この記事では、筆者であるイズムがプロパンガスの料金を約半額にした時の体験談です。
実際にこの行動を起こしたのは今から数年ほど前ですが、戸建のガス給湯器を無料で設置してもらう方法という記事を以前に書いてから、この記事を見てガス会社を紹介して欲しいという依頼が多く来た為に、意外とプロパンガス会社(料金や設備)のことを気にしている方は多いのだなと気が付いたので、改めてプロパンガスの料金にフォーカスした体験内容を記事にしてみました。
プロパンガスの料金は高いという事は知っているが、具体的にどれくらい高いのか?って意外と分からないという方が多いと思います。しかも、値下げなんて出来るの?と驚かれる方もいるでしょう。
以前のイズムもその1人で、何となく契約して使っていたプロパンガス会社が設定している料金設定で、「請求額が高いなぁ」と思いつつも特に行動に移す訳でもなくガスを利用していました。
しかし、仕事で不動産投資をするようになり、今のプロパンガス料金は極めて高いという事に気が付きプロパンガス料金の値下げをすべく行動してみたのです。
ちなみに、この方法でガス料金が安くなるのは、戸建や賃貸物件(所有)の方のみです。賃貸の場合でも安くする方法はありますが、特殊なので、記事の最後に補足として解説させてもらいます。
【結論】プロパンガス料金を安くするにはガス会社の変更をすべき
前置きが長過ぎましたね。「早くプロパンガス料金の値下げ方法を教えてくれよ。」と聞こえて来そうなので、先に結論から言ってしまうと、プロパンガスの料金を安くするには、ガス会社の変更が最も簡単で最大の効果がある方法です。
具体的な方法としては、地域の最適なプロパンガス料金を把握して、安いガス会社を探し、ガス会社の変更手続きをするというだけになります。
プロパンガスは会社により大きく料金設定が違う
プロパンガス料金を安くするには、ガス会社を変更するとお話ししましたが、何故それだけで安くなるのかと言うと、基本としている料金設定がガス会社により大きく違うからです。
これには、色々な理由があるのですが、
- 自由料金である
- ガス会社同士が競争をしない
と言う2大要因が主な理由です。
自由料金である
都市ガスは、公共のものになるので、料金は地域である程度決められており、関東なら東京ガスが管轄していて、この家の契約は高くこちらの隣の家は安いなど偏りはありません。
しかし、プロパンガスには料金の取り決めがなく自由料金ですので、会社により料金設定は異なり同じ地域でも高い会社、安い会社が混在している為に、ここの家は安いが隣の家は高いという状況があり得るのです。
ガス会社同士が競争をしない
全く競争をしない訳ではないですが、中にはプロパンガス会社同士が値下げしないように協力し合っている地域もあるようです。
また、お互いにお客の奪い合いをしないと約束を交わしている会社も存在します。
このように企業同士の競い合いで料金が落ちないよう変な努力をしている変わった業界でもあるのです。まぁ、企業としては石油価格の高騰リスクもあるので、なるべく売上を落とさず維持したいという思いもあるのでしょう。ただ、お客の立場になってみれば理不尽な話でしかないので、高い会社との契約は破棄して安い会社へ乗り換える方が賢いですよね。
知らない事で多くの人が損をしている
プロパンガス料金は会社により大きく違うというお話しをさせてもらいましたが、何故多くの人がガス会社の変更をしないのでしょうか?それは、イズムもそうだったように、ガス会社により料金が違うという事を知らないからですね。
更に、ガス会社の変更が簡単に出来るということも知らない人が多いのが現実です。
携帯電話で料金が安い会社へ乗り換える人は多いと思いますが、あれは携帯電話会社が安い料金を打ち出していることを積極的に宣伝をしているからでしょう。
しかし、プロパンガス業界では、あまりそう言った積極的な宣伝はしておらず、知っている人だけが安い料金でプロパンガスを使えている状況になります。
ちなみに、ガス会社を変更したとしても配管等の設備はそのまま使うことが可能ですので、基本的に会社変更により料金が発生することはありません。
ガス会社を変更する方法
それではガス会社を変更する具体的な方法をお伝えしようと思いますが、ガス会社を変更するには、どの会社へ変更すべきなのかガス会社を探す必要があります。
ガス会社を探す方法は2通りありますので、それぞれの方法を見てみましょう。
地道に電話で探す方法が地域最安値を狙える
イズムがガス会社を変更した時は、地域でプロパンガスの供給が可能なガス会社をネットや周辺の家に設置されているガスボンベを見てガス会社名を調べて、1社1社電話をして基本料と従量料金を確認しました。
その中でも料金が安く対応が良く尚且つ契約条件の良い会社を選びました。
かなりアナログな方法ではありますが、この方法がもっともガス料金を安くする事が出来る可能性は高いです。
ただ、この方法はかなり時間的にも精神的にも消耗し、負担も大きいと言えるでしょう。
なぜなら、先ほど対応が良い会社を選んだとお伝えしましたが、プロパンガス会社の多くが殿様商売のようで対応が悪いんですよね。
正直、こう言った会社の人間と数多く話すのは疲れました。
しかも、殿様商売をしているガス会社は料金も高い傾向にあります。
逆に対応の良い会社は料金も安い傾向ですね。
楽に安い料金のガス会社を探したいなら斡旋業者
- 複数のガス会社へ電話するのは億劫に感じる。
- 対応の悪い人間と話したくない。
こう思うのであれば、ガス会社の斡旋業者がお勧めです。
ネット上でプロパンガス料金に関して検索をしていれば、一括料金比較や適性料金診断などが出来るサイトが数多く目に付くと思いますが、そう言ったサイトが斡旋業者になります。
この斡旋業者は、地域での適性料金のガス会社を無料で紹介してもらう事が可能で、変更後も不当な値上げなどを監視してくれる業者もありますので、消費者からすると強い味方と見ることが出来るでしょう。
ただ、メリットばかりではなくデメリットもあります。
斡旋業者のデメリット
無料で利用出来てメリットが大きいプロパンガスの斡旋業者ですが、当然ながらデメリットもありますので、そのデメリットを許容出来る方のみ使うようにしましょう。
ガス会社の斡旋業者は無料で利用出来る反面、業者は斡旋料をガス会社から受け取っているので、その分はガス料金に上乗せされている可能性が大きいです。
ただ、上乗せされていたとしても一般的な料金設定よりは断然安いので、今よりは確実に安くはなりますし、不当な値上げをさせない監視サービスなども付加される為、メリットの方が大きいという見方も出来ますね。
また、デメリットではないですが、斡旋業者を選ぶ際の注意点として、斡旋業者の中には消費者協会、消費者センターなど公共のサイトと誤認してしまいそうなサイトも数多くあります。
そう言った誤認を目的に名前を付けられた斡旋業者は、お年寄りをターゲットにしている可能性が高く中には悪質な業者も存在する為、この様な業者は避けた方が無難でしょう。
プロパンガス会社の斡旋業者でイズムのお勧めとしては、ガス屋の窓口になります。
こちらは株式会社エネジスタという会社が運営しているのですが、先ほどお話しした不当値上げの監視及び保証をしているので、ガス屋の窓口を通す事で悪質なガス会社に当たる可能性は極めて低くなるでしょう。
また、ガス屋の窓口では、石油価格の上昇による業界全体の正当な値上げに関しても平均的な値上げ率を超えている場合は、不当な値上げとして保証してくれます。
なお、石油価格高騰による正当な値上げに関しても、1年間限定ですが、返金保証をしているのもガス屋の窓口の特徴と言えるでしょう。
少しでも安いガス料金を目指すのであれば、より多くのガス会社の料金を調べることが必要になりますので、ガス屋の窓口の他にエネピなどの斡旋業者にも同時に依頼してより多くのガス会社の料金を提示してもらうようにすることで、地域最安値のガス会社を探すことが出来ますよ。
個人で探す場合は悪質なガス会社に注意
前述したようにもっとも安いガス料金を得る為には、イズムが行ったように自分自身で1社1社電話をかけて料金が安く対応が良く、尚且つ契約条件の良いガス会社を探すのが一番です。
しかし、その場合は注意点があります。
それは悪質なガス会社を見分けること。
ガス会社の中には、料金をかなり安く提示してくるが、後々に値上げしてくる悪質なガス会社も存在します。
また、解約をする際に多額の解約金や違約金の請求があることもあるので注意しましょう。
こう言った事を防ぐには、事前に契約書の確認が必要です。
確認すべき箇所は、ガス料金改定時の取り決め。
契約期間。
取引中止時の違約金などでしょう。
こういった確認が億劫、難しくて出来ない、悪質なガス会社に当たる可能性を少しでも下げたいという場合は、先ほどご紹介したガス屋の窓口やエネピなどの斡旋業者を使うようにしましょう。こちらの斡旋業者では、不当な値上げの監視や悪質なガス会社の排除を行っていますので、安心してガス会社の変更をすることが出来ますよ。
賃貸のプロパンガス料金を安くする方法
前述したように、基本的にプロパンガス料金を安くするには、その建物の所有者である必要があります。
ですので、賃貸物件を借りている方は、建物の所有者(大家)に交渉してガス会社を変更してもらう必要があるんです。
しかし、大家が良しと言わない限り変更は不可能になります。
多くの大家がプロパンガス会社と正式な契約を交わしているはずですので、そう簡単には変更が出来ないようになっていると思いますから、この方法は中々難しいと思います。
そう言った場合は、個別で料金交渉をするという方法をとってみても良いでしょう。
個別交渉とは、今のプロパンガス会社へ連絡を取り地域の適切なガス料金よりも高い旨を伝えて、安くしてもらう事は出来ないか伝えてみるだけです。
案外この行動を取るだけで、少しは安くなったりもするので、ダメ元で試してみるのも良いと思います。
イズムはプロパンガス料金が約半額になりました。
イズムは前述したガス会社変更という単純な方法で、プロパンガス料金が約半額になりました。
こちらがガス会社変更前の料金明細です。
使用量9㎥に対して、8,067円の請求ですので1㎥あたりの料金が約896円ということになります。ちなみに、こちらのガス会社は基本料金という設定はありませんでした。
そして、こちらがガス会社変更後の料金明細です。
基本料が1620円で従量料金が1㎥367.2円と約半額になっているのが分かりますね。基本料金も合わせて1㎥あたりの料金を算出してみると、約564円になります。
ちなみに、こちらの新しいガス会社では、給湯器なども無料で設置してもらったりしているので、そういった事を加味すると5割以上安くなっているとも言えるでしょう。
優良なプロパンガス会社を見つけて変更するだけでガス料金が安くなるのですから、今のプロパンガス料金が高いと感じているのであれば、前述した方法で一度あなたの地域の優良なガス会社を探してみてはいかがでしょうか。
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