オフィスにしている倉庫(庭にあったボロボロ倉庫をスモールオフィスへ【完全DIY】)に荷物が増えて来て手狭になって来たので、サーフボードラックを解体して新しく別途で庭に倉庫(サーフボード置き場)を造ることにしました。
造った場所はつい最近に新設したウッドデッキ(費用約16,000円で簡単にウッドデッキを作る方法。シンプルに安くを基準にDIY!)の横です。このウッドデッキを造る前にサーフボード置き場もある程度は造ってはいたものの、引き戸の作成をどうするか悩んでいたこともありましたし、途中でオーストラリアへの短期留学などで忙しくなってしまい放置が続いていましたが、今月に引き戸も造り、ほぼほぼ完成したので記事にした次第です。
この倉庫は、濡れた状態のサーフボードや道具を入れるので、敢えて湿気が抜けるように隙間だらけの簡易なものを造りました。台風が来れば多少雨も入るかも知れません。ただ、濡れても大丈夫なものしか入れないので問題ありません。また、あくまでも素人による造作ですので、プロの技を見たい方は読まなくて良いかも知れません^^;あくまでも素人なりに考えて、イズムと同じような素人が簡単に真似できる造りとなっています。
そんな簡易な倉庫を造りたいという方の参考になれば幸いです。
基礎の設置が肝心要
サーフボード置き場の隣りに造る予定のウッドデッキの下には土間を打った(コンクリート土間の打設を1人でDIY!工程や施工してみて分かった注意点。)のですが、その際に基礎となる束石だけは場所を決めて設置しておきました。
この束石を設置する位置で、倉庫のサイズが決まりますし、曲がっていれば倉庫全体の歪みなども発生して来るので慎重に設置しましょう。イズムはプロではないので、水糸などは使わずに建物からの距離などで場所を決めました。数ミリ単位は誤差と判断しております。
束石の下には下から砂利や砕石、生コン、束石となります。砂利はなるべく強く転圧して置くと後々の沈みなどが発生しにくくなりますよ。
独り上棟式
柱となる角材は、狭い空間に造る事や人が入るわけではないので、ちょっと細めの45ミリとしました。確りと造りたいという方は65ミリ~75ミリくらいあれば安心出来ますよ。
柱と屋根材となる木材(30×40)を組み合わせていきます。
細い木材の場合はいきなりビスを打ち込むと割れが生じる可能性があるので、面倒でもドリルで下穴をあけましょう。
下側にも木材をかまして安定させました。これだけでも結構な重量がありますが独りで何とかなります。
家の壁にもたれかけながら柱と束石の仮止めとしてビスを打ちました。
もう一方の柱(前面)も同じように造り
立たせて最初に立てた柱に仮止めします。足元はぐらつかないように石などで動かないように固定しておきましょう。
この状態だと上側は固定されていないのでグラついてしまいますので、屋根の下地材を取り付けます。
水平器で1本1本の柱が真っ直ぐ立っているかを確認しながら固定して行きます。ここまで来れば自立してくれるので支えは必要ありません。
DIYで使う屋根材はオンデュビラが最適
屋根材を取り付けるには家の軒が邪魔になってしまう為、束石との仮止めビスを外して少し前に出して作業を進めます。
屋根材の下地には野地板を使いました。
屋根材には、可動式ウッドデッキをDIYした時の工程と反省点のウッドデッキの屋根にも使ったオンデュビラタイルを使用しました。
このオンデュビラタイルはカッターで簡単に切れてしまうので、素人でも扱いが楽に出来てしまうのが良いですね。
サッサッとカッターで切れ込みを入れて山折りにすれば
簡単にパキッと割れてくれます。
後は屋根用のビスで等間隔に止めて行けば良いだけです。
屋根張りが完成しました。
ちなみに、このオンデュビラタイルは、トタン屋根と違い雨音も気にならないのも良い点です。
これを奥に入れ込んで
束石と接続して行きます。
4本ビスを入れれば完了。
前面の柱には枠を作り、その中にコンクリートを流し込みます。
枠には2×4材を利用。
下穴をドリルで開けて
全部開け終わったら
順々にビスを打ち箱を作ります。
枠完成です。
これを柱の周りに囲って、その隙間にコンクリートを流し込んで、完全に乾いたら枠を外せば完了。
壁は野地板で鎧張り
前面の柱も安定させる為に、奥の柱と手前の柱を壁材として使う野地板で固定します。
左右と奥に野地板をかまして固定。これでほぼ動かなくなりました。
簡易的ではありますが、30×40の木材で床の支えとなる根太を組み、床材して野地板を張り付けます。
次に壁材を大量に造るので丸鋸でサクッと切り出して行きます。
壁材の切り出し完了。
壁は直接雨が当たるので少しでも長持ちするように塗装で保護しましょう。
まぁ、野地板なので耐久性はない為、定期的な塗装を施しても持っても10年くらいでしょうか。野地板を使う場合は、ダメになったら張り替えを覚悟した上で使いましょう^^;
壁材の塗装と同時に柱の雨が当たる部分にも塗装しておくと良いですね。
こちらは倉庫(サーフボード置き場)の裏側の穴を塞ぐ作業です。こういった狭い場所のビス打ちには、ドライバーヘッドに取り付け出来るフレキシブルシャフトがお勧めです。グニャッと曲がってくれるので、狭い場所でもビス打ちが楽々です。ただ、ビスの頭がナメッてしまい易いのでコツを掴むまでは大変ですけどね^^;
裏側の穴埋めが完了しました。
壁材の取り付けには鎧張り
鎧張りの原理はとても簡単で1本のビスで2枚の板を支えるものになります。1枚の板にビスを打ち込み板を支えると同時に、下の板の上側を挟み込んで支えるという方法になります。
壁材にこれくらいビスを打ち込み
下の板の上側にビスを置いて打ち込む事でビスが刺さった板の下側を支えるのと同時に、下の板の上側を上の板が挟んで支えるという仕組みです。
ビスは左右1本づつ打ち片側が打ち終わったら水平器で水平を取って逆側のビスを打ちます。
下側の板の頭にビスを乗っけて打ち込み
上の板で下の板を挟み込んで支えます。
後はこれを繰り返していくだけですね。まずは板の左下にビスを軽く打ち、下の板の頭にそのビスを乗っけて打ち込み、水平を取って右下のビスも同じように打ち込む、要は1枚の板に対して(下側に)2本のビスしか打ちません。
内側から見るとこんな感じで段々になっているのが分かりますね。ビスが板の頭に乗っかっているのも見えると思います。
この要領でバシバシ張って行き
一番上の1枚を残して片側完成しました。
反対側の壁も同じように張り付けて行きます。
一番上を残して両面完成です。
最後はぴったりとはまるように板を切り出してはめ込んで終わり。ちょいちょい娘が様子を見に来ます^^
扉は引き戸を造作
引き戸の作成前に引き戸のレールとなる鴨居を取り付けます。
以前、お友達の家の和室を改造する時に、端材として出た鴨居をもらっていたので使います。
上側も
鴨居を取り付け。
ちなみに、鴨居の下側は溝が浅く2ミリ程度で上側は溝が深く15ミリくらいあります。これはドアを入れる時に一度上に上げて下の溝を越えさせてから溝にはめ込む為の構造です。
引き戸の作り方
引き戸の制作に使った木材は、
- 30×40の木材4本
- 防腐1×4材2本
- 1×2材3本
- 野地板6枚
になりますが、イズムが作る引き戸は完全自分で考えた自作ですので、参考程度にみて下さいね。
引き戸の基本は、扉の端から端までの長さに框(かまち)のサイズを足して、2枚ドアの場合は2で割れば1枚当たりの扉サイズが導き出されます。框(かまち)とはドアの枠の部分のことです。ちなみに、この計算方法はお隣に住む元建具職人だったおじいちゃんから教えてもらいました^^いつも作業しているとひょこっと現れて助言をくれるので助かっています。
こちらが枠を切り出した部材です。レールを走らせるのは1×4材です。先ほど出したドア1枚当たりの横幅に枠2つ分を差し引いた長さに1×4材を切り出し、30×40の木材の長さは扉開口部の高さマイナス2ミリほどした長さに切り出します。
1×4材を溝に入れて30×40の木材を1ミリほど浮かした状態で印を付けて枠を組み立てます。
枠も細いのでいきなりビスを打つのではなくドリルで下穴を開けてから
ビスを打ちましょう。そうすることで木材の端っこにビスを入れても割れが発生しません。
こちらが上側の溝に入れ
こちらが下の溝に入れます。
全体を見るとこんな感じです。
枠だけですが、溝にはめてみてちゃんとレールの上を走るか確認してみます。
溝に入れて更に上に持ち上げるとグッとレールが入ります。
そうすると下側の溝の凸凹を越えてくれるので、溝にはめ込むことが出来ますね。
こちらが溝にはめ込んだ状態です。
左右どちらに動かしても問題なく滑ってくれることを確認しましょう。滑りが悪い場合はシリコンスプレーなどを吹き付けることで滑りが滑らかになりますよ。
次に中枠を設置していきます。内寸通りに切り出した1×2材をビス止めしていくだけです。
真ん中に1か所。
その周りに1か所づつ設置しました。当初は更に間に入れる予定でしたので1×2材は5本購入して用意していましたが、そこまで必要ないかなと途中で判断して3本しか使いませんでした。
中枠を付けた状態でも念の為にドアをはめて確認。
問題なさそうですね。
ちなみに、こちらが左右の引き戸が交わりあう箇所です。引き戸の場合、鍵を設置するなら多くはここに取り付けるようですので、ぴったりと合っていることが必要になります。ただ、イズムの場合はここに鍵は取り付けません。これに関しては後述しますね。
引き戸の表装をして行きます。これも野地板にしました。当初は化粧ベニヤを検討していたのですが、予算的に許されませんでしたので、安い野地板を利用します。
野地板は適当なサイズに切り出して端から張り付けていくだけですので簡単です。
最後の一枚だけは幅がそのままでは入らなかったので、丸鋸を使って縦に切り調整しました。
裏を見るとこんな感じです。昔の雨戸みたいですね^^;
これに塗装をして行くのですが、防犯面に強くするために裏からも何本かビスを打っておきましょう。
野地板の表側に貫通してしまわない程度の長さのビスを中枠の内側から打ち込みます。
貫通させてしまうと表面に影響するので、打ち込み過ぎないよう慎重に入れて行きます。
綺麗に収まりました。
これを裏側6か所に打つことで、万が一表側のビスが外られても野地板は外れません。気になる方は同じように側面の鎧張りにも施しておくと安心でしょう。ただ、盗む気満々の犯人の場合は木材何て割ってしまうのであまり意味がありません^^;まぁ、倉庫にそこまで高価なものを入れることもないので簡易的な防犯程度と考えておけば良いですね。
ドアにも塗装して行きます。
可能であれば2度塗りが良いでしょう。
サーフボードラックの設置
こちらの倉庫はサーフボード置き場ですので、ラックを設置しました。
ランダムに設置しているように見えると思いますが、今現在持っているサーフボードのサイズに合わせて設置したので、このように不均等に見えるだけです。
実際にサーフボードを入れてみるとこんな感じですね。右側が普段から良く使っているサーフボードで、左側が奥さんや親族のだったり、古くて使わないサーフボードとなります。
まだ余裕があるのでサーフボードが増えても対応できそうです^^
引き戸を入れるとこんな感じになります。
逆側も問題なく取り出せそうです。
締め切った状態がこちらですが、これに後々は鍵を設置して行きたいと思います。どういった鍵を設置するのかは決めかねているので、色んな視点から検討してみたいと思っていますが、ドアの真ん中に設置するタイプは費用的に高くなりそうなので、もう少しシンプルなものが良いかな~と思っています。
鍵の設置が完了次第、再度アップ致します。
引き戸の鍵は掛金と南京錠
引き戸の鍵を設置しました。
使ったのは、ステンレス製の掛金です。ホームセンターで200円くらいでした。これを取り付けて南京錠等で鍵をすれば防犯面もばっちりです。なお、我が家は不動産会社を経営していた時に使っていた防犯カメラも庭先に設置しているので、鍵はなくてもある程度は防犯にはなっていますが、長期で出かける時などにはこの掛金に南京錠で対応したいと思っています。
取り付けは簡単で、まず受け側を設置。
そこに合わせてこちらの金具を取り敢えず養生テープで止めて、養生テープの上からネジを打ちます。
固定されたら完成です。この形ならネジを外されるという心配もありません。
反対側のドアは中側でつかっかえ棒で対応しています。
普段使わない時はこのように中側に折り込んでおけば
ドアを閉めても邪魔にはなりませんね。
倉庫(サーフボード置き場)の造作で使ったアイテムや必要な材料
最後に今回の倉庫(サーフボード置き場)や引き戸の造作で使ったアイテムや必要な材料をまとめたいと思います。
倉庫に必要な材料
- 45ミリ角材2200ミリ4本
- 30×40材1300ミリ4本、650ミリ4本
- 束石
- 野地板180ミリ×650ミリ26枚
- 屋根材オンデュビラタイル3枚
引き戸に必要な材料
- 30×40の木材4本
- 防腐1×4材2本
- 1×2材3本
- 野地板6枚
- ステンレス掛金
あると便利なアイテム
木材や束石などは近くのホームセンターで購入するのが送料などを考えても最も安いと思います。なお、近くにジョイフル本田があるなら防腐材などは、そちらがお勧めです。詳しくは、房総半島でDIYするなら材料はジョイフル本田で仕入れようで書いた通りです。
どんなDIYでも役立つのがブラックアンドデッカーの電動ドリルですね。マルチツールのセットがあれば一通りの作業はこなせるはず^^基本的にイズムはすべてのDIYをこのブラックアンドデッカーの電動ドリルで行っています。
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