンいや~な虫は店舗などではあまり扱われておらずネットでの販売が主なようなので、今後の事も考えて3個パックを購入しました。1個づつ購入すると送料の無駄になりますからね。ちなみに、サイベーレとバルサンを同じ店から同時購入したので、今回は送料無料でした^^
サイベーレと噴霧器の使い方
それでは、実際にサイベーレの噴霧方法と噴霧器の使い方を解説して行きたいと思います。
まずは、噴霧器の使い方から、ノズルが別途になっているので、先端にクルクルと回して取り付けます。
噴射するには、頭部分に付いているピストンハンドルを30回ほど上下させます。
赤いレバーを押し下げると噴射されます。
この状態が噴射されている状態です。
赤いレバーの上にある黒いレバーロックを奥に入れると指を放しても連続して噴射されます。家の周り一周を噴霧すると考えると長時間に渡って噴霧し続けるので、意外とこの機能は使えます^^
この状態で連続噴霧しています。噴射を止めたい時は黒いレバーロックを手前に戻せば良いだけです。
これがノズル先端から噴霧されている状態です。
先端の黒い噴口を回せばスポット的な噴霧も可能になります。
噴霧し終わったら、容器内の圧力を抜きましょう。
噴霧器上部を反時計回りに回せば空気がスッと音を立てて抜けますので完了です。
サイベーレは20倍に希釈して使用します。イズムが購入した噴霧器は2リットルタンクなので、100ccのサイベーレと水を約2リットルを噴霧器に入れます。サイベーレを扱う時はゴム手袋は必須です。決して素手では扱わないようにしましょう。
水を勢いよく入れると泡立ってしまいました^^;ゆっくりと入れるか、先に水を入れてからサイベーレを入れた方が良いですね。
こちらが噴霧前の基礎コンクリートです。
こちらが噴霧後になります。この作業を家回り一周すれば完了です。
サイベーレは薬剤と言っても無臭ですので、ただ水を撒いている感覚です。ただ、肌に触れると良くないようなので、長袖長ズボンにゴム手袋、可能ならマスクもしておいた方が良いでしょう。また、イズムがやってみて感じたことは簡単だということです。恐らく誰でも出来る作業ですね^^
ちなみに、イズムは基礎コンクリートの部分にサイベーレを噴霧しましたが、気になる方は外壁にも噴霧しても良いと思います。しかし、サイベーレは水性ですので、外壁の場合は一度雨が降ってしまうと大部分の成分が洗い落とされてしまう可能性もあります。ですので、イズムは雨が降っても当たり難い基礎コンクリートのみに噴霧したということです。
また、室内にサイベーレを散布するということは止めておいた方が良いと思われます。まぁ、その方が確実かも知れませんが健康被害の方が心配です。やるにしても床下程度に留めておいた方が無難でしょう。
バルサンいや~な虫は床下で使います
ムカデはジメジメとした場所を好むので、お風呂周りやキッチン回り、そして床下に潜んでいることが多いので床下にバルサンいや~な虫を焚きます。床下でバルサンを焚く際には、床下の基礎コンクリート部分にある通気口をすべて塞がなければ、ここから煙が外に逃げてしまいます。ちなみに、通気口の柵が金網になっているのは、ネズミ駆除業者が施したからです。詳しくは、ねずみ駆除!我が家の実体験。業者の見積価格と実際にかかった費用を読んでみて下さいね。
ダンボールで良いので、通気口と同じ大きさよりも少し大きめに切って
通気口へガシッとはめ込みます。これを全ての通気口へ行いましょう。
そして、家の中から床下に入る点検口からバルサンを入れて焚けば良いだけです。床下で焚くので家の中までは煙はあまり入って来ませんが、焚いた際には外へ出た方が良いでしょう。我が家は2日間家を空ける前に焚きました。ちなみに、床下って汚いですね。家を建てた時のゴミ(空き缶やらビニールテープ)が散乱していました。ゴミ処理をしていないのは昔だからなのでしょうか?今の建物はこんなにゴミが落ちていることはないのかな^^;
数時間経ち通気口を塞いでいたダンボールを取り除けば完了です。
ちなみに、家の中に既にムカデが入って来ているというご家庭は、同時に室内でもバルサンいや~な虫を使えば一網打尽です。
その際には、付属の煙探知機カバーを使いましょう。
念には念をという方は、ムカデコロリを家の周りに設置しておけば良いと思います。
効き目は微妙かも知れませんが^^;我が家では一応設置しておきました。
ムカデ対策の効果
今回施したムカデ対策は、バルサンいや~な虫で室内や床下にいるムカデを駆除し、そこから外へ逃げようとしたムカデをサイベーレで駆除、更に庭にいるムカデが家の中に入ろうとするのをサイベーレで防ぐという方法です。
これらのムカデ対策をした数日後には、玄関前にムカデ1匹。
※注意!ここからはムカデの写真を掲載していますが、ムカデの姿は生々しくグロテスクです。【ムカデの写真を見る】をクリックすれば見れますが、見たくない方はクリックしないようにして下さい。
”ムカデの写真を見る”庭に1匹、合計で2匹死んでいました。死んでいるムカデでも毒は持っているので素手で触るのは止めましょう。
”ムカデの写真を見る”どちらもそこまで大きくはなく、数センチレベルでしたが効果は充分にあるように思えます。これだけ短い期間に見える形で死んでいるので、恐らく見えないところでも多くのムカデを駆除出来ているのでしょう。ちなみに、この記事はムカデ対策を施してから1週間ほど経ってから書いていますが、今のところ室内への侵入はありません。
この記事を書き終わるころに幼稚園から帰って来た息子が発見しました!今回は結構大きなムカデです。こんな大きなムカデが家の中を徘徊していると考えるとゾッとしますね^^;まぁ、何度も経験していますが・・・
”ムカデの写真を見る”更に、サイベーレを撒いた基礎コンクリートのすぐ傍らでかなりの大物がピクピクしているのを発見しました。見ているとずっとピクピクしていたので、バーナーで炙り楽にしてあげました。
”ムカデの写真を見る”そして、玄関にも発見。こりゃデカい・・・流石にこのデカさになるとサイベーレも完全に効く訳ではないようで、火ばさみで掴むと暴れまわっていました。ただ、放すとと大人しくなり動けないような感じも受けます。こちらも同じくバーナーで処理しました。
”ムカデの写真を見る”サイベーレを噴霧してから、毎日の様にムカデが庭に転がっています。このムカデ対策は最強ですね^^;と、言うか我が家の庭にはこんなにたくさんのムカデがいたんだと思うと・・・もっと早くやっておけば良かったというのが正直な意見です。
サイベーレの効果がある期間
サイベーレは環境にもよるようですが1か月間くらいは効果を持続可能と販売ページでは記載がありましたが、サイベーレの容器にはそういったことは一切記載されていませんでした。そこで我が家でサイベーレを散布してから1か月後の状況をお伝えしたいと思います。
結論から言うと1か月経っても効果は充分にあります。
その根拠は2つ。
- この1か月間一度も家の中にムカデが浸入して来ていないこと。
- 1か月経った今でも庭にムカデが死んでいる姿が見られること。
サイベーレを散布してからというもの家の中には一度たりともムカデが侵入して来たことはありません。また、散布から1か月経った最近でもたまにムカデが瀕死になっている姿を庭で見かけることがありますので、明確に効果が持続されているということが分かります。この後、どれくらいの期間効果が持続するのかは分かりませんが、最低でも1か月は効果が持続するということは確かです。
こちらが本日見つけたムカデです。基礎コンクリートのすぐ横でピクピクしておりました。
”ムカデの写真を見る”サイベーレを散布していなければ、これら多くのムカデが家の中に侵入してくる可能性があったと考えるだけで気持ち悪いし怖いですね。我が家は今、生後数か月の赤ちゃんがいるので、その子がムカデに噛まれたりすると大変なことになりかねません。早く手を打っておいて良かったと今考えても思いますね。
ムカデ対策で使った道具
イズムがムカデ対策で使った薬剤はこの3つです。恐らく最初の2つだけで事足りるとは思いますが、庭にいるムカデも気になる方はムカデコロリも併用しても良いと思います。
薬剤を家の周りに噴霧しておき、そこを通ったムカデを駆除します。効果は1ヶ月ほど。サイベーレは20倍希釈して使うのでかなりの期間もつと思われます。
ゴキブリ用のバルサンではなくムカデやゲジゲジ用のバルサンです。床下に焚くことで潜んでいるムカデを一網打尽に出来ます。あまり店舗では売っていないことと定期的に使うことを考えて3個パックを購入しておいた方が経済的です。(追記:定期的に使うのでもっとたくさん買っておけば良かったと後悔しています^^;今から買う方は大量に購入しておきましょう。)
これはどこまで効果があるのかは微妙なところですが、イズムの様に気になる方はムカデが潜んでいそうな場所へ設置しておきましょう。
イズムが購入したサイベーレと小型噴霧器、バルサンいや~な虫で9,000円以内に収まりました。ムカデが室内に出ないということを考えれば1万円以内で効果があるのであれば安いものだと思いませんか^^?イズムはあの嫌な体験をしないで済むのであれば安いと思いました。
ムカデが家の中に侵入して来た時の対処法
家の中にムカデが侵入して来た!そんな時にあなたはどんな行動を取りますか?既に何回も室内に侵入をされて来ている方なら常備している物がありますよね?それら常備しておくべき物を一覧にしました。
生きたまま捕獲
最も良い方法が火ばさみで掴んでしまう方法です。
この火ばさみを常に取りやすい場所へ置いておくこと。我が家では玄関の下駄箱に常備しています。
しかし、難点は直接掴むので虫が苦手な方には少々厳しいということ。ある程度動いている虫が大丈夫だという方限定の対処法ですね。ただ、殺虫剤などで殺したムカデも最終的には処理しなくてはならないので、1本あっても良いかと思います。
”ムカデの写真を見る”ちなみに、火ばさみは写真の様に先端が細く尖ったものの方が掴みやすく良いですよ^^ムカデは意外と逃げ足が速くサクッと掴まないと狭い隙間に逃げ込んでしまい取り逃がしてしまう可能性もありますので、注意しましょう。
なお、捕獲した生きたままのムカデをどうするかと言うと、イズムは火で処理しています。この様なバーナーで炙れば一瞬です。間違っても水につけたりしないようにしましょう。ムカデは水を飲むとパワーアップし・・・暴れまわります。火はちょっとという方は、殺虫スプレーや熱湯に入れるなどでも良いかとは思います。ただ、それらを用意している間に逃げられないように注意が必要です。
ちなみに、ムカデは硬い殻で覆われているので、軽く叩いたくらいじゃ死にません。確実に仕留めるには熱(熱湯や火)です。ちょっと惨い絵ですが、この様に火で数秒炙って上げれば一瞬です。
”ムカデの写真を見る”
スプレーで撃退
生きている状態だと掴む勇気がないという方は、スプレーで撃退しましょう。
ムカデコロリ秒殺ジェットという殺虫剤になりますが、勢いよく殺虫成分が噴射され一瞬でムカデの動きを止めてしまいます。
小さな子供がいるから、殺虫剤はちょっと・・・という家庭には、凍らすジェット冷凍殺虫がお勧めです。これは、殺虫成分が入っていないので安心ですし、ムカデに限らずゴキブリなど他の害虫にも使えます。
ムカデが家の中に浸水して来た場合は、とにかく取り逃がさないこと!ムカデは攻撃性が強いので、動くものには強く反応し素早く噛みついて来ます。被害が出ない内に処理することを最優先事項として対応しましょう。
ムカデに噛まれてしまった時の対処法
ムカデが一度でも家に侵入して来たことがある家は、必ずどこかに隙間がありますので、何度も侵入されてしまいます。そこで必要となるのが前述したムカデ駆除です。しかし、サイベーレなどでムカデを駆除してもムカデの繁殖力は強く、少しでも残っていればすぐに増えてしまうというのが実情になります。繰り返しムカデ駆除をしてもどうしても噛まれてしまうという被害が起こってしまう。そこで、噛まれてしまった時にどう対応すれば良いのかをまとめてみました。
ムカデの毒はスズメバチと同じくらい危険な毒で最悪ケースはアナフィラキシーショックで命の危険すらあり、ムカデに噛まれると激痛が走ります。ムカデは餌となる昆虫などに噛みつき毒を注入して動きを止めてから食べるので、人間に噛みついた時も同様に毒を注入されてしまうのです。ですから、まずすべきことは、噛まれた患部を43℃以上のお湯で洗い毒を失活させます。お湯で洗い流すことで毒の効力が弱まり痛みは少し和らぐはずです。そして、ステロイド軟こうを塗り様子を見る様にして下さい。
大きなムカデに噛まれてしまった時や時間が経っても腫れや痛みが引かない場合は、病院で診察してもらうようにしましょう。小さな子供の場合は様子を見ないですぐに病院で手当てを受けた方が良いと思います。
ちなみに、ムカデは毒を注入すると書きましたが正しくは、皮膚の傷に塗りたくって来るイメージです。ですので、43℃以上のお湯で洗い流す時に毒を絞り出そうと皮膚を揉んでしまうと体内へ毒を送り込んでしまう可能性もありますので、毒を抜くのなら写真の様なポイズンリムーバーを使うようにしましょう。口で吸い出すなどは危険ですので絶対に止めましょう。このポイズンリムーバーはムカデだけでなく蜂などに刺された時に有効ですので幅広く使えますよ。
ムカデを知ることで被害を減らそう
ムカデの生態を知り尽くしている方はそう多くないですよね。ムカデは目が見えないので動くものに噛みつくという習性がある為、人間も被害にあってしまいます。そういった生態を知ることで被害を減らすことも出来るかと思いますので、ここではムカデの生態に付いてお伝えして行きます。
ムカデは水を好む
ムカデは水分を好む虫ですので、キッチンやお風呂場など水回りに良く現れます。昔の家で排水口にトラップがない家は、この排水口から這い上がって来て家の中に侵入されてしまいます。イズムの家もキッチンの排水口、お風呂の排水口、洗濯排水口と全てトラップがなかったので、全ての排水口にトラップを施しました。これで良く見かけていたムカデも減ったのは間違いないのですが、やはりどこからか侵入して来てしまいうんですよね^^;
ちなみに、水だけでなく湿気も好みますので湿気の多い場所にもムカデは生息します。同じようにゴキブリも湿気の多い場所に生息しますので、そのゴキブリを追い求めてムカデがやって来るという悪循環になっていることもあります。ゴキブリは湿気を好むと言うよりも湿気があるところには餌となるダニなどがいるので、そういった虫が集まってきてしまうんですね。
なお、雨の後もムカデは活動が活発になります。これは雨の水を飲むことで元気になり活発に動き回るようになるからです。また、ムカデは満腹になると動きが鈍くなるのですが、空腹になると一転動くものに猛突進して行き空腹を満たそうとします。
ムカデの活動時期と被害が多い時期
ムカデは15℃以上になると動き出すようになり、18℃以上で活発になります。ですので、4月から11月頃までを活動期間としており、10℃以下になると動きを止めるので12月には活動しなくなります。最も活発に動きまわる時期は、6月から8月でそれに伴いこの期間は人間への被害が最も多いと言われているのです。なお、活動時間は主に夜ですので、良く侵入される家では夜の寝る前に布団を確認してから眠りに付きましょう。安心して眠りたいと言う方には、ムカデ対策用の底が付いた蚊帳がお勧めですよ。
ムカデはなぜ家に侵入する?
ムカデが家の中に侵入してくるので駆除するわけですが、そもそもムカデはなぜ室内へ侵入するのでしょうか?これには色々な理由があるようです。
- ゴキブリやゴキブリの卵、クモなど虫を追い求めて侵入する
- 水を求めて侵入する
- 洗濯物や布団に紛れ込んで侵入してしまう
- ただ迷い込んだ
注目すべきは洗濯物や布団に紛れ込んで侵入してしまうということ。これは特に雨が上がった翌日などに干すと起こることらしいです。対策としては室内へ取り入れる時に目視で確認したり、夕方になる前早めに取り入れることです。
なお、ゴキブリなどの虫を追い求めて侵入してしまうので、ムカデ駆除をすると同時にゴキブリの駆除も行えば、劇的にムカデの個体数を減らすことが出来るでしょう。
ムカデが増えるスピード
ゴキブリは1匹見れば100匹はいると言われますが、ムカデは1匹見れば10匹はいると言われています。これはある意味間違っておらず、ムカデの生殖能力は高く一度の産卵で20個から50個の卵を産みます。それが1か月後には孵化して3年をかけて親ムカデに成長するのです。ちなみに、ムカデの寿命は7年ほどと虫にしては長く生命力が強いというのが特徴になります。
ムカデが家に侵入する確率を少しでも下げたいのであれば、この個体数を減らす必要性があるでしょう。そう考えた時にサイベーレは有効だと言うことが分かりますね。
ムカデの主な侵入口
ムカデは数㎜の隙間があれば室内へ侵入出来てしまいます。新しい高気密な家なら侵入されることはほぼないと思いますが、古い家であちこちに数㎜の隙間がある家の場合はすべてを遮断することは厳しいと思います。そこで重要になるのが、ムカデの個体数を減らすことと、主な侵入口を塞ぐことです。
ムカデの個体数を減らす方法は、前述した通りですのでお試し下さい。主な侵入口は以下の通りです。
- 水回りの排水口:排水トラップがない場合は設置して下さい。
- エアコンダクトの隙間:エアコンのドレン管などから逆流して来る可能性もあるので、ストッキングや目の細かい網で覆いましょう。
- 換気扇の隙間:換気扇の外に繋がる口に隙間があればフィルターなどで塞ぎます。
- 通気口の隙間:換気扇と同じように隙間があれば目の細かいフィルターで塞ぎましょう。
- 床下や天井の隙間:フローリングの場合は隙間は少ないと思いますが、和室の場合は隙間が結構ある場合が多いので畳を一旦上げて木と木との隙間にテープを貼ったりして対処しましょう。
- 窓や網戸の隙間:窓を開ける際には網戸を確りと締めて隙間がないようにして下さい。なお、窓を開ける方向を間違えないようにするか、全開にするようにしましょう。以下図をご参照下さい。
網戸を右側に設置して窓を開ける場合は、手前側の窓の開き具合を調整することは可能ですが、網戸を左側に設置して窓を開ける場合は全開にするしかないということです。良く図を見て理解しておきましょう^^
提供:YKKAP
この図だけじゃ、分かり難いという声もあったので写真を使って説明しておきます。
網戸が右側にある場合は、手前の窓を全開にしようが
途中まで閉めようが問題ありません。奥側の窓と網戸が密着している状態なので隙間がないということですね。
今度は、網戸が左側にある場合はというと、この時は奥側の窓を開け閉めすることになるので、全開にしている場合は網戸と窓が密着しており隙間はありません。
しかし、奥側の窓を途中で止めてしまうと、網戸とガラスのところに大きな隙間が出来てしまうんです。ここから虫が入って来るということになります。こんなところから?と思われるかも知れませんが、虫たちは隙間があればどこでも入って来ます^^;ムカデも同じく!
この様に普段何気なく使っている窓一つとっても、少し気を使ってあげることで家にムカデを侵入させない対策になるということです。
ムカデを増やさない為に
ムカデを室内へ侵入させない為には、ムカデの個体数を減らすことが最も効果的です。今はムカデが好む環境だからあなたの家の庭に住み着いているのでしょう。ですから、住みにくい環境へ変えて上げれば良いのです。
- 庭の雑草や木を整備すること
- 大きな石や木材などを放置しないこと
- 落ち葉などは掃除して綺麗にしておくこと
- 植木鉢などは定期的に場所を変えて底面に湿気を溜めさせない
これらをするだけでもムカデの絶対数を減らすことが出来ますし、これにプラスしてこの記事でご紹介したムカデ駆除を行えば効果は必ずあるはずです。ちなみに、植木鉢や石などを動かした時に小さなムカデが出て来た時は迷うことなく踏みつぶしましょう。コツコツと個体数を減らすことです^^
敢えてムカデの好む環境を作りトラップを仕掛ける
先ほど植木鉢や石などを動かした時にムカデがいることがあるとお伝えしましたが、これを逆手にとってムカデが好む環境を敢えて作り、そこに誘き寄せて定期的に駆除するという方法で、我が家は確実に個体数を減らす事に成功しました。
具体的な方法は、サイベーレを散布した後にムカデが死んでいる場所をある程度覚えておきましょう。そして、良く死んでいる場所がムカデの通り道になるので、その辺りを中心に木や石などを敢えて土の上に置いてトラップを仕掛けます。
イズムは、瓦を敷き詰めたりどこからか飛んで来たトタンや
余った木の板を並べています。
それらを設置してからは、1週間おきに木や石をどけてムカデがいないか確認して、いれば駆除、元に戻して1週間後に駆除の繰り返しをしましょう。
我が家の場合は、一回辺り小さいムカデを10匹くらい、大きいムカデを2匹くらい駆除しています。サイベーレの散布は守りの駆除ですが、この方法は攻めの駆除ですね。
このトラップ駆除で多くのムカデを駆除することに成功しました。最初は1回の駆除で10匹くらいのムカデを仕留めていましたが、回数を追うごとに5匹・3匹と発見するムカデの数は少なくなって来ています。これを繰り返すことでムカデの個体数を劇的に減らすことができますよ。
追記:ムカデ駆除をしたその後
ムカデ駆除をしてから(2018年10月29日現在)半年が過ぎました。この半年間にどういったことがあったのかを具体的にまとめたいと思います。4月下旬に初めてサイベーレを散布してムカデ駆除を施しました。その後、1ヶ月半ほどは庭でムカデが瀕死になっている姿をチラホラと見かけましたが、その後は見かけなくなり2か月が過ぎようとしていた7月の上旬くらいに家の中へムカデが侵入して来たのを発見しました。
すぐにサイベーレを再散布したことで、そこから1か月半ほどはムカデを見かけることはなくなりましたが、9月に入ると小さなムカデですが再び家の中へ侵入されてしまいます^^;やはり2か月くらい経つと薬剤の効果が切れてしまうのでしょう。再びサイベーレを散布すると家の中へは一切入ってこなくなります。
しかし、そこから再び2か月ほど経った本日10月29日に寝室(和室)の布団を畳んでいる時に布団の下からニョロッと大きなムカデが出て来ました。すぐに火バサミで掴み外へ出して火で炙り殺し、その後すぐにサイベーレを散布。
これまでの出来事を時系列で見てみると。
- 4月下旬に1回目のサイベーレを散布
- 7月上旬にムカデが侵入、2回目のサイベーレを散布
- 9月上旬にムカデが侵入、3回目のサイベーレを散布
- 10月下旬にムカデが侵入、4回目のサイベーレを散布
約2か月が経つとサイベーレの効果が切れてしまいムカデが家の中へ侵入してしまっているというのが分かりました。また、庭に潜んでいるムカデを完全に駆除するのは厳しいのだなということも判明。まぁ、コツコツと個体数を減らして行くしかないのでしょう。ただ、サイベーレを散布していない時(2017年)とサイベーレを散布している時(2018年)の家の中へ侵入される確率には大きな差があるということも明確になりました。ムカデ駆除をしていなかった2017年は1か月に数回はムカデに侵入されていたので、劇的に減ったことは確かです。
これらの結果から見て言えることは、1か月半毎にサイベーレを散布すれば更にムカデが家の中へ侵入する確率は低くなるということです。我が家ではムカデに侵入されてからサイベーレを散布という流れになっていましたが、もう少し薬剤が切れる前に再散布していれば家への侵入もなかったのかも知れません。今年は既に寒くなって来たので、これ以上の侵入はあまりないと思いますので、来年は早めの3月にはサイベーレを散布して対策をして行きたいと思います。
追記:床下にサイベーレを散布しました
サイベーレを散布してからちょうど1年が経ちました。(現在、2019年5月5日)
先月の4月に家の周りにサイベーレを散布したのですが、1匹のみ庭で死んで硬くなっているムカデを見かけましたが、それ以外は見かけておらず、今年は今のところ家の中への侵入はされていません。
昨年は、サイベーレを散布して多くのムカデを駆除することが出来ましたが、数回家の中に侵入されたので、今年は何とか防ぎたいと思い昨年も考えていて床下の基礎へのサイベーレ散布を試みました。
ゴム手袋と防護メガネとマスクは必需品ですね。
床下の点検口から体を軽く入れ、噴霧器のノズルを回して遠くまで飛ぶようにしてサイベーレを散布します。
こちらが散布後の状態です。床下に潜って作業をしたわけではなく届く範囲に撒く感じで散布したので、完ぺきではありませんが届く範囲は散布出来ました。
同じ要領で違う床下点検口からもサイベーレを散布します。
噴霧器は4mくらいは飛ばすことが出来るので、かなり奥まで散布することが出来ました。
床下へのサイベーレを散布は、身を床下へ半分入れての作業なので大変ですが、雨に流されないという利点があります。これでどれくらいの効果があるのかは分かりませんが、期待したいところ。
ちなみに、1年が経った時の残りのサイベーレ原液は3分の1と言ったところです。今年の後半には追加購入しないとダメかな~。
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