この記事を読むことで、トルコリラなど政策金利が高い通貨を保有し得たスワップポイントを複利運用(再投資)するのに最も適したFX会社はどこなのか?という事が分かります。
ポイントとしては、以下の7つの条件が揃っていることが必要になるでしょう。
- スワップポイントが高い
- スプレッドが小さい
- 未決済でスワップポイントを証拠金へ反映できる
- 未決済でスワップポイントに税金がかからない
- 未決済でスワップポイントだけの出金が可能(証拠金を出すという方法もありますが・・・)
- 最小取引単位(最低取引数量)が小さい
- 自動で複利運用(再投資)することが出来る
この記事を書いているイズムの投資歴はと言うと、2010年に株式投資を始めて以来、不動産投資、事業投資、仮想通貨投資、AI積立投資(ロボアドバイザーのWealthNaviとTHEO)と色々な分野へ投資して来ました。なお、今現在も投資して来た全ての投資を1度も撤退せずに続けています。そして、今まで一度も手を出したことがないFXに興味を持ち徹底的に調べてみました。
FXの中でも1年ほど前から目を付けていた政策金利の高いトルコリラや南アフリカランドなどのスワップポイントを狙って、なるべくリスクを減らした状態で挑みたいと思い、今回、スワップポイントを利用して複利運用で儲けを出す方法と、それを実現させるのに適したFX会社はどこなのかを調査しましたので、イズムのブログ上で共有したいと思います。アフリカランドに関する記事はこちら⇒南アフリカランドのスワップポイントを複利運用するのに適したFX会社
記事自体はそれなりに長くなりますが、トルコリラなどの高金利通貨を保有してスワップポイントで利益を得たいという方には、役立つ記事に仕上げていますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。ちなみに、FXとはどんなもの?スワップポイントって何?という方は、それらを学んでから読み進めて下さいね。また、ここから先はイズム独自で調べた結果になりますが、間違っている可能性もありますので、調査結果は参考程度に見て下さい。
結論だけ見たいという方は、こちらからどうぞ^^
スワップポイントが高いFX会社
スワップポイントはFX会社によって大きな差があります。そして、スワップポイントは毎日変動します。ですので、今月高いからと言って一年後までずっとそのFX会社のスワップポイントが高いのかと言うとそうではありません。スワップポイントを高くすることによって新規の口座開設を促す効果があるので、FX会社からすると、ある種の広告費という側面も持ち合わせている可能性もあるのです。
満足の行く口座開設が見込めたところで、スワップポイントを下げるという可能性もない訳ではないという事ですね。ですから、今現在高いからとそのFX会社に飛びついてしまうと後々に後悔することもあります。イズムが提唱するこのスワップポイントの複利運用は数か月などの短期ではなく5年~10年程度の長期投資ですので、末永くスワップポイントを安定して高水準に保ってくれるFX会社を選ぶべきと考えています。
以下は2018年6月19日現在のトルコリラのスワップポイントです。
みんなのFX(トレイダーズ証券) | 106円 |
サクソバンク証券 | 101円 |
ヒロセ通商(LION FX) | 95円 |
SBI FXトレード | 91円 |
マネーパートナーズFX | 86円 |
マネーパートナーズFXnano | 86円 |
インヴァスト証券 | 85円 |
GMOクリック証券(くりっく365) | 83円 |
FXプライムbyGMO | 80円 |
セントラル短資FX | 80円 |
以前に高スワップポイントを叩き出していたFXプライムbyGMOですが、今は80円まで落ちているのが分かります。現在最も高いみんなのFXはずば抜けていますが、これもいつまで続くか分かりません。みんなのFXに関しては2018年1月からトルコリラの取り扱いを開始したので、宣伝の意味も含めて高水準を保っている可能性は高いでしょう。どこかのタイミングで落ちる可能性もありますので、これだけを理由にみんなのFXを使うというのは微妙なところ。
スプレッドが小さいFX会社
手数料に当たるスプレッドも小さいにこした事はありませんが、ここだけにフォーカスするのも微妙なところです。ただ、安い方が取られる資産は減るので総合的に見て良いFX会社の中で最も狭いスプレッドのところを選ぶのが良いでしょう。なお、このスプレッドも変動がありますので、今安いからと言っても1年後にはどうなっているのかは分かりません。安すぎるところは将来的に高くして来る可能性もありそうです。長期で買い続けることを考えると平均的なスプレッドを出しているFX会社を選んだ方が良いかも知れませんね。
以下は2018年6月19日現在のトルコリラのスプレッドです。
みんなのFX(トレイダーズ証券) | 1.9銭 |
ヒロセ通商(LION FX) | 1.9銭 |
マネーパートナーズFX | 1.9銭 |
マネーパートナーズFXnano | 1.9銭 |
サクソバンク証券 | 2.5銭 |
セントラル短資FX | 2.5銭 |
GMOクリック証券(FXネオ) | 2.9銭 |
SBI FXトレード | 4.8銭 |
FXプライムbyGMO | 4.8銭 |
インヴァスト証券 | 5.5銭 |
他にも調べたところ最大で15銭などのFX会社も存在しました。平均で行くと3銭くらいが変動も少なく調度良いのかなとも思います。
未決済でスワップポイントを証拠金へ反映できるFX会社
証拠金とはFX会社に預けるお金のことで、その証拠金を基にレバレッジをかけて外貨を取引できるのがFXですね。得たスワップポイントをポジション未決済のまま、その証拠金の中へ入れられる会社とそうでない会社がありますが、多くのFX会社が証拠金に反映されるようになっているようです。
以下は2018年6月19日現在の状況です。
みんなのFX(トレイダーズ証券) | 選択可能 |
サクソバンク証券 | 可能 |
ヒロセ通商(LION FX) | 可能 |
SBI FXトレード | 可能 |
マネーパートナーズFX | 可能 |
マネーパートナーズFXnano | 可能 |
インヴァスト証券 | 可能 |
GMOクリック証券(くりっく365) | 可能 |
FXプライムbyGMO | 可能 |
セントラル短資FX | 可能 |
外為オンライン | 不可 |
見て分かるようにほぼ全てのFX会社がスワップポイントを証拠金に反映可能となっています。ここで不可となっているFX会社はスワップポイントの複利運用(再投資)には向いていないところとなります。
未決済でスワップポイントに税金がかからないFX会社
ポジションを決済していなくても得られるスワップポイントに課税されてしまうFX会社がいくつか存在します。そういったFX会社を使うと得たスワップポイントに応じて確定申告などしなければならなくなり、結果的に税金分複利運用(再投資)出来る額が減ってしまうこととなります。最大限にスワップポイントを複利運用するには未決済ポジションのスワップポイントには課税されないFX会社を選ぶことが必須です。
以下は2018年6月19日現在の状況です。
みんなのFX(トレイダーズ証券) | 未決済ポジションでは未課税 |
GMOクリック証券(くりっく365) | 未決済ポジションでは未課税 |
ヒロセ通商(LION FX) | 未決済ポジションでは未課税 |
SBI FXトレード | 未決済ポジションでは未課税 |
FXプライムbyGMO | 未決済ポジションでは未課税 |
マネーパートナーズFX | 選択制 |
マネーパートナーズFXnano | 選択制 |
サクソバンク証券 | 未決済ポジションで課税 |
インヴァスト証券 | 未決済ポジションで課税 |
セントラル短資FX | 未決済ポジションで課税 |
GMOクリック証券(FXネオ) | 未決済ポジションで課税 |
多くのFX会社が未決済ポジションではスワップポイントに課税はされないよう(決済時に課税)になっていますが、サクソバンク証券、インヴァスト証券、セントラル短資FX、GMOクリック証券(FXネオ)に関しては未決済ポジションでもスワップポイントに課税されてしまうので、税申告及び税金の支払いが課せられます。
結論だけ見たいという方は、こちらからどうぞ^^
未決済でスワップポイントだけの出金が可能なFX会社
得たスワップポイントは証拠金には反映されるが、スワップポイントだけの出金を認めていないFX会社もあります。ただ、スワップポイントは出金することは出来ないですが、複利運用(再投資)することは可能です。また、スワップポイントではなく証拠金を出すことで対応することも出来ますが、引き出し額が証拠金を超えた時点でそれは出来なくなりますので、可能な限りスワップポイントだけの出金を認めているFX会社を選んでいた方が後々に悩まないで済みますので良いでしょう。
以下は2018年6月19日現在の状況です。
みんなのFX(トレイダーズ証券) | 可能 |
SBI FXトレード | 可能 |
マネーパートナーズFX | 可能 |
マネーパートナーズFXnano | 可能 |
サクソバンク証券 | 可能 |
インヴァスト証券 | 可能 |
セントラル短資FX | 可能 |
GMOクリック証券(FXネオ) | 可能 |
GMOクリック証券(くりっく365) | 不可 |
ヒロセ通商(LION FX) | 不可 |
FXプライムbyGMO | 不可 |
スワップポイントだけでの出金が出来ないからと完全に除外してしまうのは微妙なところですが、長期的な投資を考えているのであればスワップポイントを小遣いとしたいなど色々なことが想定されるので、なるべく出金が可能なFX会社を選んでおく方が良いですね。先ほども言ったようにスワップポイントの代わりに証拠金を出金すれば代用出来ますが、証拠金がなくなった時点以降は出金することが出来なくなります。
最低取引数量(最小取引単位)が小さい
スワップポイントを利用して複利運用するのであれば、なるべく早く新規にポジションを持った方が、次に貰えるスワップポイントも多くなります。ここで重要になるのが、通貨を購入する時に取引数量です。この取引数量には制限があり最小取引数量(最小取引単位)が小さければ小さいほど早く通貨を増やすことが出来ますね。どういう事なのかをシミュレーションしましたので、以下の計算を見て下さい。
スワップポイントを再投資(複利運用)した時の購入最小取引数量での違い
例えば、
- レート23.198円
- 購入額100万円(4.3万トルコリラ)
- 1万通貨に対するスワップポイント1日86円
- 86円×4.3=369.8円 1日のスワップポイント369.8円
という条件の元に最小取引数量が1000通貨の場合と100通貨の場合の計算してみましょう。
1000通貨毎に再投資(複利運用)
まず、1000通貨を購入するのに必要な金額は以下の様になります。
23.198円×1000通貨=23,198円
23,198円スワップポイントが貯まった時点で通貨を購入して行くという事です。
運用開始から1ヶ月後のスワップポイント
86円×4.3=369.8円×30日=11,094円/月
利益11,094円
2ヶ月後のスワップポイント
86円×4.3=369.8円×30日=11,094円/月
利益11,094円(繰越22,188円)
3ヶ月後のスワップポイント
86円×4.3=369.8円×30日=11,094円/月
利益11,094円(繰越33,282-23,198円=10,084円)
4ヶ月後のスワップポイント
86円×4.4=378.4円×30日=11,352円/月
利益11,352円(繰越21,436円)
5ヶ月後のスワップポイント
86円×4.4=378.4円×30日=11,352円/月
利益11,352円(繰越32,788-23,198円=9,590円)
6ヶ月後のスワップポイント
86円×4.5=387円×30日=11,610円/月
利益11,610円(繰越21,200)
7ヶ月後のスワップポイント
86円×4.5=387円×30日=11,610円/月
利益11,610円(繰越32,810-23,198円=9,612円)
8ヶ月後のスワップポイント
86円×4.6=395.6円×30日=11,868円/月
利益11,868円(繰21,480円)
9ヶ月後のスワップポイント
86円×4.6=395.6円×30日=11,868円/月
利益11,868円(繰越33,348-23,198円=10,150円)
10ヶ月後のスワップポイント
86円×4.7=404.2円×30日=12,126円/月
利益12,126円(繰越22,276円)
11ヶ月後のスワップポイント
86円×4.7=404.2円×30日=12,126円/月
利益12,126円(繰越34,402-23,198円=11,204円)
12ヶ月後のスワップポイント
86円×4.8=412.8円×30日=12,384円/月
利益12,384円(繰越23,588円)
1000通貨毎に購入して行った結果、12ヶ月間の総利益は139,578円となりました。
100通貨毎に再投資(複利運用)
次に最小取引数量が100通貨の場合を見て行きましょう。100通貨を購入するのに必要な金額は以下の様になります。
23.198円×100通貨=2319.8円
2319.8円スワップポイントが貯まった時点で通貨を購入して行きます。
運用開始から1ヶ月後のスワップポイント
86円×4.3=369.8円×30日=11,094円/月
利益11,094円(繰越11,094-9,276円=1,818円)
2ヶ月後のスワップポイント
86円×4.34=373.24円×30日=11,197円/月
利益11,197円(繰越13,015-11,595円=1,420円)
3ヶ月後のスワップポイント
86円×4.39=377.54円×30日=11,326円/月
利益11,326円(繰越12,746-11,595円=1,151円)
4ヶ月後のスワップポイント
86円×4.44=381.84円×30日=11,455円/月
利益11,455円(繰越12,606-11,595円=1,011円)
5ヶ月後のスワップポイント
86円×4.49=386.14円×30日=11,584円/月
利益11,584円(繰越12,595-11,595円=1,000円)
6ヶ月後のスワップポイント
86円×4.54=390.44円×30日=11,713円/月
利益11,713円(繰越12,713-11,595円=1,118円)
7ヶ月後のスワップポイント
86円×4.59=394.74円×30日=11,842円/月
利益11,842円(繰越12,960-11,595円=1,365円)
8ヶ月後のスワップポイント
86円×4.64=399.04円×30日=11,971円/月
利益11,971円(繰越13,336-11,595円=1,741円)
9ヶ月後のスワップポイント
86円×4.69=403.34円×30日=12,100円/月
利益12,100円(繰越13,841-11,595円=2,246円)
10ヶ月後のスワップポイント
86円×4.74=407.64円×30日=12,292円/月
利益12,292円(繰越14,475-13,918円=557円)
11ヶ月後のスワップポイント
86円×4.80=412.8円×30日=12,384円/月
利益12,384円(繰越12,941-11,595円=1,346円)
12ヶ月後のスワップポイント
86円×4.85=417.1円×30日=12,513円/月
利益12,513円(繰越13,859円)
100通貨毎に購入して行った結果、12ヶ月間の総利益は141,471円となりました。
最小取引数量が1000通貨の場合は、139,578円なのに対して100通貨の場合は141,471円ですので、その差額1,893円です。小さな差ですが、投資額(レバレッジ)が10倍になれば、この数値は10倍になりますし、10年運用で考えれば大きな数値になって来るでしょう。ですから、購入が出来る最小取引数量は小さければ小さいほど複利効果は得やすいと言えます。
以下は2018年6月19日現在のトルコリラの最小取引数量の状況です。
SBI FXトレード | 1通貨 |
マネーパートナーズFXnano | 100通貨 |
みんなのFX(トレイダーズ証券) | 1000通貨 |
インヴァスト証券 | 1000通貨 |
セントラル短資FX | 1000通貨 |
ヒロセ通商(LION FX) | 1000通貨 |
FXプライムbyGMO | 1000通貨 |
サクソバンク証券 | 5000通貨 |
マネーパートナーズFX | 10000通貨 |
GMOクリック証券(FXネオ) | 10000通貨 |
GMOクリック証券(くりっく365) | 10000通貨 |
圧倒的に有利なのがSBI FXトレードの1通貨でしょう。次に100通貨のマネーパートナーズFXnanoと続いています。
自動で複利運用(再投資)することが出来るFX会社
最小取引数量がいくら小さくても毎日加算されるスワップポイントを毎日新規ポジションを追加して行くとなると大変です。そこで便利な機能が積立FXというものになります。読んで字のごとく自動で積立をしてくれるFXですね。
この自動積立が出来るFX会社は、現状ではSBI FXトレードの積立FXのみとなっています。
ただ、この自動積立にはデメリットもありまして、取引する際にかかるスプレッドがトルコリラの場合は、40銭かかることになります。(通常のFXでは4.8銭)自動で楽して手数料を多く払うか、手動でコツコツと積立を行い手数料を安く抑えるかは、あなた次第といったところです。また、自動積立であればSBI FXトレード一択となりますが、手動で積立をするのであれば選択肢は広がります。
結論!トルコリラでスワップポイントの複利運用に適したFX会社
トルコリラを保有して得られるスワップポイントを複利運用(再投資)するのには、今まで見て来たように
- スワップポイントが高い
- スプレッドが小さい
- 未決済でスワップポイントを証拠金へ反映できる
- 未決済でスワップポイントに税金がかからない
- 未決済でスワップポイントだけの出金が可能(証拠金を出すという方法もありますが・・・)
- 最小取引単位(最低取引数量)が小さい
- 自動で複利運用(再投資)することが出来る
と7つのポイントがありましたね。
以下に全てのポイントをまとめてみましょう。
FX会社 | スワップポイント | スプレッド | 証拠金反映 | 未決済の税金 | 未決済の出金 | 最小取引数量 | 自動積立 |
SBI FXトレード | 91円 | 4.8銭 | 可能 | 未課税 | 可能 | 1通貨 | 可能 |
マネーパートナーズFXnano | 86円 | 1.9銭 | 可能 | 選択制 | 可能 | 100通貨 | 不可 |
みんなのFX(トレイダーズ証券) | 106円 | 1.9銭 | 選択可能 | 未課税 | 可能 | 1000通貨 | 不可 |
ヒロセ通商(LION FX) | 95円 | 1.9銭 | 可能 | 未課税 | 不可 | 1000通貨 | 不可 |
FXプライムbyGMO | 80円 | 4.8銭 | 可能 | 未課税 | 不可 | 1000通貨 | 不可 |
インヴァスト証券 | 85円 | 5.5銭 | 可能 | 課税 | 可能 | 1000通貨 | 不可 |
セントラル短資FX | 80円 | 2.5銭 | 可能 | 課税 | 可能 | 1000通貨 | 不可 |
サクソバンク証券 | 101円 | 2.5銭 | 可能 | 課税 | 可能 | 5000通貨 | 不可 |
マネーパートナーズFX | 86円 | 1.9銭 | 可能 | 選択制 | 可能 | 10000通貨 | 不可 |
GMOクリック証券(FXネオ) | 80円 | 2.9銭 | 可能 | 課税 | 可能 | 10000通貨 | 不可 |
GMOクリック証券(くりっく365) | 83円 | 5.3銭 | 可能 | 未課税 | 不可 | 10000通貨 | 不可 |
ヒロセ通商(LION FX)は、スワップポイントやスプレッドは良いのですが、スワップポイントのみの引き出しが不可ですので、長期的な投資で考えると避けたいところ。FXプライムbyGMOも同じくスワップポイントのみの引き出しが不可な上にスワップポイントやスプレッドが微妙ですね。インヴァスト証券は、スワップポイントとスプレッドが微妙な上に未決済ポジションでのスワップポイントも課税対象なので除外しましょう。セントラル短資FXはスプレッドは良いのですがスワップポイントは微妙なところ、そして未決済ポジションでのスワップポイントに課税されるので避けるべきですね。サクソバンク証券は、スワップポイントもスプレッドもとても良いのですが、未決済ポジションでのスワップポイントに課税されてしまいますし、最小取引数量が5000通貨と大きいので微妙です。マネーパートナーズFXは、スワップポイントもスプレッドも良いのですが、最小取引数量が10000通貨からと残念な結果になりました。GMOクリック証券(FXネオ)も取引数量が10000通貨からと未決済ポジションでのスワップポイントに課税されるので微妙です。GMOクリック証券(くりっく365)は、スワップポイントとスプレッド共に微妙で尚且つ未決済ポジションでのスワップポイント引き出しが不可、最小取引数量も10000通貨となっているので向いていません。
逆に、マネーパートナーズFXnanoは、スワップポイントは微妙ですがスプレッドは良くさいしょう100通貨からと他と比べて有利になりそうですね。また、みんなのFX(トレイダーズ証券)は、スワップポイントとスプレッドが飛びぬけて良いのですが、最小取引数量が1000通貨からとなっています。
総合的に見てもっともイズムがお勧めするのが、SBI FXトレードになります。スプレッドは微妙ですがスワップポイントは良く、最小取引数量が1通貨からと飛びぬけて低いです。そして唯一自動積立機能もありますので、一番のお勧めと言えるでしょう。
手動でポジション建てして行くので、自動積立機能はいらないという方には、総合的に見てずば抜けているのがみんなのFXです。
スワップポイントを全額再投資(複利運用)シミュレーション
最後に100万円を投資して、それで得たスワップポイントを全額再投資して複利運用した時のシミュレーションをして終わりたいと思います。100万円の証拠金に対してレバレッジをかけますが、イズムが推奨するのはレバレッジ1倍です。要は100万円の証拠金に対して100万円分のトルコリラを保有するということ。なぜ1倍かと言うと、トルコリラはず~と下げ続けているから。2010年頃に63円付近でしたが、8年経った現在は23円付近です。ざっと60%以上は下げている事になります。
ですから、今後も下がり続ける可能性は充分にあるという事ですね。ネット上で色々とトルコリラのことを調査していると30円付近でトルコリラを保有してスワップポイントで生活をするという記事が多く見られました。その多くがレバレッジを3倍から5倍ほどかけているようでしたので、恐らくみなさんロスカットまたは損切りされている事でしょう。記事内容を読んでいると過去の最低水準を基にロスカットを計算して耐えられるレバレッジをかけるというやり方を皆さんしていましたが、過去の最低水準に関係なくグングン下げていますので、この様な残念な結果になっている方が大勢いるという事です。しかし、当時にレバレッジ1倍で保有している方は為替損は出ているものの未だに行き残っています。
今からトルコリラのFXをするのであれば、間違いなくレバレッジ3倍以上かけてしまうと強制ロスカットに合うでしょう。2倍ならまだしも3倍は危険水準です。FXの強みであるレバレッジを捨てるのは勿体ないと言われるかも知れませんが、イズムは極力リスクを低くという考えでトルコリラには挑戦しようと思っているので、レバレッジ1倍です。レバレッジ3倍以上かけるなら、違う通貨を選択した方がいいかと^^;ただ、リスクが高いから政策金利が高いという事なので他の通貨にしてしまうとスワップポイント狙いだとリターンには満足できない可能性もありますね。まぁ、トルコリラでレバレッジ3倍以上に挑戦する場合は、リスクが高過ぎるという認識はしておきましょう。
今現在(この記事を書いている時)、トルコリラのレートは23.261円です。
100万円を証拠金に入れて、レバレッジ5倍のロスカットレートは、19.588円。
レバレッジ2倍で12.496円。
レバレッジ1倍で0円
恐らく、19円なんて何かバッドニュースがあれば一瞬でしょう。12円になるには数年かかると思いますので、最初の1、2年だけ2倍とかなら耐える事が出来ると思います。とにかくロスカットされないようにするには、1倍しかありません。トルコリラが0円になる時はトルコが壊滅した時ですからね。そうなったら諦めましょう^^;イズムが推奨するこの方法は、あくまでもFXで思いっきりレバレッジかけて儲けを一瞬で出すのではなく、外貨預金を大きな手数料をかけずに行い、スワップポイントを複利運用して長期的に資産を大きく伸ばして行く方法です。
2018年8月10日追記:トランプ大統領がトルコに対して追加制裁が与えられると発言されたことにより、本日20円を切り19円台に突入しました。これを受けて多くの方が損切をしている状態でしょう。ちなみに、イズムはこの記事を書いた2か月前の6月からトルコリラの動きを日々見て来ましたが、今のところ手は出せていません。買いポジションで新規建てする場合には入るタイミングが重要となって来ますからね。しかし、ここまで急激に下がっているとFX会社の取り扱い停止による強制決済も視野に入って来ますので、買い(ロング)だけでなく売り(ショート)で入る際にも注意が必要ですね。
それでは、シミュレーションを見てみましょう。計算を分かりやすくする為に、為替レートは一定の23.198円、スワップポイントも1万通貨に1日86円とし、1年ごとの再投資で10年後まで見ています。
- レート23.198円
- 1万通貨に対するスワップポイント1日86円
- 100万円をレバレッジ1倍で4.3万トルコリラ
- 86円×4.3=369.8円 1日のスワップポイント369.8円
- 369.8円×30日=11,094円/月 1ヶ月のスワップポイント11,094円
- 複利運用:11,094円÷23.198円=478.23トルコリラ/月
- 複利運用:478.23トルコリラ×12ヶ月=5,738トルコリラ/年
全て100万円での計算ですので、10万円でと思っている方は数値を10分の1に、1000万円でと思っている方は数値を10倍にして見て下さいね。
運用開始から1年後には
48,738トルコリラ
86円×4.8738=419.14円
419.14円×30日=12,574円/月
12,574円÷23.198円=542.03トルコリラ/月
542.03トルコリラ×12ヶ月=6,504トルコリラ/年
2年後には
55,242トルコリラ
86円×5.5242=475.08円
475.08円×30日=14,252円/月
14,252円÷23.198円=614.36トルコリラ/月
614.36トルコリラ×12ヶ月=7,372トルコリラ/年
3年後には
62,614トルコリラ
86円×6.2614=538.48円
538.48円×30日=16,154円/月
16,154円÷23.198円=696.35トルコリラ/月
696.35トルコリラ×12ヶ月=8,356トルコリラ/年
4年後には
70,970トルコリラ
86円×7.097=610.34円
610.34円×30日=18,310円/月
18,310円÷23.198円=789.29トルコリラ/月
789.29トルコリラ×12ヶ月=9,471トルコリラ/年
5年後には
80,441トルコリラ
86円×8.0441=691.79円
691.79円×30日=20,753円/月
20,753円÷23.198円=894.60トルコリラ/月
894.60トルコリラ×12ヶ月=10,735トルコリラ/年
5年が終わった時点での損益計算です。
為替レートが23.198円のままだった場合は、91,176トルコリラ×23.198円=2,115,100円と投資額が倍になっています。
そして、もし為替レートが50%下落していた場合は、91,176トルコリラ×11.599円=1,057,550円と投資額とほぼ同じになります。
ちなみに、レバレッジ2倍の場合は、ロスカットレートが12.57円になるので、5年後に為替レートが11.599円になっていた場合はロスカットされており、損失が出ている事になります。
6年後には
91,176トルコリラ
86円×9.1176=784.11円
784.11円×30日=23,523円/月
23,523円÷23.198円=1014トルコリラ/月
1014トルコリラ×12ヶ月=12,168トルコリラ/年
7年後には
103,344トルコリラ
86円×10.3344=888.75円
888.75円×30日=26,662円/月
26,662円÷23.198円=1149.32トルコリラ/月
1149.32トルコリラ×12ヶ月=13,791トルコリラ/年
8年後には
117,135トルコリラ
86円×11.7135=1007.36円
1007.36円×30日=30,220円/月
30,220円÷23.198円=1302.69トルコリラ/月
1302.69トルコリラ×12ヶ月=15,632トルコリラ/年
9年後には
132,767トルコリラ
86円×13.2767=1141.79円
1141.79円×30日=34,253円/月
34,253円÷23.198円=1476.54トルコリラ/月
1476.54トルコリラ×12ヶ月=17,718トルコリラ/年
10年後には
150,485トルコリラ
86円×15.0485=1294.17円
1294.17円×30日=38,825円/月
38,825円÷23.198円=1673.63トルコリラ/月
1673.63トルコリラ×12ヶ月=20,083トルコリラ/年
10年が終わった時点での損益計算です。
為替レートが変わらず23.198円を維持していれば、170,568トルコリラ×23.198円=3,956,836円と投資額の約4倍にまで資産が膨らんでいますね。
そして、50%下落していた場合は、170,568トルコリラ×11.599円=1,978,418円となり、為替レートが半分に50%下落しても10年複利運用したことで、投資額の2倍にまで資産が増えているのです。
更に為替レートが75%ほど下落した場合は、170,568トルコリラ×5.7995円=989,209円と投資額とほぼ同じ水準となっているのが分かりますね。
逆に、為替レートが30円まで上昇していた場合は、170,568トルコリラ×30円=5,117,040円と投資額の5倍にまで資産が膨れ上がります。ただ、為替差益はあまり期待しない方が良いですね。20年間ずっと下がり続けていますからね。イズムは、これからも少しづつ下げ続けると思います。トルコリラに関する過去の記事を見ると数年前は40円が大底なんじゃないかとか、37円付近までは下がる可能性も、など騒がれていますが、2018年6月現在のレートは23円ですからね^^;これを見ただけでも、その当時の人たちの予想を遥かに超える下げ方をしているという事が理解出来ます。イズムがトルコリラに目を付け始めたのが確か29円くらいの時でした。その時も28円の底をついたの買いだとと言われていましたが・・・これからも徐々に下がるでしょう。とにかくトルコリラは史上最安値は更新し続けています。
しかし、前述した様にスワップポイントが今のまま続くと仮定すれば10年間保有しているだけでレートが75%下落したとしてもトントン。50%の下落でも資産が倍増します。5年の保有でも50%の下落までは耐える事が出来ますので、リスクはそこまで高くはないと言えるでしょう。まぁ、損をしたとしても投資した額までですしね。
注意点としては、長期投資の場合はレバレッジは1倍から2倍までに留めておくこと。余裕資金が少ないからとレバレッジ3倍以上かけてしまうと後々に泣きを見ることになりますよ^^;レバレッジをかけてスワップポイントで夢の生活ライフ何てのは夢でしかありません。大儲けはせずに確実に資産を増やして行きましょう。なお、スワップポイントやスプレッドは変動しますので、シミュレーションのように行くかは分かりません。チャートを毎日見るのに疲れた方はどうぞ!
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